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「三体」「三体Ⅱ 」「三体III 」読了しました!

「三体」の日本語翻訳の発売が2019年7月。
「三体Ⅱ 黒暗森林 」2020年6月が
「三体III 死神永生」が2021年5月。

長かった!3年越しでようやく読了しました。

三体文明とのファーストコンタクトは1970年代の文化大革命時代から始まります。それから人類の歴史は激動の時代を迎えます。

ロイター通信の記事の中で亡くなったイギリスの著名物理学者スティーブン・ホーキング博士が宇宙人のファーストコンタクトについて警告していました。

博士はこれまで世界最大口径の球面電波望遠鏡FAST、「中国天眼」の建造に反対してきた。中国当局は「天眼」が建設完成後、約11のパルサー(パルス状の可視光線、電波、X線を発生する天体)を発見した。 香港メディア「東網」の同日の報道によると、地球外知的生命体の存在に肯定的な意見を持つホーキング博士は過去、「宇宙人を招く恐れがある」として、中国当局の「天眼」建設に異議を唱えていた。博士は「宇宙人が、人類がまだ発展段階にあるこの地球に来ることは、コロンブスが新大陸を発見したときと同じように、全人類にとって良いことではないかもしれない」と指摘した。

三体文明と地球の関係は、16世紀のエルナン・コルテスがアステカ文明(メキシコ)の征服した歴史を思い出させます。


500人の兵、馬16頭、帆船11隻を率いてメキシコ湾岸沿いに進み、3月12日タバスコ川に到着。原住民との戦いに勝ち進みながらそのまま上流をさかのぼりアステカの首都テノチティトランに着くとインディオたちに白い神ケツァルコアトルの化身と崇められるようになっていたコルテスは、アステカ王モクテスマ2世に「国をお返しします」と言われて丁重に迎えられました。その後コルテスはアステカ文明を滅ぼしてしまいます。

圧倒的な兵数の差があったにも関わらず戦闘に勝てたのは、その当時アステカ文明が石器時代だったからです。更に敵とは知らずにコルテスと兵隊達を神の使いと勘違いして首都に迎え入れてしまった情報不足によるミスもあります。圧倒的な技術力と情報量の差がアステカ文明が滅亡した原因でした。

作品の中では三体文明がスペイン人で地球人類がインディオです。地球は三体文明にとってはコロンブスにとっての新大陸です。

ストーリーの中でも三体文明と地球人類の絶望的な技術の差がしっかり描かれています。

三体文明は智子という11次元展開する人類には見えないコンピューターを地球に送り込み、人類の動向を常に監視していました。
また智子には視覚情報を目に投影する事が出来るので、間接的に優秀な研究者を自殺に追い込み人類の技術が現在より発達しないようにしてしまいました。

また、強い相互作用の表面を持ついかなる攻撃も効果がない三体文明の「水滴」という宇宙探査機に、三体艦隊を迎え撃つ為に発進した地球の宇宙艦隊が殆ど破壊されてしまいます。 

個人的には宇宙人と人類が出会わないことを祈っています。

しかし、名バイプレイヤー、「三体」の警視の史強、「三体Ⅱ 黒暗森林 」の主人公で面壁者の羅輯、「三体III 死神永生」の冷酷で冷静な長官トマス・ウェイドなどどこか通常は組織に上手く馴染めないタイプの人間だけど、地球が危機せまった時には、ぶっ飛んだアイデアで危機を乗り越えていくのが読んでいて痛快でした!技術力と情報量で圧倒的に地球人類を凌駕している三体文明の地球侵略に対して、人類がどの様に対抗するか読んでいてすごくドキドキハラハラして楽しかったです。

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