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25歳のわたしが新宿末廣亭を好きな理由。


「新宿末廣亭のどんなところが好きですか?」
週明けの寄席終演後、ふいうちで受けたテレビインタビュー。いきなりでびっくりしたのもあって、上手く言葉にできず。好きな気持ちを伝えられなくてもどかしい!

寄席のひとつである新宿末廣亭に通い始めて1年が経ちました。

落語の世界なんて笑点しか知らなかった私。寄席を知ったきっかけは、落語に詳しい知人ができてからでした。「面白そう!」「じゃあいちど寄席行ってみる?」に二つ返事で同行することに。

そこからどうしてだろう、落語が好きになったのはもちろんのこと、新宿末廣亭に惹かれるのです。ライブハウスと同じくらい気軽だから、行ってみてほしい!

語れるほど落語も寄席も詳しい訳ではないけれど、カジュアルに日本の文化を楽しめる寄席のこと、もっと知ってほしいな〜と思い、私なりに新宿末廣亭について書きます。

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○寂しいとき疲れたときにたすかる

とにかく笑ってストレス解消!

寄席は年中無休。
再入場不可ではあるものの、お昼の公演に入れば21時の夜終演まで1日中過ごせます。

演者さんとお客さんの距離が近く、演目によっては、お客さんが指名されて参加することも…

演者さんの話はもちろん、出囃子の生演奏、お客さんの笑い声や拍手など、人の気配がたくさん感じられます。

○いつ行っても飽きない

公演では約15分ごとに演者さんや内容が変わります。

寄席の演目は落語だけでなく、漫才、講談、曲芸などさまざま。

同じ内容の落語でも、噺家さんによって切り取る視点や選ぶ言葉が変わるのも魅力。
バンドのライブだと「いつもやってくれる好きな曲だー」ってつい聞き流してしまうけれど、落語になると「どんな言葉を選ぶの?!展開は?!オチは?!」と、毎回新鮮な気持ちになります。

演目と演目のあいだの舞台替えも、担当する前座さんの所作美しくテキパキと鮮やか。

○チケットがお手頃

通常は3500円、小さなライブハウスと同じくらいの値段です。
時間を追うごとに安くなり、19時からは1500円。仕事終わりにふらっといける!

チケットは当日、末廣亭入り口横の窓口で買えます。

○食べながら見られる

おやつやお弁当を広げて見られます(お酒はNG)。

お漬物や煎餅は咀嚼音が目立つので、音が出ないものやパッと食べられるものがいいですね。

贅沢する日は、新宿伊勢丹でお弁当を。

私はたいがい末廣亭近くのコンビニでおやつ買ってもぐもぐしてます。

○くつろげる

客席の両脇は畳敷き。靴を脱いで足を伸ばせます。

おすすめは、舞台向かって左の座敷。

演者さんの出入りや舞台裏を垣間見ることができます。お手洗いが近くてサッと行けるところも便利。

座敷は舞台とほぼ同じ高さ。最前から3〜4人分後ろの位置に座ると、演者さんと絶妙に目が合ってとても引き込まれます。(落語の登場人物から話しかけられる感じ)

中央のソファ席はふかふかで座り心地良いです。小柄なわたしには座りが深く、演者さんが見えないこともしばしば…
2階席は、上から舞台と客席を見下ろせます。

○デジタルデトックスになる

場内の撮影禁止、マナーモード絶対、電源OFF推奨。
寄席に「今ここ」にいる感覚を味わい尽くしましょう!
お客さんの行動とか、建物のつくりとか、舞台転換の動きとかみてるの楽しいです。

○終演後も楽しい

寄席のあとは、一歩外へ出れば飲み屋さんが沢山。
お酒片手に感想をあれこれ語り合うのも楽しいです。運がよければ高座に出ていた噺家さんも打ち上げに来ていたり。
寄席の公演中、噺家さんが美味しそうにお酒を飲む仕草を見て、たまらず居酒屋さんへ直行〜なんてこともありました。

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この2月は神田松之丞が神田伯山を襲名して、とても盛り上がりました。

最近の新宿末廣亭の様子が下記の動画サイトにあります(#1〜#10)。演者さんのことも分かって嬉しい。

これからも寄席がずっと続くといいなあ。

#落語 #寄席 #ペアnote #すきなモノ #とは #一度は行きたいあの場所 #熟成下書き

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