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富山紀行~一人旅前編~

6月24日、木曜日。
雨、かと思いきや、晴れ。

一人旅をしてきました。行き先は富山県、石川県。最大の目的は、富山県美術館で期間限定のコレクション展をみることでした。

前日は、なかなかに疲れた日だった。朝から昼過ぎまでバイトに励み、その後所用で都内へ直行、時間もギリギリだったことに加えそこで迷子になりかけたためお昼ご飯を食べられないまま夕方まで乗り切り、そこから電車に飛び乗って自宅最寄り駅へ、食事とお風呂を済ませ、準備をして家を出て、21:30横浜発の夜行バスに乗った。

久しぶりの夜行バスで寝る体勢がうまく取れず、あまり眠れないまま、6:40富山駅着。朝が早いのと、無計画のまま降り立ったため、早朝から開いているマクドナルドに入りホットコーヒー片手にその日の計画をその日の朝に立てた。まさに無計画そのもの。

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富山駅構内の、広い雰囲気がとても気に入った。路面電車だからか、構内の開放感が普段使っている違った。たくさんの学生やサラリーマンで溢れていて、私にとっては非日常であるこの場所でも、同じように日常があること、ここで生活する人たちがいることを実感。

最初の行き先は「富岩運河環水公園」に決めた。富山駅から徒歩10分ほどで辿り着くとグーグルマップが教えてくれたため、歩いて向かった。

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朝は曇天。太陽が燃える時、この景色はもっと凄いのだろうなって思った。だって曇りでもなかなか壮大だった。早朝に来たので、次は夜景を見るために夜に訪れてみたい。

ここから5分くらいで富山県美術館に行ける。
まだ朝の8:00すぎ。美術館は9:30に開くので、世界一の景観に認定されているという、 ” 世界一美しいスタバ ” でゆったり過ごすことに。

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私がその日一番乗りの客だったっぽい。席が選びたい放題だったので、迷わずテラス席へ着いた。そして富岩運河を眺めながら読書。贅沢。幸。

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前日、最寄り駅でこの本を買ってから夜行バスの乗り場へ向かった。旅のお供に何か1冊、どうせなら買っていこうと思い目に留まった、大好きな原田マハさんの「旅屋おかえり」。 ” 旅 ” 物語とのことで、これだ!と思い迷わず決定。旅の間に読み切ることはできなかったので、帰ってきてから数日で読了。心温まる素敵な1冊でしたので旅好きはもちろん、そうでない方も是非。

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そして今回の最大の目的である、富山県美術館へ。初めて訪れた。外観からなかなか壮大で、今回のコレクション展の掲示が青い空、白い雲とよくマッチしていた。

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平日だったけれど、チケットを購入するのに少しだけ並んだ。

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チケット購入後、すぐに2階へ。

そして空間に足を踏み入れる。

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クロード・モネ『散歩』。

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クロード・モネ『睡蓮』。いつか絶対にオランジュリー美術館へ行って、この展示をこの目でみたい。

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ピエール・オーギュスト・ルノワール『アネモネ』。

撮影可能なゾーンにて撮影したもののなかから、3点だけ。
原田マハさんの大ファンであり、彼女をきっかけにアートの世界に興味をもった私は、いつかモネを始めとした画家たちの絵画を美術館にみに行ってみたいとずっと思っていたので、絵画作品以外何もない広くて穏やかで静かな空間で、ひとりでじっくりみれたことが本当に感激だった。

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お土産にポストカードを買って、次の目的地へ向かうべく富山駅へ歩く。
こういう、誰もいない道を、音楽も聴かずにひとりで歩くのも旅の醍醐味のひとつだと思う。普段は少しでもひとりの時間ができるとすぐにイヤホンに手をのばす。移動する時なんて無意識に音楽を聴く。でもこの日はそれをやめてみた。初めて訪れる場所。目と耳に飛び込む景色と音。身体を刺激する光や触れる風。鼻が拾う匂い。とても新鮮なそれらを全身で感じ取るために。

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富山駅に着いて、路面電車へ。写真だと伝わりにくいけれど、路面電車の魅力はなかなかのものだった。構内も車内も、空気がよく通る感じ。

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そして次は、富山市ガラス美術館へ。

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富山市ガラス美術館と、富山市立図書館本館がこの建物には入っているんですね、この図書館がまたとても素敵なところであった…。ここで勉強をしたり本を読んでいる人々、ここで日常を営んでいるひとたちが羨ましくなって仕方なかった。

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外観も内観も、想像以上に壮大で、純粋に建築のすごさを感じた。
富山へ行くひとがいたらここは必ず訪れてほしいと伝えたい。

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富山市ガラス美術館を出て、次の目的地へ向かう途中。
富山城址公園を通ってみる。

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裏側から入ることに(した、のではなくちょうど裏側が目の前に現れた)。

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時間があったら、富山市郷土博物館もみたかったのだけれど今回は写真だけ。


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20分ほど歩いたかな。平日ということもあってか、人通りが少なかった。そんな日に、晴れていて、こういう道をただぼんやりと歩くことがただ楽しかった。空が広くて高くて、緑で溢れていて、空気が美味しかったなあ。


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そして着いたのは、高志の国文学館。朝にマクドナルドでここのことを知り、絶対に行こうと決めた場所。

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撮影禁止のため、外観のみの記録。併設されたレストランの利用客はけっこう見受けられたが、展示をみにきた人は他にいなかったようで、独り占め。静かな時間を過ごすことができた。どんな展示がされているのか、気になる方は調べてみてください。ただひとついえるのは、あの景色は本好きにはたまらないのでは…。


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気が付けばお昼の時間帯。昼食をとったら金沢に向かう計画を立てたため(これも朝に衝動で決めた。「せっかく富山に来たんだし、あ、ついでだから石川にも足のばしちゃえ!ずっと行ってみたかった金沢行こう」衝動って素敵。)、15分くらい歩いて富山駅へ戻った。
これは途中でみた噴水。周りにはたくさんベンチがあって、そこでおしゃべりする学生やお弁当を口にする会社員、本を読む人や散歩する人がたくさんいて、ここでもまた ” 日常 ” を感じて、なんとも言い難い、なんだかとても心地いい気持ちになった。


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富山駅。パパっと昼食を済ませて、金沢へ向かう。

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30分くらいホームで過ごしたのだけれど、駅のつくりや眺めが良くて、ずっといたいほどだった。

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「あいの風とやま鉄道」に乗って、金沢へ。行ってきます。


 (後編へ)

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