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ストライキで飛行機がキャンセルされた話

ヨーロッパを1人で旅している最中に、予定していた飛行機の便が
空港職員のストライキで突然キャンセルされた。
しかし、航空会社の補償を駆使して、パリを満喫してきた話を紹介。



突然のフライトキャンセル

つい先日、ヨーロッパ旅行中にフランス→ドイツを、EasyJetというヨーロッパの格安航空会社を使って、渡航する予定だったが、搭乗日前日になんと予定していた便がキャンセルと、以下の文章を含んだメールが航空会社から送られてきた。
We’re really sorry that your flight has been cancelled due to industrial action
industrial action とはなんぞや?と色々調べてみると、
理由はフランスの空港管制官によるストライキ。
僕が予定していた日は60〜70%の便がフランスの幾つかの空港で欠航になったそう。ヨーロッパ、特にフランスではこういった事がよくあるみたいだが、日本では天災などで欠航することはあってもこういうことはないので、驚いた。


航空会社による補償内容

キャンセルされたフライトの代替

出発の1日前だったので、現地のホテルや空港までのバス、電車のチケットなど予約済みのものもあり、前から楽しみにしていたので旅行をキャンセルする考えはなかった。
選択肢としては、以下の3つ。

  1. フライトの変更(Switch to a new flight for free)

  2. バウチャーに振替(Choose a voucher for the full value of your ticket)

  3. 返金(Request a refund)

僕は、フライトの変更を選んで、予定していた日の代替便を探したが、利用可能な便が全く見当たらなかった。出発を予定していたボルドー空港からの便だけでなく、フランス国内全ての空港から出発する便への振替も可能だったので、探してみたが、やはりストライキともあってか見つからず、断念。結局元々の出発予定日より1日押した、シャルルドゴール空港からの出発に変更。
このフライト変更費用は、もちろん無料。

別途掛かった費用の補償内容

今回のフライト、出発空港の変更に伴って、別途追加で掛かった旅費。

  • 空港の変更に伴う、移動費

  • 出発日の変更による宿泊費

  • 出発日の変更による食費

しかし、公式サイトにて、補償内容を調べてみるとこれらの余分にかかった費用は申請すると返金対象になるとのこと。


1泊40,000円のパリのホテル(補償金)

ホテル予約

ホテルは3つ星まで補償対象だったので、シャルルドゴール空港側にあるホテルを予約。しかし、ストライキのせいで予定していた便がキャンセルされた人が多かったので、値段が信じられないくらい高騰してた。
なんと1泊40,000円…。
この値段を見た瞬間、返金されなかったらどうしようかと思ったが、公式サイトに書いてあるし、返金断ってきたら抗議してやるぞくらいの気持ちで予約。

いざ部屋へ行ってみると…

1泊でこの値段のホテルとあって、期待を胸に案内された部屋へ行ったが、
普通のビジネスホテル。
1人旅だったので、一番ランクの低い部屋を予約したが、到着するとダブルベッド1台とシングルベッド1台がある部屋で、バスルームはバスタブも無く、シャワーだけ。トイレも狭く、冷蔵庫、レンジどころか電気ポッドもなくこれで4万円は恐ろしいなと思った。


パリでラーメン(補償金)

ヨーロッパに滞在している間、どうしても日本の物価と比べてしまい、
食べたかったけど高すぎて躊躇していたラーメン。
一日余分にパリで過ごすことになったし、この際だから、返ってくるであろう補償金でラーメンを食べてきた。
海外のラーメン屋は、幾つか食べているが現地人の下に合わせているのか、
中々美味しいと思うものに出会ったことがなかった。
しかし、Google Map で調べてみると一風堂を発見!
流石に日本と味は変わらないだろうと思い、向かった。

パリの一風堂のメニュー

値段は上記の通り、普通のラーメン1杯14,15€
日本円にすると、最低でも2400円(1€=170円計算)だ。

赤丸スペシャル

自腹では絶対に頼まない、一杯20€≒3400円のラーメンを注文。
味は日本で食べるものと変わらず、美味しい。
ただ、ヨーロッパ人向けにか温度が緩かった。


パリ観光

フライト変更のおかげで、パリで時間ができたので観光。

凱旋門

パリは既に観光済みだったので、観光といっても、博物館や教会など
お金がかかる所には行かず、外から眺めていた。

パリにBOOK-OFFがあったので、旅行中読む本を調達する為、向かった。
日本書はもちろん置いてあるが、限られたスペースなので、それほど多くはない。日本同様、古かったり、汚れていたりする本は安くなっており、文庫本は1€だった。2冊ほど買って、旅のお供として鞄へ。


フライト変更で掛かった経費の申請

申請に必要な項目

フライトキャンセルに伴い、余分で発生した経費をネットで申請してみた。航空会社の公式サイトから、経費の申請のページでフライト番号や個人情報などを入力し、以下の必要な情報を入力。

  • 掛かった費用(€、£)

  • 使用用途(食事、宿泊施設、公共交通機関、電話料金)

  • レシート(クレジット明細だけではダメ

実際申請してみた

僕は、以下の項目を申請しました。

  1. ホテル代

  2. 元々の搭乗予定日から変更後の搭乗日までに掛かった食事代

  3. 空港までの交通費

  4. 元々行く予定だった空港への交通費

申請した翌日には、結果の返信が来てた。
結果、上記項目の4番はフライト変更前に買っており、却下されたが、
それ以外のホテル、ラーメンなどは、全額返金(320€程度)された。


フライトキャンセルで得するパターン

EUでは航空便の遅延・キャンセルに対する法的補償金を請求できます ヨーロッパ域内を発着する航空便が遅延・欠航した際は、EUのルールに基づき、1人あたり最大600ユーロの補償金の請求が可能です。 EU在住者だけでなく、日本を含む海外在住の乗客も本補償金の請求の権利を有します。

Google 検索

上記より、EU内で遅延、キャンセルされた際は、EU261に基づいて申請することができる。
今回は、キャンセル理由がストライキだった為、これに当てはまらなかったが、ヨーロッパ旅行の際にもし遅延、キャンセルが発生した場合はこれが請求できるかもしれないので、お忘れなく。


まとめ

無事1日遅れで出発

今回、ストライキによって予約していたフライトがキャンセルになったが、
1日、パリをホテル、食事つきの無料で満喫出来たことを、考えればフライトキャンセルも悪くはないかなと思った。
ただ、仕事で予定していた人や旅行の予定をギチギチに組んでいた人達には、大打撃だっただろう。
旅にトラブルは付き物なので、どうトラブルを楽しむかを今回は身をもって感じ、旅行はゆるーくその日その日で何するか計画を立てるぐらいまったりやっていくくらいがちょうどいい。
個人的には、本当に全額返金されるか不安だったこともあり、ラーメン以外の食費を抑えてしまったので、この際、もっとレストランで豪遊すればよかったと思った。


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