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〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その21 伊豆の踊り(・ω・っ)З

※この話はフィクションです。実在する人物・団体名とは何ら関係ございません。100%作者の脳内妄想のみで構成されています。

朝起きたらアザラシなった俺は去年、韮山の反射炉と伊東の海岸に行ったときから伊豆が好きになった。

伊豆山中で生活されていらっしゃる、りあら@移住7年生!さん(以下「りあらさん」)のコミックをダウンロードし終えてから自転車で伊豆へ向かう。

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東京から小田原を経由して海岸線を伝うように真鶴、湯河原を経て熱海へ向かう。

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ずっと海岸線を伝って行きたかったが高速道路をママチャリで走るわけにはいかないので山道を走りながら海岸の景色を撮影していると険しい山中の半ば獣道?を通ってゆく。

アザラシとビール缶

俺も獣なんでおあつらえ向きだなと思いつつ高低差100メートル以上の坂を尾びれで懸命にこぐ。

途中「落石注意亅の看板が立っているところで岩を踏みつけて激しく自転車が激しくバウンドしたハプニングや春一番の横風で転倒するなどもあったが何とか通過した。

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俺も、りあらさんみたく田舎暮らしも体験したいので自転車旅行も兼ねて候補地を探し回っており、2021年2月時点で西は名古屋から東は千葉の房総半島まで自転車を走らせている。

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自転車または50cc以下の原付で生活する前提なので自転車で生活できそうかも見て回っている。写真を見返すと俺が自転車で走ったエリアでは東京23区のような24時間、買い物や外食にに出かける生活が無理なのを再認識する。

アザラシとビール缶と焼き鳥-02

あと、全国展開のフランチャイズチェーンも首都圏に比べたら少ないけれど、要所要所にコンビニやスーパー、ショッピングセンターがあるので買い物には困らないし、途中のコンビニに寄ってアプリ決済で買った飲食物を飲み食いしながら休憩もできるので不自由しない。

ダウンロード (28)

焼き鳥を食ってたらサルが寄ってきたので取られまいと抵抗したらバチンと音がしてビビル。

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俺はひどい帯電体質でドアノブ触ったら静電気で爆竹のような音と青い火花を見るほどヒドイ。

伊豆ではその爆音と火花にサルたちは驚き逃退散したのだった。

俺を悩ます帯電体室で偶然、勝利したので思わず。

「ピーカァ~~ピーカー!ピー!!」

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と公式のポケモンダンスを踊りながら勝利の雄たけびをあげてみたが、伊豆の山中で似てないピカチュウの物まねをする俺が嫌になった。

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同郷の太宰治にちなんで「生きててすいません」とスマホにメッセージを残してから伊豆の海へ入水自殺をはかる。

009アザラシ

…のはずだったが。(・ω・っ)Зなのでスイスイ泳いでうまそうな魚を食べて帰る。

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恥の多い生涯を送ってきたけれど、海と空を見ていたらどうでもよくなってきた。

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漁港で魚定食を食って横になった俺は、また伊豆に行こうと心の中で誓いながら旅を続けるのだった。

つづく。



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