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ソマティックワーク入門 第八回 ロルフィング®️ 田畑浩良さん(実践編02)

健康とウェルビーイングの一歩先を求めて−−。
今、こころとからだの健やかさの質を高める、
マインドフルネス瞑想やボディワークなどが人気を呼んでいます。
からだの感覚に注目し、
心身が心地よい状態へとフォーカスすることで、
深い気づきや静けさを得たり、
自己肯定力や自己決定力といった心身の豊かさを育んだりしていく。
これらは、
こころとからだのつながりを目指す
「ソマティックワーク」という新しいフレームワークです。
その手法は、タッチやダンス/ムーブメントなど多岐にわたり、
1人で行うワークから、ペアやグループで行うワークもあり、
自分に向くものはそれぞれ異なります。
この連載では、
これからの時代を生きる私たちにとって、知っておくべき「からだのリベラルアーツ(一般教養)」として、各ワークの賢人たちの半生とともに
「ソマティックワーク」が持つ新しい身体知を紹介し、
それらが個々の人生や健康の質をどう変化させたのかを探っていきます。

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Image: iStock

リベラルアーツ(一般教養)として学ぶ

ソマティックワーク入門

−新しい身体知の世界をめぐる−
第八回 ロルフィング 田畑浩良さん
ロルフィング®︎とはなにか? (実践編02)
取材・文●半澤絹子
モデル●吉田裕子
取材協力●日本ソマティック心理学協会

ソマティックワークには、身体の動きによって気づきを得る「ダンス/ムーブメント」、「瞑想」や「座禅」などのスタティックなもの、または施術を受けて、身体の気づきや変化を体験する「ボディワーク」など、さまざまな種類があります。

実践編2回目の今回は、実際にライターがロルファーの田畑浩良さんからロルフィングの10シリーズを受けた体験談を順を追ってご紹介します。それぞれの段階での施術や感想なども書いていますので、より実際のロルフィングの施術や目的が伝わればと思います。

*感想についてはライター個人のものです。
*下記のセッションは「ベーシック10シリーズ」に田畑さんのオリジナルアレンジを加えたものになります。また、ロルフィングのセッション内容はロルファーやクライアントの個性により、多少異なります。
*Rolfing®、ロルフィング®、Rolf Movement®、ロルフムーブメント™、Rolfer™、Rolf Institute、The Rolf Institute of Structural Integration、およびLittle Boy Logoは Rolf Institute の商標であり、米国およびその他の国々で登録されています。

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田畑浩良さん


セッション編 ベーシック10シリーズ

ロルフィングの施術は、「ベーシック10シリーズ」という全10回のセッションで構成されている。セッション1回目は「呼吸」、2回目は「足」など、各回で扱うテーマやパーツ(部位)があるのが特徴である。

一般的なマッサージなどでは筋肉をほぐして痛みの解消や血流の改善などを図るが、ロルフィングでは、結合組織や関節のつながりを統合し、最後にからだ全体を統合する。(メカニズムは理論編02を参照)。

以後、実際のセッションをもとに10シリーズを解説するが、「からだは自分(からだ)の判断で変化していく」ということを念頭に読み進めてみていただきたい。

ロルファーの手技が直接的に見えても、からだが統合に向けて変化するかどうかは、クライアント(からだ)に委ねられているようだ。

なお、各セッションは、約2週間に1回のペースで行われた。

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