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【医師論文まとめ】中等度の運動で認知症リスクが下がる【Summary、済】

背景

認知症は高齢者にとって重大な健康上の問題である。アルツハイマー病(AD)は認知症の主要な原因で、全体の60-70%を占める。運動はADのリスクを下げる可能性があるが、関係性は不明確である。

方法

Pubmedなどのデータベースを使用し、身体活動量とAD発症リスクの前向きコホート研究を系統的に検索した。運動量の種類や追跡期間などのサブグループ解析も行った。

結果

2068,519人の参加者を含む29の研究が特定された。メタ解析の結果、中等度の運動はADリスクを15%低下(HR:0.85、95%CI:0.80~0.93)、高度の運動は41%低下(HR:0.56、95%CI:0.45~0.68)させた。中等度から高い運動量で効果が大きく、15年未満の追跡期間で有意だった。軽度ではHR:0.94、95%CI:0.77~1.15で、有意差はありませんでした。

考察

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