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~自然なるものと文化的なもの〜

子どもと大人はどこかで区切って見られる。

それが年齢なのか、その人の立ち振る舞いなのか、よくわからない。

けれども私自身、いつからか自分はもう子どもではなく大人になったと思うようになった。

それは、あらゆることに対しての考え方が変わったということのように思う。
世間的にはどうかとか、自分はコミュニティの中で、あるいは人生の中でどの位置にいるのかなど俯瞰して物事を考えることが増えた。

自分の創造性や私固有のものを見失いやすい環境に自らの身を持っていってしまっているように思う。

子どもの時はどうであっただろうか。

子どもの遊び道具や何かを創作する物はこの世で作られた人工物ではあるが、そこに用いる材料や心、想像力は極めて自然から発生している。

大人はこの自然なものと距離を置いていく方向に向かっていると感じる。

これが子どもと大人の境の一つで、多くの人にも当てはまると思う。

イマジネーションの生態学という本の中では、
子どもは「自然から文化へと“進化する”」と表現されている。

私はとても納得がいく言葉だと思った。

自然と人間は切っても切り離せなく、互いが必要不可欠、いわば相関関係にあると言える。

しかし大人になった私たちは自然を自身の中から取り除いていないだろうか。
見失っていないだろうか。

もっと自分の中に存在する“自然の声”を聞いていきたい。

(かすみ)

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