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HSPやINFJは「怒りで相手を支配、コントロールする人間」に注意し、具体的な対策を練った方がいい理由【心の防御壁】

僕は、その人が怒りを感じたとき「怒りというエネルギーの強い感情を、どのように使うか?」をしっかり見るようにしている。

怒りはマグマのように、極めて強い感情だ。それゆえ、取り扱いに注意しなければ、すぐ怒りに飲み込まれてしまう。

怒りを覚えた際に努めて冷静に言葉を選んで丁寧なコミュニケーションを意識する人もいれば、駄々っ子のようにネガティブな感情をまき散らす人もいる。

要警戒なのは、怒りで相手を支配したりコントロールしようとする人間だ。

こういった行動をとる人は、過去に自分が怒ったことで周囲を意のままに操られた体験をしている。
本能レベルで「怒りは対人コントロールで便利な感情である」と学んでいるにちがいない。

日常の中で「怒りで他者を動かそうとする人」を、しばしば見かける。

アドラーは「成人後、感情を使って人を動かそうとするのは幼稚である」と看破しているが、そのとおりだ。

HSPやINFJで、眼前の相手が怒り始めた途端「自分が悪いのでは?」「相手を怒らせてしまったので何とかしないと……」と、思わずドギマギしてしまう方も少なくないだろう。

怒りで他者をコントロールしようとする人で、あなたが悩む必要はない。

問題は、怒りの表出以外でコミュニケーションをとれない相手側にある。

ちなみにDV加害者は、喜怒哀楽の中で「怒の感情」を最も多く用いる。それによって相手の自己肯定感を下げて、操作しやすい状態にいざなう(※憤怒のあと、突然優しくなるのがDV加害者の典型的なパターン)。

もしあなたが激怒する人を目の当たりにしても、相手のペースに巻き込まれてはいけない。怖いお気持ちはよくわかる。だが、どうか怒りで冷静さを失った人と、心の境界線を引いてほしい。

もちろん一度や二度、巻き込まれてしまっても、気にすることはない。

大切なのは、また起こるであろう類似するケースで、次に同じような状況に巻き込まれたら、どう対処するかを決めておくことである。

・むやみに怒っている相手に合わせない(※相手の言いなりにならない)
・「私が悪かった」と頭を下げることで落し所をつけない
・自分も相手も責めすぎない中立的立場を保つ
・「さあ今日も始まりました。〇〇さんのプンプン劇場です。今日はどのような怒り方を…」と内心で実況中継するくらい客観視する(※実はこういった遊び心が、メタ認知能力の向上につながる)

など、明確な取り決めを、あらかじめ自分としておくのもおすすめだ。

繰り返しになるが本来、相手に落ち度があることで、あなたが悩む必要はこれっぽっちもない。

怒りのコントロールすらできない人に、あなたが悩むのはナンセンスすぎる。

あなたはあなたを大切にする選択を、ただとればいいだけだ。

どんな人間にも、あなたの心を支配する権利などないのだから。


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