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#平均化訓練
楷書体に吸収されていく
初期の頃に行っていた自主的な練習はそれまで学んだことのごった煮で特に整理されていない混沌としたものだった。
何しろ楷書体だって満足に紹介されていなかったのだ。
体操をつかまえたままあれこれと知っている動きや日常動作を行っていた。
そんな事をしていたあるときに、あらゆる動きが最終的に楷書体に吸収されていくと気がついた。
腕立て伏せをしていても、ポテトチップスを食べていても、静かに座って呼吸していても
僕は平均化訓練がやりたいはずなのだが
これから平均化訓練はどう発展していくのだろうか。
そんな期待と気負いはそのまま自分を縛るものになってしまった。
それまでの体操の楽しさはどこへ行ってしまったのだろうか。
仮に上手くいっていたとしても、その先には挫折も苦悩もあるだろう。
それくらいは僕もわかる。
でも、せめて楽しいまま過ごしたかったと思う。
辛い経験を乗り越えたら強くなれると言われたところで、そもそもその辛い経験は必要のなかった
思い出すのはしんどい
背中を殴られたのは2016年2月。
それからの平均化訓練は僕にとって楽しいと言い切れるものではなくなった。
謝罪もなく有耶無耶になり、意味を成さない相手の言い分にははっきり言えば侮辱も感じている。
悩みなく順調に進めば楽しく過ごせたことだろう。
そんな「もしも」は今も重くのしかかる。
何より練習仲間を信用出来なくなるのは本当に辛い。
「我々に近寄ると火傷をするぞ」と息をまく彼等とどう付き合えばよ