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今週からいよいよ、トラウマのフラッシュバックを抑えるための治療が始まった。

今回思い出す記憶は何にしますか、とカウンセラーさんに尋ねられ、少し迷ったが、小学校3年の頃の記憶から辿っていくことにした。もっと嫌な記憶はあるけれど、心の痛みに耐えられる気がしないし、怖かった。

私が小学校3年のとき、学校の中でも怖いことで有名な女の先生が担任になった。
4月の、初めて先生と対面する日、先生は「もしどう

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心療内科から薬をもらい始めて、もうすぐ2年が経つ。初めは一日一錠だった薬は、私が不調を訴えるたびに増えていき、6、7錠まで増えてしまった。喉の奥がつっかえる気がして、一口で飲み込むのが怖い。意を決して水で無理やり薬を流し込むと、食道で薬と薬がカチカチぶつかっている感じがして、なんともいやーな気分になる。

治療が効いているのか、正直よくわからない。きつい日はもう、不安なあまり布団から起き上がれない

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前にも書いたことがあったけれど、私にとって、大学はとても安全な場所だと感じている。いちいち挙動を笑われたりしないし、「変な子」といじられることもない。別に、そうされるのが不快でたまらないという訳でもなく、むしろ「おいしい」と思ってきたところがあるのだが、自分自身が「変な子だけど絵が描ける」みたいなフィルターでしか見られないのは、正直寂しいことだと思う。

大学に入ってから、以前の心の傷を強く自覚す

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半日校外の授業に出かけただけで、へろへろに疲れてしまった。暑いのか涼しいのかよくわからない天気だった。ぼーっとしたまま電車に乗って帰宅し、ふにゃふにゃと布団に倒れ込み、オーバーヒート気味の脳みそを冷ますようにクーラーをつける。汗で体がべったりする気持ち悪さで眠りにつけないが、立ち上がってシャワーを浴びるほどの元気もない。

夜になって、ようやく布団から出る。見ないほうがいいのはわかっているけれど、

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どうしよう。なんか、めっちゃ体が重い。やる気が全く出ない…制作しなくちゃいけないけど、手を動かせない。手を動かすと楽になるのはわかってるのに、頭がぼーっとして、布団から出られない…

なんか、頭の中が散らかってる感じがして、何もしたくない…机の上のペットボトルすら片付けられない。ちょっとした洗い物もできない…

手が動かせないとものすごく虚しくて、悲しい気持ちになる。自分の力をきちんと発揮できてい

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心療内科の受診に加えて、月に一度、カウンセリングを受けるようになった。主な相談内容は、私の心の具合がとても不安定で、テンションの高すぎるときと、自己否定に陥ってしまうほど落ち込むときがあり、その差が大きすぎること。

今回の相談は2度目だったが、初めて相談することや、過去の嫌な思い出をたくさん吐き出したので、かなり疲れた。

大学の講評や、評価を受ける時に必要以上に緊張してしまうことを、カウンセラ

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私が育った町は、ひと昔前までは駅に直接繋がっている大きい道路がなくて、いわゆる「陸の孤島」状態だったところだ。当時、町民はみな蚕農家ばかりで、今新しい家が立っているところのほとんどは、もともとは桑畑だったという。今は、蚕を飼っている家は一軒もないし、もちろん桑畑もない。わずかに桑が残っているのは、高速道路の脇の草むらと、中学校の校歌の歌詞だけ。

それから、昔のこの町では、お葬式をやるとき、亡くな

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この数日のあいだ、精神的にがくんと落ち込んで、食事をするのにも勇気がいるほどだった。寝ているときが一番楽で、目を覚ましているだけでもつらい。気を抜いたら、なにかしらの手段でサクッと死んでしまうのではないかと思うほど、生きていることに希望が持てなくなった。

学校に行くと、これ以上落ち込むのを、少しだけ緩やかにすることができる。行く前は「歩くのがつらい…」と思うけれど、帰る頃には、少しだけ穏やかにな

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朝から心臓がバクバクして落ち着かない。そういうときは、いったん家から出て、どこでもいいから外の空気を吸って、ひたすら歩く。そうするとまあまあ落ち着く。

一本残らず桜が咲いて、あたりは春になっている。でも、ワクワクする時間よりも、不安で押しつぶされそうな気持ちから、なんとか目を逸らそうと頑張っている時間の方が長い。昼寝をすると毎回変な夢を見る。自分がいま、全身で不安がっているのがわかる。

もうじ

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自分は世間でいうところの「若いっていいねえ〜」と言われる年代である。実際、よく言われる。そういうとき、なんと返したらいいのかわからなくて「いや〜あはは、そうですかねえ〜」みたいに、曖昧に笑ってしまう。

若さは何か努力して得られるものではない。みんなが平等にもらえる神様からのプレゼントのようなものである。そして、時間が経てば、必ず手元から消え去ってしまう。私は自分より年下の人達が羨ましいとはまだ思

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「来年度から復学します」という書類を、先月大学に郵送したのだけれど、本当に書類が届いたのかものすごく不安になり、学生課に電話をかけた。入試期間なのに、こんなくだらない用事なんか聞いちゃって申し訳ないな…と思ったが、かなり丁寧に対応していただいたおかげで、頭の中が「ああ、本当に学校に戻れるんだな…」という気持ちに切り替えられた。

大学に戻ったら、まず図書館に行く。絵本だけが並んだ棚があるから、そこ

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怖いものがいっぱいある。大人が怖い。同年代が怖い。社会が怖い。人前に出るのが怖い。お化けも怖い。変質者も怖い。虫が怖い。コミュニケーションが怖い。人混みが怖い。評価が怖い。自己表現が怖い。など。多すぎる。

怖さの種類に応じて、それぞれ違った形の勇気を用意しなくちゃいけないのが、これまためんどくさい。バイトの面接を申し込む電話をかけるときの勇気、中が悪い訳ではないけれど、できれば仲良くなりたい人に

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最近、暇さえあれば、あと2ヶ月もすれば学校に戻っているのかあ〜と考える。休学した一年間はものすごく短かかった訳でもなかったし、ゾッとするほど長い訳でもなかった。まあまあ苦しんだし、ちょっぴりだけどいいこともあった。とにかく、学校に通っていないこと以外は普通の1年間だった。

といっても、「よし!また頑張って学校行くぞ!」という気持ちになることができたのは本当に最近で、年を越すまでは「まだまだ時間あ

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およそ3ヶ月の間やっていた事務のバイトが終わったので、先週1週間は晴れ晴れとした気持ちで過ごしていた。もう7時に起きなくていいんだ…!ばんざ〜〜い!…

仕事をしている間、午前中はとにかく眠くて眠くてしょうがなかった。かといって居眠りもできず、どうしても眠気に負けそうなときは「ちょっとお手洗いいってきますね〜」と席を外し、洋式便座に座って、自分の膝に突っ伏して、5分だけ目を閉じる。するといくらかは

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