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YAWARA! アニメ✖️マンガ比較 第一話 めざせバルセロナ!国民栄誉賞をとる少女ぢゃ!!

アニメおすすめ度 ★★★★★+★

浦沢直樹の大人気コミック『YAWARA!』。
どうしても浦沢作品と言われると『MONSTER』だったり『20世紀少年』だったりとサスペンス作品のイメージが強いのですが。(僕だけか・・・?)
『YAWARA!』はサスペンス要素ほぼなし!
スポーツモノながら根性要素もあまり顔を出さない、そして主人公本人もあまり競技に対してモチベーションがない。
周りに巻き込まれる形で柔道と関わることとなるスラップスティック感と、それとは対照的に描かれる見事な柔道の技。
それをどうやってバランスをとって描くかがこのアニメの見所となってくるわけです。

そんなこんなで第一話。
物語は主人公猪熊柔のひったくり犯への華麗な巴投げから始まります。
アニメだからできる、非常に丁寧なこの一技の描き込み。
白背景の中一人立ちすくむ柔、驚いた表情から気合の入った表情に切り替わる。
そしてそこから宙を舞うひったくり犯、一枚ずつの色が変わりながらのスローモーションで描かれる。
地面で倒れ込むひったくり犯と、それを確認して走り去る柔。
投げた後の柔がひったくり犯のサングラスに映り込んで描く感じもかっこいい。
ここをやるために、マンガ版から犯人がサングラスをかけたキャラに変更になっているのね、なるほど。
この技を見て松田の心が大きく動かされる、それだけの説得力のある一瞬なわけなのですが、それを十分に演出しきっているのではないでしょうか!?

技のシーンでいくと、ラストの不良集団をなぎ倒す柔も非常に印象的なわけなのですが。
ここ、技をかける前から柔が強いことがわかる演出になっていてすごい。
錦森の胸ぐらを掴んだ不良、一コマずつコマドリで錦森に詰め寄っているシーンなのですが・・・。
ここに登場した柔、一人だけ普通に動いている。
一人だけ超越した存在として出てくるわけで、その時点で「こやつ、強いな」って感じなのでした。

YAWARA!に関してはこちらにまとめて行きますので何卒!

脚本 井上敏樹
絵コンテ・演出 ときたひろこ
作画監督 桜井邦彦

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