採用の集客はHowではなく、Whyが大きく影響する【採用の基本のキ④】
採用における悩みのNo1と言えば?
『求人広告を出したけど募集が来ない』
これが圧倒的に多いですね。
集客のフェーズに入るまでには
色々と準備が必要ですと過去3回で
お伝えしてきました。
もしまだ読んでいない方は
先に過去の記事をご参照ください。
今回は誰でも一度は上手くいかず、
困った経験がある集客のお話をしますが、
早速、あなたに質問です。
集客が上手くいかない時、
一体何が足りていなかったのか?
検証したことはありますか?
おそらく日々の業務が忙しくて
「そんな余裕はない!」という方が
大半であろうと思います。
様々な集客の失敗を
検証してきた実績の中から
誰にでも役立つものを厳選しました。
『これだけは外さないで欲しい!』
と思った、
基礎知識から具体的な手順に至るまで
基本のキを解説します。
1.基本のキーワードを押さえよう!
結論から先に申し上げると
基本となるキーワードがあります。
①Why:何のために採用するのか?
②Who:誰に伝えるのか?
③What:何を伝えるのか?
④When:いつ伝えるのか?
⑤How:どのように伝えるのか?
どこかで聞いたことがあるという方は
多いと思いますが、必須のキーワードです。
ぜひ、覚えておいてください。
過去に失敗した求人広告、集客イベント、
採用ホームページやランディングページには
必ずこれらの欠陥があります。
各キーワードにおける詳細の説明と
具体的な事例と解決策を順番に
ご紹介したいと思います。
ただ、一度に全部説明すると
膨大な分量になるため、
今回は①Whyをご説明します。
②Whyがないと何が良くないのか?
一番、良くない集客の仕方は
『人でが不足しています』
というアプローチです。
あるいは
『誰でも良いので来てください』
というアプローチも同様です。
ただし、これはアルバイトの
『私でも出来るかも』と安心させる
フレーズとして
『誰でも簡単にできる』を
否定するものではありません。
一見矛盾しているように思えるかも
しれませんが、もう少し掘り下げて
説明しましょう。
ただ、「人手が不足しています」というと、
誰でも良くて人が直ぐ辞めるような
大変な仕事をさせられるんだろうな
という印象を与えてしまいます。
または、「誰でも良い」というと
個人を大切しない、酷い扱いを受ける
のではないだろうか?と不信感を抱きます。
正社員は特に顕著に表れますが、
人は条件のみで動くことはありません。
なぜなら、心に響かないから
仮に就職しても長続きしないのです。
相手の心に響かせるには
『共感』が必要なのです。
ただし、短期間のアルバイトに関しては
このメリットを訴求することが有効です。
特に期間限定の場合は
近くて、賃金が高いことを欲しているため
『誰でも出来る』というアプローチは
求職者にとって安心できる材料となります。
つまり、この場合においては
『共感』が発生するのです。
この違いの説明が大変難しいのですが、
データを取って比較してみると
アルバイトと正社員で訴求方法が違うと
ご理解して頂けると思います。
ぜひ複数パターンの記事を掲載して
お試しください。
3.求職者の『共感を得る』がコツ
正社員の話に戻します。
どんな仕事においても、
①誰の②何のために事業を行っていて、
③目標を達成するために
④どんな人が欲しいと思っているのか?
これを掘り下げてみると
自社の魅力が言語化できるはずです。
これを面倒くさいと考えたり
求職者の目線に立てない担当者が
求人情報を媒体営業の担当者に伝えると
メリットだけ訴求する記事が完成します。
つまり、条件面における
メリットばかりが前面に出ていて
仕事に対する魅力が全くない
ただ働き易いだけをアピールする広告です。
私はこれを強く否定しています。
先程説明した内容を整理して
各項目を言語化すると以下のようになります。
私たちは(何の)目的で
(どのような)事業を行っています。
(理想の未来)を目指すため
(どのような)人を募集しています。
理想の未来は
会社が目指す目標に共感してもらう点と
求職者にとっても
こんな未来を一緒に実現したいという
ベネフィットに繋がればベストです。
しかし、求人広告の文字数等の関係で
十分に説明できない場合もあるでしょう。
全部を説明する必要はありませんが、
端的にキャッチコピーとして心に響く
フレーズは用意しておきましょう。
4.まずはWhyから始める
ここまでの話を
自社の採用に当てはめてみると如何でしょうか?
時々、遭遇するのですが、
この話をすると、ある誤解が生じます。
『青臭い話ばかりしても
やりがい搾取のブラック企業みたいに
感じるので賛成できない。
メリットを前面に出すべきだ!』
これは実際にある社長から
直接言われたことがあるフレーズです。
これは時代の変化と共に
ライフワークとしての仕事を理解できない
または知らないと言わざるを得ません。
今までの仕事というものは
我慢してお金を稼ぐライスワークであり、
その稼いだお金を使って
休日に家族や趣味で生きがいを感じる、
あるいは仕事終わりの一杯が楽しみでした。
これは45歳以上の経営層の世代の価値観で
今の若い世代にはない価値観です。
この仕事の意義は本当にあるのか?
従業員となった求職者が本当に
仕事に誇りが持てるのか?
今の事業の意味や意義を考えて欲しい。
受け入れ難い世代の方もいると思いますが
時代と共に変化している価値観を
理解しようとすることは大切だと思います。
これが無いのであれば、
ロボットを導入すれば良い
RPAを導入してコスト削減すれば良い
そう今の世代の人は考えています。
採用する理由として、今の時代は
人手が不足しているから安価なコストで
動く手足では誰も説得できません。
社長の考えに共感
一緒に働く従業員の考えに共感
これがあって初めて
会社に魅力を感じることが出来る
とご理解ください。
如何だったでしょうか?
上手く説明できていないと
自分でも思うのですが、
Whyの部分が非常に重要である
ということは伝わったでしょうか?
次回はWhoについて
ご説明させて頂きます。
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「採用の基本のキ」シリーズ