見出し画像

【第1回インタビュー】 天真爛漫。ID24(3年): 堀内萌衣。

こんにちは。初めての方は初めまして。Humans of ICUFCです。
記念すべき第1回はICUFCのプロモーション部長、
ID24(3年)の堀内萌衣(ほりうちもえ)にインタビューを行いました。

人物紹介

堀内 萌衣(ほりうち もえ)。
ID24、心理学メジャー・MCCマイナー。
滋賀県生まれ滋賀県育ち、トマト好きは大体友達。
大学入学とともに東京・三鷹に移住した自然大好きっ子。

マネージャーとして1年次から活躍し、現在はプロモーション部門の長としてICUFCを外部に発信するさまざまな業務の統括を行っている。
とにかく笑顔と愛嬌が一級品で、どんな場面も堀内がいれば和むことで有名だ。
練習中・試合中は得意の大声を響かせ、ICUFCに喝を入れまくる。

大学生活ではサッカー部の他にも長期インターン、サービス・ラーニングなど多岐にわたって活動している。
このインタビューでは、そんな彼女の生い立ちと価値観に迫る。

誕生日、彼女の元には大量のトマトがプレゼントとして集まる。

インタビュー

色々な習い事に手を出す、多忙な幼少期

  • 手始めに、幼少期のことを聞きたいです。どんな生活をしていたの?

堀内:とにかく習い事をしてました。
体操教室、お習字、英会話教室、水泳など…
特にバレエピアノ。バレエは中学受験をしたタイミングで辞めたけど、ピアノは上京するまでの14、5年間続けてました。
結構忙しかった記憶があり、同じ日に違う習い事をハシゴしたりしていましたね。
私がやりたいって言って始めた事が多かったから嫌じゃなかったかな。
実は当時、近所に友達が全然いなくて、他にやる事がなかったことも理由としてあるかも。

  • 習い事を沢山しながら中学受験か。受験は大変だった?

堀内:受験は全然大変じゃなかった!これも私がやりたいって言って受けたからです。っていうのも、小学校で生活する中で少し面倒臭いと感じる瞬間があって。例えば女子が男子と話しただけで少しいじめられることって、あるじゃないですか?それが本当に無理って思っちゃって!だから離れたいって気持ちがありましたね。
後は、自由な学校生活に憧れがありました。基本的には公立中学って校則が厳しいですよね。スカートの長さ、髪の色、ピアスがダメとか…。それに縛られたくなくてお母さんに相談したら、色々な中学校のオープンキャンパスに連れて行ってくれました。

バレエ少女時代。

同志社との運命の出会いと、キリスト教への想い

  • で、結局中高一貫の同志社に進学したんだよね。決め手は何だったの?

堀内:やっぱりきっかけはお母さんが通っていたことでした。
それよりも何よりも、キラキラしてたことが一番かも。
赤煉瓦の校舎で、私服でみんなお洒落で。スタイルも海外みたいな感じで、同じ教室でずっと授業を受けるタイプじゃなく、ロッカーで教科書ピックアップして国語の教室、次は数学の教室に向かう…
みたいな!本当に憧れちゃって!!
あとは、キリスト教系の学校がいいなっていう心もあって。

  • 幼稚園もキリスト教系だっけ。そうしたら幼中高大とキリスト教系か!

堀内:そうですね。キリスト教はとにかく考え方が好きなんです、家族もクリスチャンじゃないし私も洗礼は受けてないけど。理由は言語化が凄く難しいんですけど…。
一番良いなって思うのは「今この状態にもいる、そばにいる」って考え方です。どこかに行けばいるとか、特定の場所でお祈りしなきゃいけないとか、そういうのじゃない。常に守られている安心感というか。
他にも、全ての人に平等としているところも好きです。祈った人だけにとかじゃない。ゆーたらキリスト教信じてない人にもいてくれるよって考え方じゃないですか。ぱちっ、いいね。みたいな。

  • 礼拝が良くて興味を持ったの?

堀内:うん、礼拝もめっちゃ好き!実はパイプオルガンの奏者もやってました。でも私のオルガンは間違えることで有名で。友達にもよくいじられます。
讃美歌も好き。礼拝は普段おちゃらけている友達と静かな空気感を共有できるのが凄く良いです。

ルーツは「中高卓球部」、高校時代は「何でもやる委員長タイプ」

  • 中高は卓球部だったんだっけ。

堀内:そう、でも一生補欠だった(笑)
それでも続けられたのは、本当にメンバーが良すぎて…
いやーもう、全部そうなんですよね、ICUFCもそうだし。

  • 一貫してる(笑)雰囲気もICUFCに似てるところがあったの?

堀内:んーーー、それで言うとそもそも同志社とICUが違いすぎて。
ICUは全員が全員を認め合っている風土があるけど、同志社は正直違うところもありました。いわゆるカーストのようなものがあって、カーストって言葉自体が嫌いなんですけど。
私もワイワイするのは好きだけど、やっぱりそれだけじゃ疲れる事があって、そういう時に卓球部に行くとホッコリするんですよね。
クラスではやっぱり怖いこともあって。陰口みたいな。自分に降りかかってきた時もあるし。でもそういう時に(卓球部に)戻ると本当に安心するし、そういうの一切忘れて話せるし。
話も合うから一生喋ってられるし。本当に居心地が良かった。居心地居心地〜!って感じ!

  • 居場所になってたな〜って感じ?

堀内:本当にそう。やっぱり私、二面性がある人が好きなんです、真面目さと面白さの。卓球部にはそういう人が多くて凄く楽しかった。
結局、ギャップのある人が好きなんでしょうね。

  • 他には何かある?高校時代のこと。

堀内:学祭の演劇で役やってたり、体育委員長やってたり!
全部一番前に立ってやっちゃうタイプだった!やっちゃるぞ!みたいな!

  • 全部やろうと思っても普通できなかったりするよね。楽しそうだなって思ってもできないこともあるし。なんでやろうと思うの?不安とかはなかったの?

堀内:不安はなかった、高校までは最強でした、私。
何でやろうと思ったかは、普通に楽しそうなことはやりたいから(笑)
でも、全部やってた訳ではないですよ。自分ができることはその範囲内で全部やってたって感じ。オルガンも十何年やってきてたから。「あそこに立って演奏したい。でもピアノをやったことない。」なら不安を感じる。でも、「あの先輩かっこいい。私もあそこでピアノ弾きたい。」「できるやん」って。

演劇に勤しむ高校時代の堀内(右から2番目)。

いざ大学生活へ、ICUFCへの入部理由と愛を語ります

  • ICUでは卓球をやろうと思わなかったの?

堀内:全く。別に卓球自体はそこまで好きじゃないし。でも高校時代の卓球部のメンバーがいたら一緒にやってましたね(笑)実は高校時代に腰のヘルニアを患ったから、プレイヤーという道はなかったんです。
でも6年間運動部にいたから、皆で何かを成し遂げるのが好きで。すぐ感動しちゃう、エモいヤツなんですよ。
怪我で大学ではプレイヤー無理だってなったから、マネージャーならと。別に特段スポーツに興味があるわけではないんですよ(笑)
要(望月要、ID24)と真大(平子真大、ID24)と暖佳(濱中暖佳、ID24)がセクメ(注釈①)で、暖佳を誘ってzoomに入ったら凄く雰囲気が良くって。
でも直接見ないと流石に分からないから、9月に(体験に)行って、他の部活も見ずに決めた

  • 他の所を見ず!決め手はなんだったの?

堀内:ビビっときたから。他のところに入ったら、ここの部活(ICUFC)に入れないってことか、って。ここに絶対入りたいって思った。
今年は私が新歓を取り仕切らせて貰ったんですけど、入ってくれたID26のマネージャーにも「人と雰囲気が良いです!!!」しか言ってない気がする(笑)

  • 1年半マネージャーをやってみて実際にはどう?より具体化してみて、ICUFCのどこが好き?

堀内一人一人のことを認めているところですね。
ICUだから、相手と意見が合わないことを前提にしている。
特に中高で人を輪から出そうとする人を見てきたから特に強くそう思うのかも。ちょっと違うところがあっても認め合う。入り口が少し違っても、一旦認めて受け入れる姿勢があたたかい。
皆が輝ける場所。皆が皆を愛してるし、愛されているなと思う。

  • プレイヤーから見てもICUFCのマネージャーは凄いよ。あの仕事量と声出しが普通になってるの、相当レベルが高いと思う。

堀内:とんでもないです。
あと、めっちゃ「ありがとう」っていいますよね、このチーム。本当に言う。
私も人生でありがとうを言うように心がけてきたし、「ごめんなさい」も「ありがとう」で代弁できるところは「ありがとう」を言おうとしてた。
でもこのチームは、「こいつら『うい(注釈②)』と『ありがとう』を間違えてる?」って思うぐらい、多分無意識で皆言ってる。その当たり前が、本当に素敵だなって思う。

  • そういう小さいことが居心地の良さにつながってる?

堀内:私が昔、少しいじめられていた頃があるから、平等に接したいんですよ。どっちの気持ちもわかるし。
それをICUFCにいたら何も考えずに出来る。みんながみんなのことを好き。
私が昔言われてた八方美人って言われることもないから本当に奇跡なんですよ。

  • サッカー部に入ってこれが楽しい!って言うよりは、もはや日常が楽しい?

堀内:もちろん勝てると嬉しいけど、正直私はそこに重きを置いてないかもしれない。
みんなの笑顔を見るのが好きで、多分みんなのことを笑かしたいのかもしれない。いつも大ボケかましてるし。日常でみんなが笑っている事が一番の優先事項です

何より笑顔で過ごすこと。

プロモーション部の活動について

  • そんな素晴らしい組織で、今はプロモーション部長という肩書きがあるじゃん。それはどういう経緯で就く事になったの?

堀内:立候補です。やっぱり昔から自分にできることは全部やりたい、っていう思いがあって。だし、前任のリッキーさん(渡邉龍之介、ID23)から結構褒められることもあって、私、褒められて伸びるタイプというか…。
これは余談になってしまうかもしれないけど、実はおじいちゃんが社長さんなんですよ。小さい頃、おじいちゃんは何の仕事をしてるの?って聞いた事があるんです。そうしたらおじいちゃん、全然まだ小さい私に「社員さんが何かした時に責任をとる仕事なんだよ」って難しいことを言ってきて…(笑)それまで社長といえば「一番偉くて、何でも決められる!!」みたいな印象が強かったので、「責任は自分で負いつつ、社員がのびのび働ける環境を作る縁の下の力持ち」という想定外の答えが返ってきたので凄く印象に残っています。
リーダー像って色々あると思うんですけど、私はカリスマ性も無いし引っ張っていくのには向いていないかもと思っているので、おじいちゃんの話にもあったような「縁の下の力持ち」で、「みんなでやっていこうぜ」系のリーダーを目指してます。

  • 今年のプロモ部が今までと変わった所は?

堀内:大きく3つあります。
1つ目は、テーマカラー。そのクリエイティブ周りはかずき(池谷和輝、ID24)と大樹(林大樹、ID24)がメインでやってくれてます。
2つ目は、良くミーティングをするようになったこと、あと3つ目は仕事の話は全員いるグループで話すようにしていることですかね。
やっぱり全員でやっていこうという意識が2、3つ目には出ていると思います。

サッカー部以外の大学生活

  • サッカー部以外にもサービス・ラーニング(注釈③)をやってた記憶があるんだけど、具体的には何をしてたの?

堀内:三鷹の市役所に政策提言をする団体でボランティアをしていたのが一つと、あとはPatagonia吉祥寺店で一緒に活動したいですって直談判しにいきました。私は帰省も絡んで今は抜けてしまったけど、そのプロジェクトはいまでも動いてます。

  • 環境のことにも興味があるんだ。きっかけは何かあったりする?

堀内:京都の高校3校ぐらいが集まって国際シンポジウムに参加した時に環境問題について学んだのがきっかけです。京都議定書が結ばれた場所が私の実家の近くってこともあって、興味がありました。
メジャー選択で悩んでいた時期にサービスラーニングで環境系のことをしてみた感じです。
でも結局メジャー(注釈④)は心理学にしました(笑)

  • まさかの心理!それは何か理由が?

堀内:私、広告にも興味があって。心理学的に、この黄色は注意を喚起して、この波長の音楽はリラックス効果がある、みたいなところに興味を持った。
マイナー(注釈⑤)でMCCも専攻しているんですけど、どちらの面からも広告について考えたいなと思ってます。

  • 興味が尽きない。好奇心旺盛なのね!

堀内:そう。優柔不断だし、決断をお母さんに相談しがち。でもお母さんのスタンスが「やってみたらええやん、それで違かったらやめたらいいし」だから、結局やっちゃう(笑)
だし、プライドがあるから、踏ん張りも効く方だと思う。塾講師のアルバイトをしていた時も、上司が嫌だったけど生徒のことを思って1年間続けました。そこで仲良くなった今でもご飯に誘ってくれる先輩もいるし、続けることにも意味があると私は思う。
でも最近は少し考えが変わってきて、これはやるべき仕事が最近になって増えたことも影響してはいるんだけど、無理だと思ったら断るようにしてます。そもそも断っても良いくらい信頼できる人が周りにいるのもあるし、自分が引き受けてキャパオーバーになったらそれは相手にも悪いし、そうなったらそれは仕事できないことと同義だと思う。

  • なるほど、ありがとう。最後に一言ある?

堀内愛してるぜ。

  • ありがとうございました。

注釈

セクメ:ICU用語で、セクションメイトの略称。1年次は英語(9月入学生は日本語)の授業が大量に課せられるのがICUの特徴で、そのクラスがセクションという名前である。各セクションは少人数で、20名前後が所属し、かつ授業数が多いため非常に仲良くなる事が通例。

うい:大学生同士の挨拶の一形態。非常にラフな方法で、誰にでも使える事が強みである。ICUFCで多用される。

サービスラーニング:ICUで受講できる単位の一種で、ボランティアで様々な活動を行う。一般的には奉仕活動(サービス)と学習活動(ラーニング)の実践を統合させた学習方法のこと。

④⑤メジャー・マイナー:ICUは3年開始時に自身の専攻を選ぶ事ができる。主専攻はメジャー、副専攻はマイナーと呼ばれる。メジャーのみ、メジャーとメジャーの専攻であるダブルメジャーも可能。ダブルメジャーは学生数が少ない事で有名。

出演:堀内萌衣
インタビュー・文:袴田知優(ID24)、近藤央(ID22)
インタビュー日時:2022年5月6日

さいごに

Humans of ICUFC、第1回の記事をご覧くださり、ありがとうございました。
皆様に堀内の魅力は伝わりましたでしょうか。

まだまだ拙いインタビュアーのインタビューと文章ですが、是非これからもご笑覧下さると幸いです。
次回インタビュー記事は2週間以内に公開予定です。

ありがとうございました!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?