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ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ

ウルグアイ。

実は、行ったことがある国。
アルゼンチン、ブラジルの国境にあるイグアスの滝を見るために
はるばる地球の反対側に行った。

友達と現地集合、現地解散で
ブエノスアイレスで再開し、ブエノスアイレスでお別れを言った。

ウルグアイは、旅の途中で何日か滞在した。
当時友達がウルグアイに住んでいたのだ。

日本の夏休みに旅したため、現地は冬。
上着がないと寒いくらいで、天気も曇っていた。

アフリカ系アメリカ人の友達とアジア人の私は珍しいらしく、
街中を歩いていると、視線を感じた。

ウルグアイを訪れた当時は、大統領について全く知らなかった。
奇しくも私がウルグアイを訪れた時の大統領はムヒカ大統領。

その後、ムヒカ大統領について知ったのは、あの有名なスピーチだろう。
大統領という職につきながら、質素な暮らしをしていると
メディアで話題になった。

なんとなく大統領について知っていたつもりが、
この映画で大統領の半生を知って驚いた。
意外なところで日本と接点があったり、ゲリラに参加し、投獄されていたこと等。

その見た目から心優しいおじいちゃんだと思ったら、大間違い。
しっかりとした考えを持ち、洞察力があり、本質を捉え、
その言葉には重みがあった。

この映画の監督は、日本人。
仕事で大統領について取材してから、大統領に興味をもち、
何度も大統領に会いに行った。
また、大統領が実際に日本に来たときの映像もあり、
何をみて、何を考えたについても語られていた。

広島を訪れた大統領。
読書家の大統領は、知識豊富で、地球の反対側にある
日本のことについても知っていて、黒船来航のことも知っていた。

日本を訪れるなら、広島を訪れたい。
広島を訪れなくては、日本に対しての侮辱だと言っていた。
そして、広島で資料館を訪れた後の大統領の全てを受け止め、
うなだれた表情の大統領。
他人事でなく、自分のことように感じたためだろう。
そんな大統領だから、大統領になっても給与の多くを寄付できるのだろう。

日本人として、この映画をみて、とても意味があった。

この映画の中にはいくつもの名言があったし、
日本や日本人へのメッセージも多くあった。

壮絶な人生を生きた大統領だからこそ、一つ一つの言葉に重みがある。

子供も若者も大人も老人も、どの年代の人がみても心に響く映画だと思う。
また、人生に困った時、苦しい時に見ると何かヒントをくれるだろう。
そんな映画に出会えて嬉しいし、何度も見返したい映画の一つとなった。

物質的でなく、精神的に豊かになることの大事さを教えてくれた。

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