「書く」の収益化について真面目に考えてみた【noteは作家業?】
まず結論から。私はnoteを通した収益化は多少はできていますが、note自体を収益化できているというわけではありません。
ただ、というよりもむしろnote自体を本当に私は収益化すべきなのか?という点が今回のお話です。
noteでお金を得る方法
ご存知の方も多いとは思いますが、主にnoteでお金を稼ぐ方法は
③はニュアンスが異なるので、今回は触れません。
何と言っても一番わかりやすいのは①の方法で、いわゆる「作品」を買ってもらうということ。ただ多くの方は記事を無料で公開しているのではないでしょうか?私もその一人です。
サポートは長くは続かない
私はnoteを初めて2年近くになります。参考までに私のデータを示すと現在、月間PV平均15000回程度、スキはおそらく1記事当たり30~50個くらいが大半かと思います。たまに公式のオススメなど選ばれると、一つの記事で1万回程度のPVが付いたりします。フォロワーさんは1年目で500人、2年目終わりかけの現在800人弱です。
じゃあ、段々とサポートをくださる人も増えたでしょ?とお思いのそこのアナタ。
これは案外逆で、サポートはnoteを始めたころの方が圧倒的に多かったのです。具体的には一年目の2021年は合計4万円くらいのサポート頂戴しましたが、2022年は数千円だったように思います(もちろん金額の大小を嘆いているわけではありません)。
となると、サポートをnoteのメイン収益にするというのはなまじ難しいもので、、、逆にこれを時給換算しようものなら、考えることさえあさましいレベルです。一本の記事を書くのに30分~1時間。それを年200本は少なくとも書いて・・・・と計算したら一本の記事は何円になるのでしょうか?
もはや計算することさえもが、サポートをくださった方に申し訳ないですね。
noteを通して収益化する
では、なぜ私がnoteを有料記事化しないのか。
それはnoteを通して、私の野菜を買ってくださる方がいたり、宿に来てくださる方がいるからです(申し遅れましたが、普段は宿業と農業をしています)。
noteでは栽培日誌はもちろんですが、宿での一コマ、また私の超個人的なエッセイやコラムなどを常々投稿しています。それゆえ、私の記事は「ウチの宿の良いところ3選」みたいな宣伝丸わかりの記事ではありません。自分が思ったこと、考えたこと、興味のあることをひたすらに書いています。
それでも、このようなある種「自分語り」な記事でも読んでくださる人がいて、その気持ちが乗った商品を買ってくださる人がいる。そして多くの場合、暖かい応援の声もかけていただける。これは記事を有料化して、それで収益を上げるよりも遥かに嬉しいことのように思います。
であれば、記事を下手に有料化するよりも、「いつか宿にも来てほしいな」「野菜も食べてほしいな」と思いながら記事を書いて、それが最終的に事業収益に帰結すれば嬉しいなと今は考えています。
コンテスト・賞レースへの参加について
一方で、このような考えもあるとはいえ、それでも自分語り自体をフォロワーさんの枠を超えて、オフィシャルに評価されたいというときもある。これについて、今は賞レースやコンテストに参加するしかないのかなと最近は思っています。それはnoteの公式コンテストもそうですし、出版社などが主催する公募に参画するということでもあります。
参考までに、「書いてお金を得る・評価される」と言うと、例えば、誰かや何かを取材して記事を書くという仕事もあります。ただこれは版元・掲載元となる出版社やウェブメディアの意向や指示に基づいて、その方たちと協議・協力しながら書いていくという作業。もちろん校正というチェック作業もあります。俗にこれをライター業と呼んだりしますが、先のコンテストや賞レースへの応募とは全く違う執筆作業です
noteは作家業?
実際、私も先日noteの公式コンテストで賞をいただき、多少のお金も頂戴しました。このときに「誰が校正・修正したわけでもない、誰の指示を受けたわけでもない、正真正銘私のだけの作品」に金銭的な価値が付与されたという感覚になったのです。
この意味で、noteの記事、特にエッセイや小説などでお金を得ようというのは、ある種、作家業に近いんじゃないかなと。なにせ「誰に求められたわけでもないのに、勝手に書いて、それを評価してほしい」と叫ぶわけですから。
ただ、この気持ちってとってもクリエイティブですよね。文字通り、自分が作品を創り出すので。だから反面、ライターとして書く文章は、クリエイティブなのはあくまで取材に応じてくれる人やモノであって、ライターはそれを代筆しているだけと私は考えています。
もしかすると、noteでの作品執筆の延長線上にはライター業があるのではなく、「自分の作品で芥川賞を取りたい!」に似た気持ちがあるのかもしれません。
※「作家も編集者と二人三脚で書いている!」という批判は、あくまで今回は究極的な話なので議論から外しています。
私の今後の「書く」と収益
というわけで、私は今後もnoteを続けますが、大前提として
を想定しておこうかなと思っています。
先ほどはライター業はクリエイティブではないと少し厳しめに書きましたが、他人様のクリエイティブなお話を聞いて、それを言葉で表現させてもらう作業は、全く別次元ですこぶる楽しいものです。だから続けたいと思っています。
「書く」ことの収益化は、私も含め興味を持っている方が多いのではないではないでしょうか。この記事は収益化のノウハウでもハウツーではありませんが、「どこから手を付けよう」と思っているそんな方の参考になったのなら嬉しいです。
偉そうな文章でしたが、お読みいただきありがとうございました。
※なお、この記事は、
というnoteに関するお悩みに対する
という回答がとっても明快で、それに感化されて執筆しております。
いただいたサポート分、宿のお客様に缶コーヒーおごります!