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あしたのジョー2 アニメ✖️マンガ比較 第二十二話 そして・・・計量の朝

アニメおすすめ度 ★★★★☆

脚本 篠崎好
コンテ さきまくら

マンガ版では秤に細工がされていることが明かされないまま迎えたジョーの計量。
アニメ版では秤に細工がされていることが前話から、視聴者に明かされており。
その状況の差をもったまま計量の当日を迎えるわけです。
計量自体はマンガ版をそのまま描く一話なわけなのですが、見ている側としては楽しみ方が違うわけです。

マンガ版では唐突に発覚するジョーの計量オーバー。
アニメ版は計量オーバーすることが分かっているが故、それがいつ起こるのかのハラハラを感じられるものになっているわけで。
言い換えればここがサスペンスになっているわけです。
それ故に、前回の物語から今回に向けて興味を引っ張り続けられる。
なるほどそうやって一週間興味を持続させるわけだ!となるわけです。
そして、そこまで分かって見る丹下の辛そうな表情。
辛い、本当に辛い。

で、その後にさらに辛いシーンがアニメオリジナルで入る。
それが、ジョーが血を抜くシーン。
サウナで倒れているシーンだけでもなかなかなのに・・・。
更に辛いことを重ねてくる・・・。
ただ、これは、辛いだけのシーンではなくて・・・。
マンガ版ではサウナから帰ってそのまま計量をクリアするジョー。
そこに一切丹下は関わっていないわけなんです。
しかしながらここで、血を抜こうとするジョーを見て「こいつの思い通りにしてやってください」と丹下に言わせる。
これでこの減量はジョー一人のものではなく、ジョーと二人のものとなる。
最後にはジョーの笑顔まで入る。
これで、二人で戦っている感じが出てくるわけなのです。

ここまでの物語についてはこちら。

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