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めぞん一刻 アニメ✖️マンガ比較 第九十四話 やったぜ!五代くん決死のプロポーズ!

アニメおすすめ度 ★★★★★+★★

2000年代初頭『決定!これが日本のベスト100』って番組がありまして。
その中で行われた『涙と感動のアニメ最強名場面ベスト100』で第8位に選ばれたのが今回の終盤。
響子の「お願い・・・1日でいいから、あたしより長生きして」というセリフが流れたのをよく記憶しているわけなのです。
ただ、マンガ版を読み返すと、あまり印象的なシーンではないような気がしていて。
いいシーンなんですよ、でも、他にももっといいシーンが沢山ある気が・・・。
と、思っていたのですが謎が解けました!!
アニメ版、今回めちゃくちゃいい!!
なるほどここが選ばれるの分かるわ!!

さて、今回はもうタイトル通り、裕作のプロポーズまでが描かれるわけです。
プロポーズを心待ちにする響子と、プロポーズをしようとするのだが・・・な裕作。
これだけでまるっと一話作れるめぞん一刻のすごさもさるところながら。
前半の味噌汁のくだりも非常に良い!
何かを言うたびに期待たっぷりな表情が描かれる響子、可愛い。
そして、それだけ期待した表情をしながらも普通に味噌汁出しちゃう響子もみてて面白いわけです。
あと、あのお味噌汁美味しそうだよね、後から三つ葉のせてたりとか。

という話はさておき、やはり今回の見せ場は裕作のプロポーズシーン!
なのですが・・・それ以上に今回最高なのは、その前の響子父の描かれ方だと思うわけです。
これまでありとあらゆる結婚に断固反対してきた響子父。
どんな思いでこれまでの結婚に反対してきたかが描かれます。
マンガ版通りながら、音楽と描かれ方とで非常に印象的。
からの涙を浮かべる響子父。
マンガ版でも、アニメ版でのこれまでも、ほぼ表情なしで描かれてきたにもかかわらず、ここ一番驚くべき表情豊かに描かれる。
これだけ丁寧に響子父に感情移入をさせるように描いてからの・・・ラスト。

そして、そこから最後の、裕作のプロポーズ。
それに「お願い・・・1日でいいから、あたしより長生きして」と返す響子。
響子父に感情移入した状態でこのシーンを見ると、父親の心配を胸に刻み、それでもそれを超えて幸せになろうとする響子にうつるわけです。
そうやってみると・・・このシーンやっぱりすごいよ・・・となるわけで。
めちゃくちゃいい一話だと思うわけなのでした。

ここまでの物語についてはこちら。

監督 吉永尚之
脚本 小西川博
コンテ・演出 鈴木行
作画監督 中嶋敦子

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