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不揃いな桜は、人間のように美しい

こんにちは。はんぐりです。

朝の通勤途中、昼時の散歩中、夜の買い物帰り。至る所で満開に咲き誇る桜を、今年はたくさん見ることができました。

早咲き、満開、葉桜など急速に姿を変えるサクラが最も美しい瞬間はいつでしょうか?

もちろん一面に咲き誇る景色全体にも心を奪われますが、私はたった一本の枝につい魅入ってしまいます。

葉桜、桜の花、ツボミ。この3つが入り混じっている状態を見ることが、私の毎年の楽しみ。なぜなら、自分が少し許されたような気持ちになるからです。


桜が咲いたということは、この木は一年のピークを迎えて成熟した状態、つまりは人間でいうところの"大人"の木だと感じます。

幹も太くがっしりしとした見た目に対して、一面に咲き誇る花。でもよく見てみると、まだ目を出していない蕾や、すでに見頃を終えた葉桜が共存している事が多いのです。

きっとそれは人間も同じこと。

見た目は大人でも、中身は若葉のように初々しいこともある。何でも出来る大人でも、まだ開花していない蕾のような才能がある。

人は一気に大人にはなれないし、年齢や見た目や時期が変わったとしても、よくよく細部を見ると不揃いなことも多々ある。

だからこそ人間は面白いし、曖昧な状態の中でも満開の桜は風に吹かれて散っていく。満開のパワーを少しずつ外に出すことで、新しい花へのバトンパスをしながら、ゆっくり成熟した葉へと選手交代しているように見えます。

満開の桜並木は美しい。しかしその一枝ごとに不揃いな状態で移り変わる、桜の変化が大好きです。


春になると思い出す、焦って全て完璧に大人になる必要はないのだと。蕾はゆっくり開花するし、花が咲いた才能は自然の流れで発散されていくし、その結果は凛とした緑の個性に変わる。

それぞれの過程は順番に来るのではなく、各地で同時並行的に変化するから。だから焦らず、そんな自分も受け入れていきたい。

□メモ□
不揃いな桜のように
成長の過程が入り混じる
そんな過程こそ美しい


春だからこそ、焦りや変化に戸惑う時期。子供大人で不揃いな自分を、許すきっかけとなりますように。

本日も読んでいただき、ありがとうございました☺︎

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