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渡り鳥はちょっぴり貧乏

私は、ひとつの場所にずっと留まり続けることができない。

大学生のときは、憧れて入ったサークルを1年で辞め、その後はファッションショーの広報やらフリーペーパーの制作やら、やりたいことをやりながら、卒業までのらりくらり過ごしていたし、社会人になってからは、新卒で入った安定した会社を3年で辞め、人間関係に恵まれた転職先を2年で辞め、しまいには不安定なフリーランスの道を選んだ。

こんなふうに転々としてきたのは、居心地が悪かったとか、組織で働きたくないとか、そんな後ろ向きな理由からではない。

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1,357字

初エッセイ本「道くさ食って、生きてきた」に収録されているエッセイ集です。本用に編集していない当時の書いたままのエッセイ12本をお楽しみいた…

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