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書類の文体に根拠はあるのか?

日本語で論文を書く際、「ですます調」はダメというルールがある。

だが、その根拠は何なのか?

文末が「です」や「ます」だと、客観性が揺らぐとでも言うのか? 少しでも字数を節約したほうが効率的だからか? 「だ」や「である」を使うほうが格調高くてカッコいいからか?

学者の中で、その明確な理由を答えられる人はおそらく居まい。

後付けなら、いくらでも出来るが、確固たる理由が共通認識として存在しているとは言い難いだろう。


また、仕事上の書類の文体を、上司からシタリ顔で訂正されるという局面は多くの人が経験していると思う。

しかしながら、その文体・その言葉遣いでなければならない根拠を全て明確に説明できる上司は、この世に存在するだろうか?

要するに、上司自身が何となく体得してきた文体を、無根拠のまま押しつけているに過ぎないのだ。

部下の文章を「感想文」と揶揄する前に、根拠に基づいて指導することの重要性を学んでほしいものである。

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