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心地よく生きる #7

「心地よく生きるとは」を本立が考えたことをまとめていきます


多くの人が死を怖がるように、「生きること」を怖がっている。

「生きることは修行だ。だからいつまでも勉強しないといけないよ」と
母から昔そう教わった。


「人の迷惑になるから」や、「この先生きていても何もならないから」と
「生きるのがつらい」「早く死ねば楽になるかな」と
 私自身一時期考えたこともある。

そして間近でそういうことを考えている人達も見てきた。


それでも価値がないなんて人は一人もいなくて、
みんな生まれてきて存在することに意味がある。


ついこの前も、自分自身をせめて、
「できない自分」を他人と比較して苦しんでいる人の相談に乗り、
間近で見ていて気づいたことがある。


「これは以前の自分の考え方にそっくりだ。
 こんな気持ちを周りの人達にさせていたのか。」と、
あるときはっとした。

その人のお陰で私は、
人は生きている姿を周りの人に見せることで互いに影響しあう生き物である
ことに気づいた。


だから、当時自分を散々責め続けた姿を近くで見て心配していた母に

「ごめんね。
 当時こんな私のそばにいて切なく、やるせない気持ちにさせてたのに
 今になってやっと気づいたよ。そんな気持ちにさせてごめん。」

と心から謝ることができた。

10年程前にあったことがきっかけで
母には今まで許せない気持ちが多くあった。

しかし、ようやくそのわだかまりが少しずつ解けてきている感覚がある。


「完璧な親なんていない。親だって間違える」

「人にはそれぞれの個性がある」

「ありのままの自分を受け入れよう」

こういうことが世間では謳われているが、
どれほど多くの人がこのことの本当の意味を理解できているのだろうか。

私は10年以上経って
やっと頭だけではなく心でもきちんと理解しつつある途中。

簡単に言うけれど、自分も「受け入れられない自分」と格闘した結果、
こうやって理解できたのだとしたら、今もがいているたくさんの人の姿も
誰かの成長や気づきに影響を与えている。

そう考えたら、人生にもがいている姿も、懸命に悩んでいる姿も、
生きる上では素晴らしいことだと私は思う。

そんな風に気づかせてくれてどうも有難う。

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