見出し画像

渡り鳥の唄。


体に点在する黒子は

宇宙のどこかの星と重なる地図だ。

そこにある故郷のことを

忘れてしまう。

月の砂を飲んだとき

喉に極光が張りつく。

そうすると背骨が

オパアルになって

夜が来る度にうっすらと輝く。

眼窩に真珠を嵌め込んで

月光の糸を手繰り歩いた。

えいえん、えいえん、

と、海が言う。

水平線の向こうへと

鳥が飛んでゆく。

もしよければ、サポートをお願いします。 頂いた支援は製作費など、今後の活動に使わせて頂きます。