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海を渡って幸せをみつけた犬


№122 今回紹介するお話

今回紹介するのは、虐待によって保護された老犬がアメリカ フロリダ在住の日本人女性に引き取られ、そこで幸せを見つけたというお話です。

このお話の元となったニュース記事、そしてこのお話を元にしたYouTube動画がありましたので、併せて紹介していきます。

記事内容

声帯切られたボロボロの老犬、引き取り先の米国で「妻子」と再会
ぼろぼろになって保護されたオスの老犬がいた。海を渡って引き取られた米国の家では「妻子」が暮らしていた。運命の再会に関係者は驚いている。

片耳はちぎれ、足の指の一部が切断されていた。汚れてガリガリにやせ、人を見るとおびえた。

2016年4月、高知県土佐清水市で1匹の犬が保護された。見かけはビーグルのようで、大型犬くらいの大きさの雑種。推定10歳以上。体は傷だらけだった。野良犬や野良猫を管理する県中村小動物管理センター(四万十市)に引き取られた。

 県内で動物保護活動に取り組む「小さないのちを守る会」の矢野富久味さんがセンターを訪れると、「キューキュー」という大きな鳴き声が響いていた。叫ぶような痛々しい鳴き声。老犬は声帯が切られていて、うまく声が出せないでいたのだ。

・老犬の見た目 「娘」とそっくり
矢野さんがフェイスブックで引き取り先を募ると、米・フロリダ在住の日本人タカ・サウダーさんから連絡があった。

タカさんは15年4月にも、宿毛市で保護された親子の犬を引き取り、母を「月」、娘を「星」と名付けた。フェイスブックで老犬の写真を見た時、娘と見た目がそっくりなことに驚いた。老犬は鳴き声が大きすぎてもらい手がなかったが、「2匹と関係があるかも知れない」と老犬を引き取ることを決めた。

16年10月、タカさんの自宅に到着した老犬は「海」と名付けられた。いつもは他の犬に対して攻撃的な「月」も、「海」にはなついた。「星」と「海」のDNA鑑定をしてみると、2匹が親子関係だと分かった。「遠い親戚かと思ったけど、まさか親子とは思わなかった」とタカさんは振り返る。

フロリダに来てから「海」は芝生で寝転がったり、家の近くの海でイルカと追いかけっこをしたり。おびえたような目もどんどん穏やかになり、毛並みもつややかになった。おとなしい性格で、タカさんが買い物やレストランへ連れて行くと、周りの客からかわいがられた。

だが、17年3月、「海」に肺がんが発覚。左肺を全摘したが、同10月には残った肺にがんが転移していた。最後には肺に水がたまり、座ることや寝転ぶことすらできなかった。

紫色になった舌を出して荒い呼吸をする「海」と目が合うたび、タカさんは「楽にさせて」と言っているように見えた。「もうこれ以上苦しませたくない」と安楽死させることを決めた。3月28日、「海」は一番お気に入りの庭の一角で息を引き取った。

・3匹の犬を題材に 絵本出版へ
「日本にいた10年間は虐待され続けたのではないか。本当にふびんでならない」とタカさん。タカさんは矢野さんと3匹を題材にした絵本「月・星・海のおはなし」をつくることを決めた。

絵本は日本語と英語で書かれ、県西部の書店や、アマゾン、「小さないのちを守る会」で販売される。県内やフロリダの小学校に寄贈する予定だ。

「フロリダの小学校を回ってこの絵本を読み聞かせします」とタカさん。絵本は「海」がフロリダへ来た10月8日に出版される予定だ。

中村小動物管理センターに収容されていたころの「海」=矢野富久味さん提供
海、月、星の3匹と戯れるタカ・サウダーさんと夫のボブさん=タカ・サウダーさん提供


この記事は「sippo」に2018/09/19掲載された記事を転載致しました。

また、「withnews」に2018/09/04に掲載された記事を参考にさせて頂きました。

YouTube

このお話を元に作られた動画がありましたので、一部を紹介します。
※ご紹介する以外にも動画はあるようです。

(2ch)泣き笑いほっこり『LAN』

書籍

月・星・海のおはなし 〜海をわたった3びきのきせき〜 A True Story of Tsuki, Hoshi and Kai 3 amazing dogs who crossed the ocean[Non profit book] (リーブル出版)

さいごに

私のnote記事は営利を目的とはしておりません。
単純に涙した話を皆さんと一緒に共有したいと思い記事にしています。

しかしながら「著作権」などの問題がある場合は削除致しますのでお知らせください。
なお、掲載している画像は いらすとや 様、みんちりえ様から頂きました。

最後までゆっくりお付き合いいただきありがとうございます。


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