久しぶりに、心から素敵な店員さんに出会った。
とある飲食店でのこと。
楽しく食事をしながらも、不運なことにエアコンが直接当たる席を引いてしまい寒くて寒くてしかたなかった。
早めに食べ終えて、席会計のお店だったので店員さんを呼んだ。
その際、無意識に両腕をさすっていたようで、
「寒いですか?すみません、すぐ温度上げますね。」
そう言って、その店員さんは会計準備のあとすぐに早足で去っていった。
そのあと私たちも追うようにレジの方に向かうと、先ほどの店員さんがすぐに温度を下げているのが見えた。
すごくうれしかった。
私の寒いに気づいて、声をかけてくれて、すぐに行動してくれる。
本当に寒かったけど、心がぽかっと暖かくなった。
コロナ前から少しずつ、コロナ後からは目に見えて顕著に、ロボットのようなあまり心を感じない店員さんが増えたように感じる。
コンビニの店員さん、スーパーの店員さん、飲食店の店員さん、その他の接客業の皆さんへのいつもありがとうの気持ちはちゃんと持ってる。
だからいつもお会計時には必ずこちらからも「ありがとうございます」と伝える。
恥ずかしくないときは、目を見て伝える。
ちょっとした買い物だって、直接感謝を伝えられる唯一の場だから、ちっぽけなことかもしれないけど大事にしたい。
私も接客業に従事してきた身だから、表には見えない大変なことがたくさんあることも知ってる。
理不尽で意外と肉体労働で頭も使う。割に合わないと思う時だってたくさんある。私が経験してきたことよりももっと大変な人たちがいることも想像する。
でも、
お会計だけすればいい、注文だけ取ればいい、提供すればいい。
そういうことだけじゃないよな、とも思う。
私が思う素敵な店員さんは、お客さんのモーションを盗める人。
困ってるな、迷ってるな、助けが必要だな、そういうモーションを、言葉で伝わらなくても仕草や行動からも十分に読み取れる。目は口ほどにものをいうと言うけれど、目の動きだけでも感情は確かにある程度は読み取れる。
そういうことを実直にやっている人に出会えたときがすごくうれしい。
接客業に従事されている方々以外も、
みんなそれぞれ必死に生きているだろうけど、自分の中にこもらずに少し顔を上げてみて、目があった人とは笑顔を交わしてほしいし、気にかけたりありがとうと言い合える世の中になったらいいのにな。
やってくれたからこっちもする、ではなくて、相手がしてもしなくても、それとは関係なくこっちはする、そういう循環のほうが断然いいなと私は思う。
わかっているのに、周りがやらないから自分もやらない、なんかそういうギスギスがとても息苦しく感じる。
そんな息苦しいところからふわっと優しく手をひいてくれたのが、先日の素敵な店員さんでした。
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