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言葉を置く場所。詩・短歌は『漣靖(さざなみ せい)』名義で書いています。

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    ※こちらは事前にご依頼をくださった方専用の注文フォームです。 あわく透ける、月明かりの指輪。 ─────────────────────────── 素材:ムーンストーン 約8×6mm/silver925 Size:13号 画像は出来る限り実物に近いものとなるよう徹底しておりますが、お使いの端末や閲覧環境により、写真と実物の色味や質感が多少異なって見えることがございます。
    4,200円
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    ※こちらは事前にご依頼をくださった方専用の注文フォームです。 指輪のお直し 1点 ─────────────────────────── 素材:ムーンストーン 約2mm/silver925 Size:11号 画像は出来る限り実物に近いものとなるよう徹底しておりますが、お使いの端末や閲覧環境により、写真と実物の色味や質感が多少異なって見えることがございます。
    1,200円
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最近の記事

日記:いまのところは

春と初夏の間を行き来している。 風が花びらを連れていく。 庭にある白山吹が咲き始めた。 葉桜がさわさわと揺れている。 少なくとも今年いっぱいはまだ、ゆっくりやっていこうと思います。たまに開く小さなお店として、ここに在れたら嬉しいです。

    • 渡り鳥の唄。

      体に点在する黒子は 宇宙のどこかの星と重なる地図だ。 そこにある故郷のことを 忘れてしまう。 月の砂を飲んだとき 喉に極光が張りつく。 そうすると背骨が オパアルになって 夜が来る度にうっすらと輝く。 眼窩に真珠を嵌め込んで 月光の糸を手繰り歩いた。 えいえん、えいえん、 と、海が言う。 水平線の向こうへと 鳥が飛んでゆく。

      • プリズムの詩。

        透明な血が流れる傷を縫いとめる 針は時間を刻んで、ちくたくと進む 糸は目に見えない明かり か細く、頼りないものが繋ぐ あたたかな手でふれるには 灯火がひとついるから ここに書き起こして 火をおこす 凍ったものが溶けるまで かざす 陽は ゆびさきを赤くする かたちのない なまえのない からだのない ことばのない それ は ここにあって きれいだった ただ澄んでいた 眩しいくらいに何もかも通すから 屈折して 散る 破片がまた突き刺さる それはほんと

        • 57577

          頼りなきひかりをなぞる泡沫とあわいの向こうゆらぐ星かな 貝殻を砕けば白く美しい破片散り何処へも行けないね あの夏の少女は今も十六で また一つ僕だけ歳重ね 金銀の箔を散らした黒い紙広げ「よるだよ」と君は笑う 約束が形見になったそれからも変わらず花を探して歩く 訪れる光の裾が 目蓋撫で 透明な手が 明くる日を告ぐ 天国に色があるなら青色だ 忘れ去られた記憶も同じ どの星に愛されたかで目の色が決まる世界で石の子となる 花びらのと読んだときにひとひらの匂いは立って春

        日記:いまのところは

        マガジン

        • 日記
          13本
        • 56本
        • 短歌
          7本

        記事

          ある庭の詩。

          雨が降り続く街で石灰の城は溶けて、ただの水になる 詞は理の外にあって、矩形の庭を視ている 今だけを春と呼ぶなら人生はずっと春のままで 過ぎて往って散る 星の名前を授かる花があること きみの爪の先から生えた翼のこと 先の広がった歯ブラシの行方とか、知らないままのこと 僕の國に炎がないこと、君を眼差すひとのこと、 海が燃やして、燃やして、燃やして、灰にしたものが 砂と呼ばれた記憶たちであること、きみは夢として眠る。

          ある庭の詩。

          日記:旅の先から

          『生き直すことが出来ると在りし日の私が言ったことを信じる』 日記を読み返していたら「生き直してゆける」と書いてあった。暗闇の只中で残した言葉だった。 自分の人生を取り戻す過程に居る時は、苦しい。途中に立ち、進んでいくことが果てのない道に見える。その先にある景色を描けない。 たまに止まって道端の草花を眺める。この前はホトケノザが小さな花畑を作っていた。日々を繰り返しながら、安心に触れてみる。 私が抱き締めていたいのは、水面の光。「抱き締めていたいものを抱き締めていい。」

          日記:旅の先から

          影絵の詩。

          名前を知ることで触れる世界 それは満たし、それは枯れさせてゆく 声の海に立つ波の言葉を掬う 忘れていても花は咲いているし 星はずっと遠くで燃え続ける 夕陽が、ぜんぶを連れ去って影にする この手にもらった水を飲む 百年後の白雨が今日も降る街で 過ぎる季節を眺めていた 幻は破れて、羽化してしまう

          影絵の詩。

          日記:二月一日。

          眠りから覚めていく気配が漂う。 あちこちで小さな蕾が膨らんでいる。もうじき開く花がいくつもあることが、嬉しい。 川の水がやわらかくなった。微睡むひかりが瞬いて、すこし暖かい風が吹く。 木洩れ日の下にいる想像をしながら本を開いて、しばらく読んで、閉じる。 日々の中にも栞を挟む。

          日記:二月一日。

          日記:次の季節へ

          氷柱のような光が解けて柔らかく流れていくのを感じる。冬至を過ぎてからは春へと向かいはじめる季節。 楽しかった時間や、幸せなときの記憶は、それがほんの一瞬だったとしても、ずっと綺麗な思い出としてそこにある。遠い星の光が照らす。 去った季節を、ふと眼差すとき。対岸に見える花の色が滲んで、綺麗だった。

          日記:次の季節へ

          日記:道草をしながら。

          6月に休むことを決め、それからはゆっくりとオーダーアクセサリーの製作をしてきました。 「再開を楽しみに待っています。」とメッセージをくださった方や「休止後も作品の写真を見ることができて嬉しい。」と呟いてくださった方が居たり、他にもたくさんのあたたかい言葉をもらって、それが道の先をそっと照らしてくれています。 まだ具体的なことは一つも決まっていないけれど、その時が来たら、またアクセサリー作りをしたいと考えています。 こちらの方は、霜が降りる季節になりました。日が昇ると露が

          日記:道草をしながら。

          十時の詩。

          陽に透ける指先の 輪郭は赤い 血が通っているからだで 心へと手を伸ばしてみる 言葉にならないでいい その淵に触れる時 眼差すだけで変わる 一人きりでも 温められるように 手渡された祈りを懐く 星だけの夜に 月は真珠になって 海の底にみえる

          十時の詩。

          傷痕の詩。

          花はただ咲んで佇む 広い草原(くさはら) しろいろのライオン 欠けた面がひかる 割れたままがいい 湖のあわいに待つ 雪解けの日 ここに風が吹く 影がある 抱き締めていた 光の中で

          傷痕の詩。

          白露の詩。

          ハイスピード フィクションだった、四季 みぞおちまで、 波が寄せる ただ一つの祈り (ひかり) 目を閉じるとラメが煌めく やわらかなかたち、している 痛くない触れ方で ここに なんにでもなれた、から 遠吠えをする 手を待つ花の並ぶ店先 どこへだって 飛んでしまえる軽さで 風になって ひかる。ひかる。

          白露の詩。

          紙片の詩。

          薄く透ける光の降る夜 影だけを残して姿を消した月 ぼくの血と同じ色をした 星が沈澱していた 骨貝になったきみの 手を離してみてもいい? (いいよ) 大きな魚の肋骨を揺籃に 羽化するぼくにはもう何もいらない あの時のあの瞬間だから美しかった 日々はこの世界への遺言 霧散する魂は光を綯う

          紙片の詩。

          残照の詩。

          切り貼りした景色に手をつけて 塗る水の色は極彩 筆先で描く瞳が見つめる 夕陽に沈んだ春が凪いだ ここで手を広げて待っている 笑う、声がした 過去になっていくすべてを ちゃんと忘れる 旅の果てでまた、それまでの ことを知らない 僕らの祈りも空へと還す日へ

          残照の詩。

          57577

          手のうちでくしゃくしゃと鳴る蝶の翅 死して乾けば砂となるだけ 「もう二度と言えぬけれども愛してる」 夢のあわいであなたは笑う 幸福も喪失も雨 銀の糸 降るべく在りて去るべく過ぎる 石橋を叩いて壊し渡るでもなく 対岸にいる影を見つめる 区切られたこの部屋は海 丸く照る 電球の影 ぼやけ満つ月 背の方に抱き枕置き眠る時 かすかな温度 やわらかな夜 冷えた指 擦るひとの手 今はなく 私 自分で あたためてみる あとはもう幸せになるだけでいい 神様どうか壊さないでよ