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とにかくアイデアを出せばよいわけじゃないぞ!

「オープンイノベーション」

テクノロジーの発達とともに時代の変化も激しくなりました。ここ数年間で携帯電話や自動車、工場などの工業製品は全てITにつながるようになりました。これは、十数年前では考えられないほどの変化です。

時代が変化すると、経営の戦略も変わります。とにかく新しいものを生み出すことが求められる現代で、徐々に採用され始めたのが、「オープンイノベーション」です。オープンイノベーションとは、会社が社外に現状の課題や問題を投げかけて、一般人に解決してもらうというものです。

そう上手くいくか?とお思いでしょうが、意外と成功例は多いです。例えば、GEやNASAでも成功例はありますし、アマゾンのスマートスピーカーのAlexaも個人がアプリを作成できるようになっています。

ただし、やはり問題点もあって大量のアイデアを精査するのに時間がかかりすぎて社員の無駄な雑用が増えてしまします。

そこで、今回は従来の考え方
1.アイデアは数が重要
2.アイデアは外部から得るべき

という考え方を一度改めて、もっと本質の部分に突っ込んでみようと思います。

なぜ、数人でも良いものを作る企業があるのか

大企業がオープンイノベーションで上手くいくこともありますが、現代の成功している企業はベンチャー企業が多いです。それらは、大量のアイデアではなく、ほんの数個のアイデアを研ぎ澄まして良いものにしています。

例えば、マインクラフトは今までのルールとゴールが定められていたゲーム業界を、想像力を発揮する場に大きく動かしました。Airbnbは今までの安く宿に泊まりたいという考えから、現地の人と触れ合いたいという価値を生みました。シンプソンズはアニメは子供向けという考えを、皮肉めいた内容で大人でも楽しめるようにしました。

これらに共通するものは「意味」を生み出したということです。マインクラフトは創造力の発揮の場としての意味。Airbnbは現地の人とのコミュニケーションの場としての意味。シンプソンズは大人が子供とアニメを見る意味を作っているのです。

つまり今後、これから成功するためには、ただアイデアを大量に出すのではなく、アイデアの意味が本当にあるのかについてしっかり検討する意味があるでしょう。

最近のイノベーティブな製品には、それぞれ従来になかった意味が生み出されています。身近な製品で探してみると、良い練習になると思いますので、ぜひ身の回りで新しい「意味」を生み出した製品を探してみてください。

参考:突破するデザイン ロベルト・ガンディ

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