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YAWARA! アニメ✖️マンガ比較 第二十話 柔にビッグなお客様

アニメおすすめ度 ★★★★☆

柔初の公式戦を終え、その強さは世界中に広まる。
各国の有名選手達が打倒柔に向けて動き出す。
今後の物語を動かしていく面々の顔見せ、スポーツものでは定番的に描かれる一話が今回なわけです。
それにしてもちょっと笑ってしまうのが今回描かれる諸々、ちょっと笑ってしまうんですが・・・。

何が笑えるかって・・・各国の選手紹介。
ややお国柄の出し方がオーバーというか・・・。
各国の民族音楽っぽい曲にのせて登場する選手達。
韓国のキムの紹介時の音楽、すごく中国っぽいんですけど、とか。
ソ連のテレシコワの音楽はなんか大雑把なヨーロッパ感ある音楽もすごく不思議な感じ。
彼女の登場する部屋、マンガ版では部屋全体が描かれていないのですが。
アニメ版だと引きの絵で謎の宮殿的な場所にいたり。
あれは・・・何のための建物なの・・・??
浦沢直樹作品ってこの手の国描写に非常に綿密なイメージなのですが・・・。
アニメ版『YAWARA!』ややも大雑把な国イメージの演出でくるのは一体・・・。

そして今回、最後に紹介される猛者、それがカナダのジョディ・ロックウェル。
マンガ版では丸太をぶん投げて彼女の実力を表現していたわけなのですが。
アニメ版ではその部分はカット、登場が来日のシーンから。
そのために彼女の強さの表現が大きく変更。
落ちてきた鉄骨から親子を救うシーンになっているのです。
ここ、遊園地で子供を助けた時の柔をトレースした形になっているのですが・・・。
あまり強そうじゃないというか・・・。
ジョディの強さの方向性はやはりその巨体から繰り出される「怪力」。
に対して強さの表現の方向性がスピードと柔軟さになっていて・・・。
強さこそ伝われど彼女らしさが損なわれている感じがするのです。
どうせなら落ちてきた鉄骨を投げ飛ばすとか・・・。
鉄骨は人間には無理な芸当だというなら、材木にするとか・・・。
ってのもありだったのでは、など思った次第でした。

ここまでの物語についてはこちら。

脚本 菅良幸
絵コンテ 永丘昭典
演出 浦田保則
作画監督 佐藤雄三

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