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【高コスパ注文住宅⑤】窓や断熱材はどれを選ぶ?高気密・高断熱な住まいづくり

冬は暖かく、夏は涼しい、一年を通して部屋の温度が変わりにくい、そんな住宅を手に入れたいと思いませんか。気密・断熱性を高めれば、一年中快適です。冬でもTシャツで過ごすことができますよ。ここではコスパ良く高気密・高断熱を実現するために抑えておくべきポイントをお話していきます。

■断熱工法の種類

工法を大きく分けると3種類あります。費用を押さえたい方は内断熱、多少お金をかけても良い方はダブル断熱がおススメです。
・内断熱 最も一般的な工法です。充填断熱とも言います。壁の中にある柱と柱の隙間に断熱材を入れます。そのため、柱がある場所には断熱材がないため多少熱が入りやすくなりますが、一番シンプルで費用を抑えることができます。柱が木材であれば熱が伝わりにくい材料なので断熱材がないとは言え、そこまで心配する必要はありません。また、断熱材を詰めることで隙間を埋めて気密性を高めるのですが、柱と断熱材との間にどうしても微妙な隙間ができてしまいますので気密性は低い工法です。ですが、後述する吹付ウレタン断熱材を選べば気密性を確保することができます。コストパフォーマンスを優先する場合は、内断熱&吹付ウレタン断熱材の使用がおすすめです。
・外断熱 家全体をすっぽり断熱材で包む工法です。内断熱と違い、柱の部分にも断熱材が覆われるため、外からの熱が伝わりやすい場所をなくすことができます。また、断熱材で家全体を覆うために気密性が抜群に上がります。内断熱では容易に実現できない気密性を確保できます。ただし、外断熱に使われる断熱材の厚みはだいたい45mm程度、内断熱では80mmが一般的なため、断熱材の厚みが半分になってしまいます。そのため、断熱性が高い訳ではないことに注意してください。これは、内壁と外壁材(サイディングやタイルなど)との間に断熱材を入れるため、外壁を固定する釘の長さ分しか断熱材の厚みを増やせないためです。また、外断熱工法は工事が大変になるため、建築費が高くなります。気密性は高まるものの、断熱性が劣り、かつ建築費が上がるため、外断熱はおすすめしません。
・ダブル断熱 内断熱と外断熱の両方を行う工法です。付加断熱とも言います。費用はもちろんしますが、その分性能は抜群です。内断熱で断熱材の厚みを確保しつつ、外断熱の高気密性を手に入れることができます。やりすぎに思われるかもしれませんが、断熱性を高めることはメリットが多く、私は3つの断熱工法の中で断然ダブル断熱を一番おすすめします。初期に費用は掛かりますが生涯かけてエアコン代が浮きますのでペイしますし、窓など他の断熱対策と比べても外気と接する面積が大きいため、費用対効果は高いと考えています。ただし、ダブル断熱ができるメーカーが少ないということが欠点にあります。大手ハウスメーカーで標準でやっているのは一条工務店ぐらいです。断熱に力を入れている工務店さんであればできるところがありますので、お近くの工務店さんを探してみてください。外断熱を普段からやっておられる業者さんであれば、外断熱にプラスして内断熱をするのは容易かと思いますので、相談すればダブル断熱の対応は可能だと思います。

◼️断熱材の選び方

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