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某予備校で数学を教えています。 基本問題から入試問題までの解説をしていきます。 現場で…

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某予備校で数学を教えています。 基本問題から入試問題までの解説をしていきます。 現場で見た生徒のつまづきやすいポイントも伝えていきます。 数学の楽しさを分かってくれたら嬉しいです。

記事一覧

合同式を利用しよう

普通に割って求めるのは、かなりの根気が必要です。 合同式の便利なところは、余りが同じものを探していけるところです。 大きい数より小さい数の方が考えやすいですよね…

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1年前
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合同式という最強の武器

剰余関係の問題で威力を発揮するのが合同式です。 高校によっては教えない学校もありますが、大学入試で整数問題が出たら、使わないのはもったいないです。 確かに知らな…

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1年前
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少なくともというキーワード

(1)は3で割った余りで分類すれば問題ないです。 (2)はどう証明しますか。 ポイントは、「少なくとも」という言葉です。 場合の数・確率もそうですが、この言葉があると…

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1年前

不定方程式の利用

2変数の整数解が無数にある方程式を不定方程式といいます。 これを利用すると、ある程度絞ることができます。 その1例がこの問題です。

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1年前
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2の倍数でも3の倍数でもない数の表し方

2の倍数かつ3の倍数なら6の倍数なので、表すのは容易です。 では、2の倍数でも3の倍数でもない数はどう表しますか。 まずは6の倍数ではないので、6で割った余りを考えれ…

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1年前
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9の倍数を証明するには?

9で割った余りで分類するのは大変です。 ただ、式を因数分解するとn^3までしか分解できないので、3で割った余りで分類できます。 あともう1つのポイントは、積の形になっ…

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1年前

余りが同じ?

3で割ったときの余りが同じであることの証明問題です。 どのような方針を立てればいいのでしょう。 本当に3で割って余りが同じになればいいのですが、文字が入るとそうは…

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1年前

互除法の利用

最大公約数を求めるとき、素因数分解をすれば求められます。 ただ、37や61などの大きい素数の場合、見つけるのは困難です。 そこで役立つのがユークリッドの互除法です。…

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1年前
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図形と整数の融合

図形と整数の融合問題です。 ポイントは、直角三角形なので三平方の定理が出てくれば大丈夫です。

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1年前

素数の性質

素数になるような…ときたらどう考えますか。 素数の性質 「1とその数以外に公約数をもたない」 つまり、素数pを積に直すと1×pしかないということです。 なので、与え…

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1年前
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分母と分子両方に文字がある分数式

分母と分子に文字がある分数式を整数にするためのnを求める問題です。 分数に文字が2つある場合、(分子)÷(分母)をしてどちらか1つにします。 そうすれば一段と見やすく…

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1年前

分数式が整数となる証明

分数式が整数であるためには、nがどうであればいいのか。 分母が2と3と6ですから、nが6の倍数であればいいわけですが、単体で6の倍数であることをいうのは至難です。 6の…

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1年前
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有理数?

整数問題なのに、有理数… 有理数とは分数で表せる数ですよね。 戸惑うかもしれませんが、実はよく見てみると、一部分が整数になれば有理数になるということです。 そう…

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1年前
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平方根と整数

平方根が整数になるには、中身が平方の形になればいいですよね。 ただ、この問題の形だと探すのがかなり面倒ですし、漏れも出てきそうです。 どう絞っていけばいいのか。…

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1年前
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平方根と自然数

平方根を自然数にするのには、素因数分解をして平方根の中身を平方数にすれば良いのです。 が、次の場合はどうしますか。 まずは、外に出せるものは出して… その後です…

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1年前

解と係数の関係と整数問題

解が整数のときは、解と係数の関係がやはり有効です。 2次方程式といえば、判別式もよく使いますが、判別式は解の種類や解をもつもたないで利用できます。 どちらも大…

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1年前
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合同式を利用しよう

合同式を利用しよう

普通に割って求めるのは、かなりの根気が必要です。

合同式の便利なところは、余りが同じものを探していけるところです。

大きい数より小さい数の方が考えやすいですよね。

探すときに多少の工夫は必要ですので、そこは練習を積んで慣れていきましょう。

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合同式という最強の武器

合同式という最強の武器

剰余関係の問題で威力を発揮するのが合同式です。

高校によっては教えない学校もありますが、大学入試で整数問題が出たら、使わないのはもったいないです。

確かに知らなくても解けますが、スピードが断然違います。

合同式とは

そう、余りに特化した武器です。

余りだけ考えるという素晴らしい武器です。

この問題を合同式という最強の武器を使えば、簡単にというより時間短くて解けます。

ぜひ合同式は身に

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少なくともというキーワード

少なくともというキーワード

(1)は3で割った余りで分類すれば問題ないです。

(2)はどう証明しますか。

ポイントは、「少なくとも」という言葉です。

場合の数・確率もそうですが、この言葉があるときは基本「逆を考える」です。

確率だと余事象、命題だと否定のことです。

なので、背理法が有効です。

不定方程式の利用

不定方程式の利用

2変数の整数解が無数にある方程式を不定方程式といいます。

これを利用すると、ある程度絞ることができます。

その1例がこの問題です。

2の倍数でも3の倍数でもない数の表し方

2の倍数でも3の倍数でもない数の表し方

2の倍数かつ3の倍数なら6の倍数なので、表すのは容易です。

では、2の倍数でも3の倍数でもない数はどう表しますか。

まずは6の倍数ではないので、6で割った余りを考えれば5パターンに分類できます。

ただ、余りが2と4にある場合は、2の倍数になっちゃいます。

また、余りが3になる場合は、3の倍数ですよね。

これらを除けば、残りが2の倍数でも3の倍数でもない数です。

9の倍数を証明するには?

9の倍数を証明するには?

9で割った余りで分類するのは大変です。

ただ、式を因数分解するとn^3までしか分解できないので、3で割った余りで分類できます。

あともう1つのポイントは、積の形になっているので、因数の1つが9の倍数であればいいということです。

余りが同じ?

余りが同じ?

3で割ったときの余りが同じであることの証明問題です。

どのような方針を立てればいいのでしょう。

本当に3で割って余りが同じになればいいのですが、文字が入るとそうはいきません。

余りが同じということは、引いたら余りがなくなる。

つまり、差が3の倍数になることを示せばいいのです。

3の倍数を示すには、3×(整数)の形にもっていくか、連続する3つの整数の積をつくればオッケーです。

互除法の利用

互除法の利用

最大公約数を求めるとき、素因数分解をすれば求められます。

ただ、37や61などの大きい素数の場合、見つけるのは困難です。

そこで役立つのがユークリッドの互除法です。
単に互除法と言ったりもします。

「ある2つの自然数a、bがあり、aをbで割った商をp、余りをrとしたとき、aとbの最大公約数はbとrの最大公約数に等しい」

この性質を利用することにより、より小さな数で最大公約数を探すことができ

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図形と整数の融合

図形と整数の融合

図形と整数の融合問題です。

ポイントは、直角三角形なので三平方の定理が出てくれば大丈夫です。

素数の性質

素数の性質

素数になるような…ときたらどう考えますか。

素数の性質
「1とその数以外に公約数をもたない」

つまり、素数pを積に直すと1×pしかないということです。

なので、与えられた式を因数分解すればいいわけです。

分母と分子両方に文字がある分数式

分母と分子両方に文字がある分数式

分母と分子に文字がある分数式を整数にするためのnを求める問題です。

分数に文字が2つある場合、(分子)÷(分母)をしてどちらか1つにします。

そうすれば一段と見やすくなります。

分数式が整数となる証明

分数式が整数となる証明

分数式が整数であるためには、nがどうであればいいのか。

分母が2と3と6ですから、nが6の倍数であればいいわけですが、単体で6の倍数であることをいうのは至難です。

6の倍数といえば…

そう、連続する3つの整数の積です。

そのことに気づけば、あとは式変形するだけです。

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有理数?

有理数?

整数問題なのに、有理数…

有理数とは分数で表せる数ですよね。

戸惑うかもしれませんが、実はよく見てみると、一部分が整数になれば有理数になるということです。

そう、解の公式の平方根の部分ですよね。

平方根と整数

平方根と整数

平方根が整数になるには、中身が平方の形になればいいですよね。

ただ、この問題の形だと探すのがかなり面倒ですし、漏れも出てきそうです。

どう絞っていけばいいのか。

やってみましょう。

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平方根と自然数

平方根と自然数

平方根を自然数にするのには、素因数分解をして平方根の中身を平方数にすれば良いのです。

が、次の場合はどうしますか。

まずは、外に出せるものは出して…

その後ですよね。

綺麗にはいかないですが、平方数にすればいいわけですから、絞れますよね。

解と係数の関係と整数問題

解と係数の関係と整数問題



解が整数のときは、解と係数の関係がやはり有効です。

2次方程式といえば、判別式もよく使いますが、判別式は解の種類や解をもつもたないで利用できます。

どちらも大事なので、使いこなせるようにしましょう。