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【前編】(フルリモート可能企業一覧あり)フルリモートの人事のキャリアについて考えてみた。〜求人数の実態と推移編〜

みなさん、こんにちは。HR Climbersです。
関東圏は梅雨入りをして、毎日暑くてジメジメした日が続いてますね。

先日政府がテレワークについて推進している詳細が書かれてる記事を見ていて、キャリアにとってフルリモートワークというのはどうなのか?をまとめてみたいなと思い今回の記事を作成しました。

フルリモートワークって自由度高くて憧れですよね。
一方でコロナ期間は多くの方がそうであったと思いますが、今実際にフルリモートワークをされてる方は直感的な体感だと半分以下に減ってるように思います。

実際にフルリモートの求人は世の中にどれくらい存在していて、フルリモートワークをする上で気をつけた方がいい事はなにか。をまとめましたのでご覧ください。


※こちらの記事は前編/後編と2段構えでリリースさせて頂きます。
※ 尚、人事向けの記事として書いてますが、人事以外の方でも読んで頂ける記事かなと思います。職種問わず参考になれば幸いです。
※ この記事はフルリモートワークを否定も肯定もしない記事となります。数値ベースの実態とHR Climbersの主観で記載させて頂きます。


【市況感】フルリモート企業(求人)数と実態について

「フルリモートワーク」コロナ以前から世の中には存在していたと思いますが、特にコロナをキッカケに世の中に一気に浸透した働き方になります。
言葉の通り、基本的には1度も出社をする事なく自宅やシェアオフィスなど好きな(指定されている)場所で仕事がして頂ける就業環境の事を指します。

さらに分解するとフルリモートワークの中にも、
・とはいえオフィス出社圏内に居住してる事
・地方在住や世界中どこに住んでいてもOK

の2つくらい存在すると考えています。

そんな誰にとっても憧れ?になりそうな、フルリモートワークにも、メリット・デメリットがあると思います。
この記事ではそれらを解説していきたいなと思いますが、まずは市況感としてそもそも実際に現在(2024年7月現在)どれくらいのフルリモート求人が存在するのか見ていきましょう。

日本で最も企業が多い東京都のデータを見てみると、リモートワークの24年3月時点の実施率は43%程になっています。
コロナ期間は65%程という事なので、コロナ期間に比べ約20%程の企業がリモートワークを廃止しているという事になります。
且つ、基本的には右肩下がりのトレンドとなっており、なにか特殊事情がない限りはこれが逆に倍増していく事は考えにくいのかなと思います。

そしてこれはあくまで1日でもリモートができる「リモートワーク」全体の数値ですので、ここからフルリモートワーク、つまり週5日間リモートワークができる企業がどれくらいあるかというと、その内の約18%が週5日のリモートワーク、つまりフルリモートワークができているという事になります。

現在東京都に存在している企業数は26万社になりますので、この内約60%の企業が採用活動をしている。と仮定すると15.6万社。この内43%がリモートワークを導入しているとすると、67,080社。内18%がフルリモートになるので、12,074社程で実施していると計算できます。
これだけ見ると以外と多いなと思ったりもしますが、これは全体の企業数に対して、約4%という希少数になり、実際に「転職活動」という観点で捉えると、この中から自分の経験があったり、興味がある職種、そして業界と絞り込んでいく事になるのでおそらく全企業(求人)の中でもわずか1〜2%の企業(求人)のみが、「自分がエントリーする事のできるフルリモートワークの求人数」という事になるのではないかなと思います。

目的から外れてしまうのでこれ以上の数値分析は行いませんが、実際に我々がお預かりしている求人情報から調べてもこの比率は変わらず、事実としては、「リモートワークが可能な企業(求人)数は全体の約半数程で一定数存在する。一方でフルリモートワーク(週5日リモート勤務)の求人は全体のわずか数%に留まっており、且つリモートワーク全体が減少傾向である」

という事が言えるのかなと思います。

一方でフルリモートワークを求める声としては約半々くらいで求めてる方もいれば求めない方もいる。というのが事実ベースなのかなと思います。


参考記事:
(東京都:テレワーク実施率調査結果をお知らせします!3月の調査結果)
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2024/04/10/03.html
(国土交通省:令和5年度 テレワーク人口実態調査 -調査結果(概要))https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001733057.pdf


国内や海外企業のフルリモートワーク企業

フルリモートワークについての具体的な各企業についても少し触れたいと思います。
至る所に記事が掲載されていますが、グローバルのトレンドでいくと、Googleやfacebook等海外大手のテック企業等でもフルリモート廃止の動きが目立っています。
アメリカ経済の事情、テック企業の乱立、従業員管理など様々な理由はあると思いますが、流れとしてはリモート廃止の流れが非常に顕著かなと思います。

少し古いですが、リモートワークの必須ツールとして一時期は株価も高騰していたZOOM社ですらリモートワークを辞めた。というのが衝撃でした。

GAFA以外にもテスラ、Netflix、ゴールドマンサックス、バンクオブアメリカなど、テック企業問わず廃止の方向が顕著のようです。

直近で個人的に一番衝撃だったのは、Dell社がリモートワークを選択する方は「昇進機会を制限する。」というものでした。
ここまで来ると新しい働き方を受け入れる事はそこまで難しいのか。と少し疑問も感じる程でした。

国内ではどうなのか?というと、国内でもこの流れは変わらず、 以下の記事ではGMOグループコミュニケーション不足や業務スピードの低下、人材育成などを理由に現職出社比率を上げています。(戻しています。)

一方で弊社のリモートワークと相性の良いテック系の企業では今でもしっかりとリモートワークを取り入れてる企業様も多く、その傾向は「ベンチャー企業やスタートアップ企業で割とアーリーフェーズ(少人数)の企業が多い」かなと思います。

現在もフルリモートワークを実施してる国内企業

一方で日本国内で今もフルリモートでの就業が可能な企業をいくつかご紹介します。
これらの企業様は我々からもご紹介できますのでご興味がある方は是非お問い合わせください。

株式会社ラフール

https://www.lafool.co.jp/
ウェルビーイング/人的資本経営を支援・実現する、組織改善ツール「ラフールサーベイ」を提供するスタートアップ企業様です。

「ラフールサーベイ」は、組織と働く個人の可視化と行動変容を促し、人的資本・ウェルビーイング経営を実現する組織改善サーベイであり、累計導入企業は1,800社を超えられています。定期的に社員にサーベイを実施し、組織の課題、非財務情報(ESGへの取り組み)を可視化、分析、課題特定、改善立案、対策までをワンストップで行い、生産性向上と離職防止につなげられるサービスです。

メンタルヘルスやウェルビーイング、組織開発等にご興味のある方には非常にマッチ度の高い企業様になります。

マルゴト株式会社

https://marugotoinc.co.jp/
1ヶ月単位で採用代行を実施する月額制の採用チーム「まるごと人事」を提供する企業様になります。

「まるごと人事」ベンチャー企業向けの月額制の採用代行サービスで、面接以外の採用業務を、企業の課題に合わせて月額固定制で代行。高いホスピタリティと専門性を持ったチームが、柔軟に採用を支援されています。

同社はその他にも、創業以来採用に特化した事業を展開しており、「まるごと人事」や「まるごと採用広報」や採用ピッチ資料を作成するサービスも提供されています。
現在は北海道に拠点を移されており、みなさんフルリモートワークで働かれています。

RPOや採用/人事業務の経験をつけたい方には非常におすすめの企業様になります。

株式会社ミラティブ

https://www.mirrativ.co.jp/
スマホの画面を共有しながらライブ配信を行う事が出来る「Mirrativ」の運営を行うスタートアップ企業様です。

「Mirrativ」は、スマホ1台で誰でも簡単にゲーム実況ができる手軽さが好評を博し、日本最大のスマホゲーム配信サービスに成長されています。アクティブなユーザーに占める配信者の比率が30%以上と、非常に高い水準でユーザー同士がお互いの配信を行き来する双方向性の高いコミュニティが形成されているのが特徴です。
2022年11月22日にKDDI Open Innovation Fund3号を引受先とした追加出資による資金調達を実施されており、調達した資金によってライブゲーミング事業への投資を強化し、ライブゲーム開発の加速とマーケティング施策に注力していく方針を持たれています。

ゲーム、エンタメ等の領域に指向性がある方には安定しており非常におすすめの企業様です。

ストックマーク株式会社

https://stockmark.co.jp/
AIを用いたテキストデータ解析サービス「A Series」の提供を行っているスタートアップ企業様です。
「A Series」は、AIを用いてデータマイニングやユーザーの嗜好抽出、高速・対規模分散処理、それを元に高精度予測・提案などを行っており、具体的に、最先端の自然言語処理技術を用いた、組織の情報感度向上と組織変革に貢献するニュース及びナレッジ共有プラットフォーム「Anews」、世界中のニュースを解析し世の中のトレンドを捉えて可視化することで経営の戦略的意思決定を強力にサポートする「Astrategy」を提供されております。

AIやディープテック、新テクノロジーにご興味が強い方は是非一度お話を聞いてみて頂きたい企業様です。


他にも多く存在しますが、もっと知りたい。これらの企業の詳細を教えてほしい。などがあれば是非お気軽にご連絡ください。


※これらの紹介文章はSTRAT UP DB様の文章等を参照しています。(https://startup-db.com/)


以上となります。
いかがでしたでしょうか?フルリモート求人の実態として、前編の記事では実際のフルリモート求人数や、事例企業のご紹介をさせて頂きました。

次回の記事では後編として、本題であるキャリアとしてフルリモートはどうなのか。気をつける点はどこか。などをお話させて頂こうと思います。

私個人はリモートワークが大好きですし、これからも存在していてほしいなと思っています。
一方で組織作りやコントトールの難易度が高い事は間違いはなく、導入する企業としない企業はハッキリと分かれてくるのだろうなという印象です。

それでもフルリモートでの就業をベースにキャリアを考えるのも一つですし、就業環境を目的にせずにキャリアを構築していく事も一つだと考えています。

上記でご紹介した企業様含め、HR Climbersでは、あなたのなりたい姿をベースに企業や求人のご紹介が可能です。
無下に紹介する事はなく、あなたのキャリアビジョンややっていきたい事、そしてご家庭の事情なども鑑みながら、一緒に考えて紹介をしていきますので、是非キャリアや転職について悩まれてる方は一度お問い合わせ頂けたらと思います。