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読了!姫野カオルコ「レンタル」

《あらすじ》
いまだに処女の30女、力石理気子(美人)にロマンスが訪れた。はたしてみごと「セックスをしていただける」か?ぬるいフェミニズムと甘いナルシシズムにパワーボムを食らわす、闘魂のハイパー文学!
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《感想》
処女三部作の最後。
わたしのアヌスやヴァギナに彼の指が入ってきて…という書き出しで始まったので、「ん?ただの官能小説か?」と不安になったけど、読み進めていくとそんなこともなかった。癖のある文章と主人公だったのでなんとか読み終えたって感じで、自分はあまり好きではなかった。
タイトルの、不倫(レンタル)ってのは、不倫は相手をレンタル(貸していただく)ってことなのかな。

《引用》
ペニスとヴァギナの話を、無計画に書けば「衝撃的な文学」と称され、普通くらいに書けば「艶やかな文体」と称され、計画的に書けば「ポルノ小説」と称され、丁寧に書けば「ロマンス小説」となり、ぞんざいに書けば「恋愛小説」となる。(P10)
(2020/11/20)

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