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心地よく生きる #4

「心地よく生きるとは」を本立が考えたことをまとめていきます

よく「やりたいことが見つからない」と将来の自分が描けなくて
苦しい思いをしている人たちがいる。

今の世の中には
「やりたいことで稼ごう!」
「好きなように生きよう」と謳う
NETの記事や自己啓発本などで溢れかえっている。

私も大学出たての社会人になるときに
「やりたいこと探し」に没頭した一人。

本を読んで何が自分のやりたいことか探して、
Youtubeを見て自己啓発に勤しんで…

そうやっているうちにふとこう思った。

「本当にやりたいことってなんだろう?
 やってみないと分からないことだらけではないのか?」

私は革製品やガラス細工がものづくりが好きで一時期、
その道が合うのかどうか本気で試したことがある。

例えば革製品を一人でするのであれば、

自分で鞄をデザインし型紙を作るにも5回以上の試作を行い、
型紙を起こすことから始まる。

次に自分のイメージに合う革や金具の調達。
そして、革の切断と下処理、裁縫。
これだけでは終わらず、一度本当のイメージの革で製品を作った後、
不具合や改善点がないか実際に自分で使って試す作業を行う。
それで改良を重ねた物を製作する。
その後インターネット販売用の文面を考えたり、
各地で行われているイベントへ参加し実際に販売を行う。

ここまでの途方もないプロセスがある。
それを一人でやろうとするとそれは多くの時間がかかる。

自分が好きだと思っていてもいざ仕事にしようと思った際に、
「好きなパート」だけではなく全て自分でやらなければならない。


このような現実を知って、挫折をし
夢に見ていた「やりたいことをやっている自分」が
どれだけ儚く散っていったことだろう。

もちろん皆好きなことで輝きたい!と願うのは同じ。

ただ、働くとは「端(はた:周り)が楽になること」である。

自分ができることで、周りを手伝い、
感謝されることが信用につながり、報酬につながる。

それが自分の好きなことと合っていれば良いと思う。

しかし、「好きなことが分からない」または、
「好きなことで嫌な思いはしたくない」という人もいると思う。

それであれば、自分の今までやってきたことで
「これは嫌だな。苦手だな」という感覚からやりたくないことを
省いていくといいのではないだろうか。

私は「好きなこと」と思うとどうしても
「明確にさせなければ」
「ここまでの目標に達していなければまだまだできない」と
ハードルを高くしてしまっていた。

一度えいやっと飛び込んで知るのも、もちろんいいと思う。

だけどそれで挑戦できずに足踏みして
「好きなこと」が分からなくなるのであれば、

「嫌なこと、苦手なこと」そして「嫌な環境」を省いて
自分が「心地のいい」「やっていて苦ではない」「長く続けられる」所
にまず行く方がいいのではないかと思うようになった。

そのためには、嫌なことを出すだけではなく、

どんな風に嫌なのか、それをやっていてどこに違和感を感じたのかなど

嫌な理由を挙げれるようになると
より自分の「居心地の良い」場所に繋がると思う。

ただ、「心地いいところ」は「怠けてもいい」というわけではない。

「心地良いところ」で自分をより輝かせるために
試行錯誤をするのも必要ではあるし、

その中にいて少し余裕を持つことで
改めて「心地いい」+「好きなこと」探しを
すればより人生は楽しくなると思う。

「心地いことが分からない」、「イメージできない」と思うのであれば、
具体的にどうしたらイメージができるかを考えてみよう。

例えば、紅茶をカフェであなたが飲んでいるとする。
その一杯のができるまでにどんな仕事が関わるのか考えてみる。

紅茶の木を植える人、育てる人、肥料を作る人、
摘み取った茶葉を紅茶へ加工する人、

それを流通する人、運ぶ人、飲んでもらえるように売り込む人、
お店で販売する人、広告を出す人

調達管理をする人、カフェであれば紅茶を淹れる人…

一杯の紅茶だけでも多くの人が関わって、
あなたが飲めるように働いている。

そして彼らがどんな風に働きかけているのか、
どんな環境で働いているのか
を考える。


これと先ほど話した「嫌なこと」「やりたくないこと」「嫌な環境」を
省けば、かなり多くのことが「自分にとって心地いい」環境になることが
分かる。

この世の中に絶対なんてものはなく、
自分が好きなものも段々と変化してくる。

そして自分が心地よくいることができて、
他の人の役に立てる場所があるのだとしたら
それはそれで素敵なことではないだろうか。

「足るを知る」ことから始めよう。

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