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人は自分で決めたことは、やろうとします。

一方、人から言われたことは、やらないか、
はじめはやったとしても長続きしません。

このことを理解しているかどうかで、
自分はもちろん、他人のパフォーマンスも
変わります。

そしてこの原則は、勉強でも仕事でも育児でも、
あらゆる日常で適用できると思うのです。

今や「被告」となってしまった
日産元会長のカルロス・ゴーン氏ですが、
ゴーン氏が日産に就任した当時、
どのようなやり方でリバイバルプランを
作成したかを、関係者に聞いたことがあります。

曰く、プラン作成において
大切にされていたことは、
クロスファンクショナルチームに任命された
日本人社員が中心となって考え、
チームとして提案することだったそうです。

自分たちで考え提案したものだったからこそ、
その後の実行に魂が入ったと。

これは、トップの即断即決こそ大事と思っていた
駆け出し管理職だった私にとって、
物の見方が変わる話でした。

決めるスピードが速くても、
実行が遅ければ意味がない。

決めるスピードが速くても、
実行に魂が入らなければ実現しない。

そして、自らが考えたと思えることを
実行する方が、その人もやっていて
楽しいのではないかと。

天下人になった徳川家康ですが、
家臣の本多忠勝が、主君の家康について
こんなことを言っています。

わがあるじはハキと物を言わぬお人にて。

はじめはお腹がわからなくて困ったが、
いろいろ考えてこれが最良と思うことを
やってみると、べつに何もおっしゃらないので、
そのようにしてきた。

われわれ家来どもにすれば、かえってその方が、
物事を考えるようになってよかったと、
いまになってしまえばそう思う。

自分で考え、自分で決めたと思えること
だからこそ身が入る、力が湧く、活力が出る。

最近、「壁打ち」や「1on1」を導入する企業も
増えていますが、打ち合わせの締めくくりに
「次までに何をするか」を本人の口から
言わせるのも、その一種の変形した形かも
しれませんね。

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