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YAWARA! アニメ✖️マンガ比較 第十話 お母さんと一本背負い!90年代は柔の時代ぢゃ!!

アニメおすすめ度 ★★★★☆

今回の物語がテレビ放映されたのは1989年12月18日。
25日の放映は休みとなっているため、今回の話が80年代最後のYAWARA!となるわけです。
それ故にタイトルに「90年代は柔の時代ぢゃ!!」と入るわけで。
物語としてもここで一区切り、柔の実力が隠れたものから世界的に知られるものに切り替わる瞬間なわけです。
そして今回のポイントはいうまでもなく、彼女の実力がいかにして世間に広まるか、なわけです。

改めて思うのですが・・・今回の物語、非常にアニメ化困難な話だと思うわけです。
と言うのも、今回の試合が柔のマグレ勝ちに見えてはいけないから。
それ故、最後の一本背負いが綺麗に決まることを大前提。
そこに至るまでもわざと負けようとしている柔に実力者の片鱗が見えないといけない、という。
なんというハードルの高さよ・・・。

実際に最期の一本背負いは超絶華麗に決まるわけです。
それはそれはかなりの華麗さでアニメとして描かれるわけでして。
高角的なカットで技が描かれ、圧倒的に説得力のある一撃。
技を放った後の柔の『そんな気ありませんでした』的間の抜けた表情も非常によく描かれていて最高。
周囲の驚きの表情が一瞬ずつ映るところもいいですな。
なのですが・・・問題はそこに至るまで・・・。
試合において押されっぱなしの柔が実は実力者であることに一早く気がついた祐天寺豪造。
「あんなに無駄のない組み方はめったにお目にかかれん」
その後柔にカットが変わった瞬間、そこにイマイチ説得力を感じられるシーンになっておらず・・・。
CM前に入る静止画、ここで持ってくればよかったのでは、と思ったり。
全体としてあそこはいいけどあそこはイマイチ、って感じが拭えない一話なのでした。

ここまでの物語についてはこちら。

脚本 井上敏樹
絵コンテ・演出 坂田純一 
作画監督 桜井邦彦

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