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お気に入りのウラ記録を集めてみた【20年Jリーグ:記録集①】



過密日程のシーズンも、あっと言う間に、気づけば終盤戦。

そんなシーズン終盤にふさわしい!!!


・・・どころか、「シーズン終わった後にやれよ!」と言われる可能性大の企画をやっちゃいましょう!



「2020年(ここまで)、筆者が選ぶ、お気に入りの『記録集』!!」


ちなみに筆者は、

・ただの記録好き。記録マニアというほど知らない。
・意味があるか分からない文字や数字の羅列だったりに興味がある
・過密日程の今期、スタジアムには行っておらず、応援してるヴェルディの試合を全試合視聴してる以外は、まったくと言って良いほど見てない。
・オールゴールズショーはJ1~J3毎節視聴中
・ニュース記事はある程度チェック
・ときどき各チームのスタメン暗唱をするのが趣味

こんな「変わったヤツ」です。

そんな筆者が独断と偏見で選ぶ、今シーズンのお気に入りの記録を、7つ書いていこうと思います!
特に共通点があるわけでなく、気に入ったものを羅列しているだけですが、お時間のある方は、どうかお付き合いくださいm(_ _)m





①選手時代のリベンジ?鬼木監督の連勝記録


今年のJリーグで、もっとも大きな話題の1つが、川崎の圧倒的な強さですよね。
「90分以降は引き分け」というシステムが導入された03年以降の連勝記録である11連勝というJ1新記録を達成、しかも自分たちで再びその記録を12連勝に塗り替えるという離れ業も成し遂げました。

一方、「90分以降は延長戦もある」という旧システムでの連勝記録を持っているのは、98-99年の鹿島が持つ、シーズン跨ぎの16連勝!
「この時の鹿島、強かったよなぁ。DFラインは代表勢が多くいて、FWは誰が出てもゴール決めて、小笠原・本山・中田浩二が若手として控えてて、控えには他にも…」と考えて、ふと思った。

「あれ?鬼木さんってこの時の連勝メンバー!?」
調べてみると鬼木さんは、16連勝のうち終盤3試合に該当する99年には鹿島に戻っていたものの、前半の13連勝を記録した98年にはレンタルに出ていました。

そのレンタル先が何と・・・川崎フロンターレ!

つまり、選手としては鹿島での旧レギュレーションでの連勝記録の大半には関われなかったものの、その間に在籍していた川崎で大きな存在となり、新レギュレーションでの連勝記録を監督として達成したということになるのです。

その後、鬼木さんは00年に川崎に完全移籍。
川崎の中心選手の1人として活躍し、その後も指導者として川崎に在籍。
先日引退を表明した中村憲剛選手以上に長い「川崎歴」でチームを支え続け、現在の連勝記録へと至るのです。

鹿島での学びをもとに、川崎では象徴の1人となり、凄まじい連勝記録を達成した鬼木さん。きっと鬼木さん自身は、記録よりも「目の前の試合に勝つ」ことを考えていることだと思いますが、記録好きには何とも興味深い話ですよ。



②これは長谷部さんだけなのか?意外な記録!


J2では福岡が12連勝を成し遂げました!
序盤は調子が上がらなかったものの、巻き返しての見事な記録達成でした!
ここでも、監督にまつわる、興味深いアラカルトな記録がありました。

何を隠そう、福岡の長谷部さんは現役時代、ヴェルディでJデビューした選手!
94年入団後、黄金時代もレギュラークラスの1人として活躍してくれました。
そして95年には、泥沼から立ち直ったチームとともに、1stステージ12連勝も味わっているのです!(その後、2ndステージ合わせて15連勝まで伸びる)

つまり長谷部さんは
・選手と監督で
・J1とJ2で
12連勝を味わっていることになるのです。
この記録、長谷部さんだけの記録のような気もするのですが、他にもいますかね…?

ちなみに川崎の菊池新吉さんは
・選手としてJ1の同一年度連勝記録(旧レギュレーション)
・GKコーチとしてJ1の連勝記録(現レギュレーション)
この2つを持っていることになります。

これも、菊池さんしかいないはず…。



③YS吉田選手、J3初の200試合達成!


J3が出来て、今年で7年目。
昇格していくチームだけでなく、J3さらにはJ1に活躍の場を移す選手がいる一方、想いが叶わず引退する選手、JFL以下でのプレーを選択する選手も数多くいます。
色々な事情からカテゴリー内で移籍する選手も多いです。

そんな中、YS横浜の吉田明生選手が、14年の開幕からYS横浜ひと筋で、史上初めての、J3通算200試合出場を達成したのです!

YS横浜と言えば、J3開幕から数年はずっと最下位。
しかしながら17年に躍進すると、近年は少しずつ順位を上げ、奥田・河野・進・小松・浅川・辻ら、引き抜かれる選手も増えて来ました。
そんな中、関東1部時代からYSに所属する吉田選手は、J3初年度の14年にプロ契約を結んで以降、主力として、毎年30試合前後の出場。
チームの進化を味わい続け、現在に至るのです。

水戸の本間選手や、ヴェルディでいうと小池選手などが「J2の象徴」と言われるように、吉田選手もJ3を象徴する選手の1人であることに間違いないでしょう。

ちなみに恥ずかしながら、これはDAZNのオールゴールズショーの最初に出て来る横断幕の映像で知ったことです。
記録好きな自分としては、もう少しニュースで取り上げて欲しかったなと思います。

また、吉田選手がJ3最多記録を更新する一方で、同じくYSの秋葉信秀選手は、35歳にして10年ぶりのJリーグ出場を果たしました。今期は21節で初スタメンを飾ると、26節の時点で4試合目の出場を果たし、これまでのキャリアハイだった草津時代の3試合も更新しています。
他にも、「120円Jリーガー」として話題になってる42歳の安彦選手、監督はJリーグ史上最年少監督のシュタルフ悠紀リヒャルトさんも合わせて、YSは記録好きにとってはなかなか面白いチームですね。



④今期もいっぱい見られました「初ゴール」ラッシュ!


今期も色んなところで、「Jリーグ初ゴール」「J1初ゴール」「移籍後初ゴール」が生まれましたよね。我らがヴェルディでは、伸び盛りの藤田譲瑠チマ選手に山下諒也選手、そして今期伸び悩んでいた山本理仁選手にもJ初ゴールが生まれました。

何よりヴェルディ関連では、現所属はレンタル先の岩手である、中野雅臣選手のJ初ゴールに喜んだ人が多いのではと思います。

ヴェルディユースからトップでデビューしたのは14年。
以降、なかなかチャンスをモノに出来ず、前線の選手としては苦しいノーゴールが続くまま、17年にJFLの今治へレンタル。
再起を記したはずのレンタル先で、アキレス腱断裂の大ケガを負ってしまいます。
2シーズン半在籍した今治で、何とか試合に出場できるまで復帰はしたものの、得点を奪うことは出来ず、今期ヴェルディにレンタルバック。
定位置を掴めないまま、今度は岩手にレンタルになってしまいました。

活躍したキャリアを過ごしてきたとは言い難い中野選手ですが、今回の岩手へのレンタルはキッカケになりそうな数字を残し出しています。
加入早々に出場機会を掴むと、17節、21節にアシストを見せ、PK獲得に繋がるプレーも見せます。
そして迎えた24節、ついに待望のJ初ゴールをゲットします!

応援していた方々の喜びも相当なものだったとは思いますが、何より中野選手本人にとっても、大ケガや出場機会が得られない時期を乗り越えて、プロ7年目での初ゴールは、とても大きな意味を持つものだったのではと思います。

中野選手の今後の活躍を願うとともに、ほとんど同じ時期にアキレス腱を痛めた、ヴェルディ澤井選手の復帰後初ゴールにも期待したいです!


ヴェルディ以外で最も嬉しかったのは、横浜FCの佐藤謙介選手のJ1初ゴールです。
横浜FCひと筋10年目。
初年度から32試合に出場すると、J2通算288試合に出場。
J2時代の横浜FCと言えば、チームの顔のイバ選手、斉藤選手や松尾選手といった若手選手、話題性という意味では数多くいる大ベテラン選手の名前が挙がりますが、クラブのバンディエラと言えば、まさに佐藤選手なのではと、他サポながらに感じます。
J2の間ずっとチームに貢献し続け、チームとともに辿り着いたJ1の舞台での初ゴールには、何か嬉しいものを感じました。
先日は負傷のニュースも流れて来ましたが、今後とも活躍を期待したいです!


「意外」というところでは、札幌の駒井選手がJ1初ゴールだったということが挙げられます。
札幌時代はだけでなく、浦和時代も活躍していただけに、既に初ゴールを決めているものだと思っていました。
初ゴールまでの時間はかかりましたが、今期は既に3ゴール目も決めていて、今後のさらなる爆発に期待ですね。


浦和の汰木選手も、好調だった時期もあった去年に、J1初ゴールを決めているものだと思っていました。
今期はニュースの記事のコメントで批判されることもあった汰木選手ですが、最近は好調の浦和を支えているようですね。J1初ゴールの際は、杉本健勇選手がキープ、マルティノス選手がクロスと、その段階では批判されることもあった選手達がゴールに絡んだという意味でも、印象に残るゴールでした。
残り試合、マルティノスイヤーとともに、ユルキイヤーになることに期待ですね(そう言えば汰木選手は、J2山形時代の17年に、ヴェルディ戦でもゴールを決めていましたね…)。


記録という意味で「あぁ、なるほど」と感じたのは、京都の中川選手のJ2初ゴール。
中川選手と言えば、18年のJ3リーグで16ゴールを挙げ、琉球のJ2昇格に大きく貢献した選手。
そしてJ2昇格後、躍進するチームの中心選手ではありましたが、開幕から数試合後にJ1の横浜Fマリノスに個人昇格したのです。
筆者は当然、「J2でもゴールを決めているもの」と思っていましたが、琉球昇格からマリノス移籍まで、調べてみると僅か3試合しかなく、ゴールも決めておりませんでした。
J2初ゴールを決めた中川選手。
いつかJ1初ゴールも、期待したいですね。
(次節のヴェルディ戦での活躍はご容赦ください…笑)



⑤2-0…いや、3-0は危険なスコア!?


もうこのタイトルで、何のことか分かった特定チームのサポの方もいらっしゃるのではと思います。
サッカー界でよく言われる、「2点差は危険なスコア」。
今期は過密日程の影響で、それを味わったチームも多いのではと思います。
一方、第三者的な視点では「3点あれば…まぁ勝敗は決したかな」とされる場合が多いでしょう。

しかし、今期のJ2リーグでは、「3点差は安全圏ではない」ということを、身を持って示してくれたチームがありました。

まず、中断明け初戦、第2節の愛媛vs徳島の試合。
開幕戦に緑のチームに完勝し、後に首位を走ることになる徳島は、この日も前半のうちに3点をリードします。
しかし、勝敗の行方は決したかのように見えた後半戦、ホームチームは息を吹き返します。
横谷選手のゴールを皮切りに、西岡兄弟のアベックゴールも飛び出し、終わってみれば4-3!
見事に徳島を退けたのでした!

17年にもJ1レベルのタレントを揃えた名古屋に4点差を一時追いつくというミラクルを見せた愛媛、今年も「急変力(!?)」みたいなのは健在なのか?
・・・と、言いたいところでしたが、これだけでは終わらせてくれません。

第10節の金沢戦でした。
この試合では、愛媛が3点を先取しますが、今度は逆に金沢に4点を奪われ、終わってみれば3-4の敗戦…。

サッカー界では珍しい、「3点差の逆転」を、1シーズン内に「勝ち」「負け」の両方で味わうという、非常に珍しいチームとなりました。

ちなみに今シーズンの愛媛は、「3試合連続1-4で敗戦」という記録も残しています。

・3点差逆転勝ち&負け…良い記録&悪い記録
・3試合連続で1-4の敗戦…悪い記録

果たして残るシーズン、良い方の記録は生まれるのか。
今後に期待です!



⑥両チームで3年連続の…


ここからは贔屓にさせてもらっている、ヴェルディの話題を2つほど!
まずは、今期J2での400試合出場という大記録を達成した小池純輝選手の、ちょっと珍しい記録です。

今シーズンも得点感覚やサイドからの突破で活躍してくれた小池選手ですが、昨シーズンにもヴェルディ最年長ハットトリック等のほか、「以前に所属していた3チーム相手に恩返し弾を決める(横浜FC・愛媛・水戸)」という、レアな記録を打ち立ててくれました。

そんな小池選手、今年も恩返し弾にまつわる記録を打ち立ててくれました。

遡ること18年の愛媛vs東京V戦。
当時、愛媛に所属していた小池選手は、12-13年に所属していたヴェルディ相手に、恩返し弾を決めました。

去年の東京Vvs愛媛。
ヴェルディに復帰してきた小池選手は、昨年まで所属していた愛媛相手に、恩返し弾を決めました。

そして今期の愛媛vs東京V戦。
ヴェルディの選手として、またも愛媛相手に恩返し弾を決めました。

…何と、同じ対戦カードで3年連続、しかも両チームの選手として、恩返し弾を決めたことになるのです。

この記録を達成しようと思ったら、必要な条件は多いはず…。
他に持っている選手がいないか、気になるところです!

数多くの記憶に残るプレーとともに、記録にも残る活躍を見せてくれている小池選手。小池選手が現役のうちにJ1に上がって、ユース時代を過ごした浦和相手に恩返し弾、といきたいところです。



⑦変わった記録を残して旅立った藤本寛也


今期、ヴェルディからシーズン中にポルトガルへと旅立った、藤本寛也。
今後、パスセンスや左足の精度で世界を圧巻させてくれることに期待です!

そんな藤本選手。
素晴らしいプレーの数々がサポーターの記憶に残るでしょうが、ヴェルディで残した記録も、一風変わったものばかりでした。

・デビュー戦の9分で相手の退場誘発
・Jリーグ初ゴールの試合が雨で途中中断
・2年目にして主将になる
・主将就任初戦で全治8カ月の大ケガ
・復帰初戦でゴール、コロナ中断明けの初ゴール、今期のヴェルディ初ゴール(以上3つは同じ試合)
*一部、他の方のご意見を参考にさせてもらってます

デビューして僅か2年と少しとは思えないほど、個性的というか、変わった記録を残してくれました。

特にデビュー戦でドゥグラスヴィエイラ選手へのロングスルーパスを通して千葉の増嶋選手の退場を誘発したプレーは衝撃的でした。藤本選手が代表の中心選手に上り詰めた時に、「エピソード」としても語られることもあるのではと思っています。

そんな藤本選手の、ヴェルディでの最後の試合は、今季10節の琉球戦。
残念ながらヴェルディは、高橋祥平選手の物議を醸したプレーによるPKで負け。
寛也を気持ちよく送り出すことは出来ませんでした。

しかし、10年先かな?
寛也が帰って来る頃には、J1の舞台で、良い方の記録が生まれることを期待したいです。
その頃には、成長を見せてラフプレーをしなくなった祥平が、何かしらチームに関わっていることも期待したいですね。


⑧最後に


以上となります。
意味なんて何もない、本当にただの「記録集」だったかもしれませんが、いかがだったでしょか?

「記録じゃなくて、もっとサッカーの本質を見ようぜ!」という人もいる一方で、「いやいや、意味あるデータもかなりあるじゃん!せっかくなら、もっと意味のない文字とか数字とか集めようぜ!」という方もいそうですね。

…きっと僅かながらにいるはずの、後者の方々の声に、お応えした文章を書こうと思います(笑)
次回を楽しみに(?)していて下さい!

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