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「そりゃ、仕入れ原価ゼロの仕事が流行るよね」って話 ~ウェブライターと農業・宿業の両方をやってみて~

農家ってもともと個人事業主が多い業界なので、ある意味、フリーランス中心の業界ですよね?(笑)でも「農家」と「フリーランス」ってなぜかしっくりしない言葉の組み合わせ・・・・。

閑話休題。さて、宿業と農業の傍ら、半年ほど前から月に1回だけですが、ウェブライターのお仕事をさせてもらうようになりました。

ウェブライターのお仕事の支払い明細をもらう度に

「支払い額、粗利100%やんけ」

なんて思います。もちろん私がアポ取って、取材して、記事を書いているので人件費はかかっているのですが、それを棚上げすると、とりあえずもらえるお金に対して、差し引きする経費がない。つまり額面通りがそのまま使えるお金だと認識できます。

反面、
宿業の場合は頂戴した宿泊費から食材費、光熱水費、家賃などを
②農業でいただく売上については、肥料費、燃料代などを
差し引いた額が最終的な(粗)利益となります。
つまり、人件費以外の仕入れ原価が発生しているのです。また当たり前ですが、お客さんが来ると見越して仕入れた食材などは、お客さんがいなければ在庫余りとなります。

特に農業の場合、私の場合は唐辛子ですが、肥料などを購入するのが4月頃で、実際収穫し売り上げを回収できるようになるのは10月頭頃。
つまり、半年間も仕入れ原価分のマイナスを抱えたままビジネスを進めることになります
。もちろんこの間、また収穫開始以降も天候や獣害によるリスクで全てサヨウナラとなりうるかもしれません。
また実際の栽培管理だけならまだしも、空き地の草刈り農業機械のメンテもあるので、時間もお金も消えていきます。

これを考えると、ウェブでのお仕事はパソコン一台を買うこと(今どきのパソコン、一回買ったらなかなか壊れないですしね)さえクリアできればなんとかなる。時間対効果は農業よりも遥かに効率が良いのも確かです。
だって、金にもならない土地の草刈りなんてしなくていいでしょ?(笑)


しかも場所を選ばない。唐辛子の栽培は畑でしかできませんが、原稿の執筆は北海道でも沖縄でもどこでも可能です。

そんなことを考えていると、

「仕入れ原価ゼロで、在庫も持たなくていいし、挙句場所を選ばない仕事があるなら、そりゃそっちが流行るよね」

と思わずにはいられません。

最後に、特にやりたいことが決まっていないけど、フリーランスになりたい方へ。まずは場所の問題はともかくとして、「仕入れゼロ・在庫ゼロ(=赤字リスクゼロ)」のお仕事に挑戦することを強くオススメします。

もちろん宿業や農業には、宿業や農業にしかない充実感があるのはたしかです。ただ「箱(事業用建物)」「土地(事業の場所)」を管理するというリスクを背負うのは、最終的な覚悟が決まってからでも、全く遅くないと思います。

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