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「雑文45619」  手記・本多裕樹

「雑文45619」

 今まで様々な恋愛を経験してきたが、お金が無いせいかまたは、複雑な事情で叶わないことが多い。それで40代になって独身を通す境地まで行ってしまった。恋愛で成功するためにはやはり経済力と生活力である。あと、仕事をしっかりしていないと上手くいかない。私は若い頃、いわゆるフーテン族でニートでバンドマンのようにアーティストの若手作家であった。ほとんど、そんなその日暮らしで将来の人生設計とか考えるのが皆無であった。成功を夢見たが、結局資金も尽き無理矢理にでも仕事をしなくてはならなくなった。その後も仕事で稼いだお金は絵の材料や出品料に化けていった。いわゆる普通の生活を捨てて芸術をやっていた。私の青年時代はバンドブームで貧乏しながら音楽やったり絵画をやっている夢追い人がたくさんいた。それに乗じてか私は絵画に夢を追っていた。今でも夢を追っている。

 確かに、私の友人で結婚している人物はいない。まったくいない。私の時代はいわゆる社会が何だか暗くてアングラで収入もおそらく少なくて(おそらく少ないというのは私はその働いていなかったから)就職氷河期のまっただなかであったからだろう。今でもその影響で低収入の中、遊んで暮らしている。もちろん、私と違って労働に勤しんでいる人がほとんどだ。ただ、一度あの時代に就職したりすると低収入のアルバイトのまま進んでしまうので、お金の使い方も違う。だいたい趣味に消費するし、散財する。

 私などもかなり消費したりした。今は、一番絵に消費している。画材代、本代、お菓子、お酒、お蕎麦などに。

あと、私は見てくれがよくない。ヒッピーとかそんな感じである。理髪店に行かなくてはならないが、なかなか行かない。不潔な状態にある。でも、それであまり困っていない。自分の収入で年間でだいたい稼げれば困らないくらいである。

もちろん、一人分である。

家族を持ったり婚姻したり、家を買ったりはできない。

つまり、こういう人間が周りにいて、私もその一人なのである。そうして40代になってもバンドマンで芸術家をやっているのである。はたからみるとダメな人間に映るがそれで満足しているのも事実なわけで分に応じた生き方をしている。

いつまでもフーテン族なのであろう。

人生もある程度、40代になると結果も出ている。青年は可能性であるが中年は結果である。

自分はアニメや漫画が好きで、プチオタクであるかもしれないが、本当のオタクではない。去年か今年入ってからか、いや今年であるな、アニメーターの方に会って、君はオタクでは無いと言われた。私はただのアイドルファンで美少女キャラやそういうの見てオタクになりきっているのだと見下されてしまった。そういう意味でも真実のオタクではない現実を言われた。そうなんだと思った。

だが、私の世代は美少女に萌える世代である。

そのアニメーターは私よりも若く綺麗だった。きっと私にある類の嫌悪感を感じていたのだろう。だが、仕方のないことがオタクを嫌う世代もまたある。それは知っている。

よく、女子に気持ち悪いと言われるが、生理的に厭な空気を私はいくらか放っている。その感覚は合っている。実際、私は邪なことを考えて日々生きている。そういうものだ。

そんなわけで、そういう人間であることは、だいたいは第三者の目で計られることはある。それは知っている。

氷河期世代でもうまく行く人もいるし、バンドマンになって今でも夢を追っている人もいる。

私のようにアーティストになって今でも夢を追っている人もいるのだ。

まあ、それはそれで自己責任である。

自分はこれからも芸術道を行くのであろう。

ここまで読んでくださり感謝します。

ありがとうございます。

2024年8月4日 本多裕樹

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