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【レビュー】『半分、減らす。』

ほとんど本を読んでこなかった人間がポツポツ読書を始めました。
そんな人間によるレビューです。カナリ個人的で的外れな内容もあるかと思いますので、その点ははじめにお断りしておきたいと思います…。
(読書記録も兼ねている為、ネタバレを含みます。お気をつけ下さい)


『半分、減らす。
 -「1/2の心がけ」で、人生はもっと良くなる』
川野 泰周 著 知的生きかた文庫 2023/9/16

●この本について

「半分、減らす」「1/2を心がける」と、
驚くほど毎日がすっきりする。ストレスも減る。
生産性が上がる。
まずは、身のまわりの物を片づけることから。
物、消費、情報、食事、仕事、スマホ……
いまより半分、減らしてみる。1/2を心がけてみる。
医師で禅僧の著者が指南する、
より少なく、より豊かに暮らすための「シンプル生活術」

Amazon 本の詳細 より

●レビュー
★★★★☆(星4つ)
図書館にて借りてきて読了。
新刊のコーナーをチェックした際に『医師で禅僧の著者』という文言が気になり借りてきた本。

正直、星5つと迷った…星4.5個!という感じ笑
内容は良いんだけど、私にはちょっと長く感じた。
どの部分も重要な部分は太字になっていて、この太字部分だけ読んでも、十分この本の主張は分かったかもしれない。

序章を除く各章は
・1章 「物」
・2章 「食事」
・3章 「消費」
・4章 「情報」
・5章 「仕事」
と、半分に減らそうとする対象別に章が組まれており、どれも興味深く、学ぶことが多かった。
自分の気になるところだけ見ても大変楽しめる一冊だと思う。

中でも私が気になったのは『物』、『消費』、『情報』の三つだ。(多いな笑)

『物』についてはこのichi LABOでも散々書いてきたけれど、私は物が捨てられず散らかすのが得意なので(得意というべきではない内容だけれど笑)、まず物を減らしたい!
今からは程遠いけれど、一応理想はミニマリスト…の、ゆるゆるバージョンのやつ(なんじゃそりゃ笑)

『消費』については最近趣味の文具に見境なく手を出しているので…引き締めたい。
たぶん…ここ一年で過去最高に出費しているんだけれど…これは病的なやつだと思う…。
何か精神的な不足感を物理的な充足感で埋めようとしている気がしてならない…。
そこまで分かっていて解決できていないのがお辛い…。

『情報』
これはもう今を生きるほとんどの人が気になるのではないかと思う。
正しいもの・正しくないものひっくるめて情報が多すぎる。
この中で自分に必要なものを取捨選択する力はもちろんだけれど、元々はなかったものだから、それがなくなっても生活は出来るはず。つまり、一部を断つということもできるのだと思う。
その辺りの方法を知りたい。

前置きが長くなったけれど、こういう思いで読み始めたこの本。
考え方・捉え方はもちろん、具体的な方法も数多く示されていて、本当に役に立った。
もちろん全て実行する必要はなく、自分に合うものだけを実践すれば良いと思う。

私もここからいくつか実践してみたいと思う。
ただ、参考になった点が多過ぎて…どれから実行しようかなぁ笑

一応、メモしながら読んだのだけれど、
一度ちゃんとリストにしようと思う。
チャレンジリストとでも銘打って、一つずつ一定期間かけてやってみようと思う。
そのリストが全て『済』になる頃には、確実に今よりも良い生活ができていると思う。
そう思えるほど、この本の内容は私に刺さった。


●真似したい点
・太字で要所要所を目立たせていた点
→ここだけ読んでも十分本を楽しめるくらいだった
・具体例が多かった
・実践したら生活が改善するだろうなと容易に想像できる分かりやすい内容だった

●う〜んな点
・少し長い…?
→主張の根拠を示す為には必要だったのかもしれないが、太字だけでも十分理解できたと思う

●感想・気付き
少し前に『飽食の時代』なんて言われていたが、『情報過多』の時代ももう飽和状態に近いのかもしれない。
多くなったものはそのうち減っていくという、ある意味、自然の摂理とも言える流れがきているのかもしれない。

時代の流れは変えられないが、自分の生活スタイルは変えることができる。
みんな同じ様に生きているこの時代の中で、自分はどう生きたいのか。そういう自分らしさを求めてそれを追求していくのがやはり人生なんだろうな、なんて思ってみたりした笑

余裕がある人生はきっと楽しいし幸せだ。
しかし今は周りから色々なものが容易く入ってくる時代。本来心の余裕であるスペースにさえ入ってしまっているのだろう。
じゃあその心の余裕を取り戻すために何を捨てるのか?それを選び取るのにもかなりの労力を要する。
しかしそれをやらなければ余裕は戻ってこない。

その労力がかかる部分のヒントがこの本には書かれていると思う。それはこの本で説かれている考え方であり、具体的な行動の一つ一つだ。
自分が気になるジャンル、自分が自分らしくいるために必要なものだけに絞ってでも、実践できたら今より確実に生活は改善すると思う。

●余談
私は昔から特技も何もなく、可も不可もない自分が嫌だった。目立ちたがり屋ではないのだけれど、所詮その他大勢の一部でしかないんだよな…と常に何かを諦めているような捻くれた性格をしていた。
学生時代、社会や倫理の授業で『中庸』を学んだ際には、『何でこんな真ん中ばっかりの人生がいいのよ…。何かに秀でている方が良いに決まっているじゃない…』なんて可愛げのないことを思っていた。

今でも若干その気はあるが笑、学生時代よりはいくらかマシだ。
大人には秀ですぎると困った事態もあることが分かったから。
でも、やはり何かしらの人間として認められたいという承認欲求?が強いらしい私は、色々なものに手を出してきた。
しかしその度にやはり真ん中なんだという現実に打ちのめされてきた。そして、どうせ私なんか…の堂々巡り。

初めこの本を読んで『中道の精神』が出てきた際には、上に述べた可愛げのない私がまた出てきたが、それとは少し違った。

ちょうどマインドフルネスにも興味があったところで、それについて書かれていたこともこの本を読んでよかったと思うのだが、
この本は図書館でばったり会って借りてきたもの。
マインドフルネスなんて言葉は表に書かれていなかったが、こういう本の出会いには本当に驚かされる。
自分の今の状況を言い当てられた様なそんな感覚。こういう本選びの直感が当たった時の読書は楽しくて仕方がない。

チャレンジリスト、ちゃんと有言実行して、作って、来年のやることとして組み込みたいと思う。
一年後の変化が楽しみだ。

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