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【読解力】の正体と効能 | 人間がAI・ロボットに勝つための力

大学入試センター試験が廃止、

共通テストが導入されました。

それに伴い、小・中・高の教育指導要領も変わります。

キーワードは思考力×読解力。

なんでそうなった?という話です。

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■子どもたちの読解力の現状

突然ですが問題です。

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次の文章を読んで問いに答えてください。


仏教は東南アジア、東アジアに、キリスト教はヨーロッパ、
南北アメリカ、オセアニアに、イスラム教は北アフリカ、西
アジア、中央アジア、東南アジアにおもに広がっている。


問題:オセアニアに広がっているのは(  )である。

さて、( )に入るモノは何でしょう?

A:ヒンドゥー教
B:キリスト教
C:イスラム教
D:仏教

もちろん、B キリスト教ですね。


こちらは平成27年に国立情報学研究所によって実施された、

リーディングテストの問題です。

この正答率は、というと、

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こんな感じ。


次の問題もいってみましょう。

次の文章を読んで問いに答えてください。


アミラーゼという酵素はグルコースがつながってできたデ
ンプンを分解するが、同じグルコースからできていても、
形が違うセルロースは分解できない。

セルロースは(  )と形が違う。

A デンプン
B アミラーゼ
C グルコース
D 酵素

もちろん A デンプン ですよね。

この問題の正答率はというと、

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驚異の9%。

(教育業界では割と有名な問題で、

 これはさすがに問題が悪い、という批判もあります・・・。)


いよいよヤバイ!本腰入れな!

ということで、センター試験廃止、共通テスト導入、

教育指導要領改訂と、今日本の教育は慌ただしく動いています。

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■なぜ読解力がないといけないの?

文章を書いたり読んだり、

得意な人に任せればいいじゃーん・・・

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という意見もおありかと思います。

特に最近は、

短所は他者と補い合い、長所を伸ばす

そんな意見が市民権を得ているようです。


でも、読解力は、そういう能力ではないと思います。


読解力とは、「読み解く力」と書きます。

これは文章だけでなく、

「人の気持ちをきちんと読み解く力」も含まれます。


できる人がやればいい、とかそういう問題じゃないのです。

なんせ読解力がないとチームワークが機能しないですから。


読解力の低い人は、言葉尻だけ拾って、人や人の発言をジャッジします。

だから、国語が苦手な人ほど、

「キモーイ」「キラーイ」で大抵のことに片を付けてしまいがち。


でも読解力があると、

言葉の背景にある出来事や話者の気持ちを汲み取ることが出来ます。

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言語化されていない部分に関してスポットライトを当て、

相手のニーズを正しく汲み取ること。

マーケットニーズを正しく把握すること。

これが、AIやロボットの苦手とすることです。


逆に言えば、人間にしかできないことです。

今後の社会を生きる武器だと思います。

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■頑張れ日本の子どもたち、そして親たち・・・

ここまで日本人の読解力が問題視されるのは、

学校や塾の教育だけの問題ではないと思っています。


うちの塾にくる子たち、

もう小学校低学年の時点で、読解力にものすごい差があります。

やっぱり家庭の影響は大きいとつくづく感じます。


一見難解なモノやヒトを、

「意味わからん」「嫌いだわ」で終わらせるのは簡単です。


でも

「どうしてそうなったんだろうね?」と、

「なんでそう言ったんだろうね?」と、

一言、声掛けをするだけで、子供は考えるようになり、

読解力がすくすく育っていきます。

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未来を生きる子供たちのために、

家庭で出来ることはまだまだ沢山あると思う、今日この頃です。

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