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アパレル店員のメリット・デメリット

こんばんは。現在26才。

過去にアパレル店員としてトータル5年程働いておりました。ほそやんです。

今回は過去の経験から、「アパレル店員の良し悪し」を紹介します。

個人的な考えも含むと思いますので、鵜呑みにせず参考程度に見ていただけたら嬉しいです。

ちなみに経験があるのは「ファストファッション」ではありません。

ファストファッションは働き方が若干変わり、品出しやレジ業務などの作業的な仕事の比率が高くなります。


目次
①主な仕事内容
②アパレル店員のメリット
③アパレル店員のデメリット
④給料
⑤なぜアパレル店員を辞めたのか?


この流れで記事を書いていこうと思います。

気になる項目までスクロールしていただいてもいいかと思います!

①主な仕事内容

何社か ブランドを経験しているので、共通している内容のみ記載します。

・接客・販売・レジ業務 (もはや説明不要だと思います)

・品出し・在庫管理(売れた商品を棚から補充する&送られて来た在庫を棚にストックする)

・声出し、店頭の商品の整理(常時)

・店内の清掃(1日に数回)

・売り場の模様替え(VMD)

簡潔にまとめるとこんな感じです。

ブランドによって 

「声出しをするのかしないのか」と

「接客にガンガン行くか行かないか」が大きく変わってくると思います。

自分が経験したブランドは全て、「声出しは常時、接客はガンガン行く」でした。

大型ショッピングセンターなどに入っている「ファストファッションを除く」ブランドはこの傾向が高いと思います。

声出しとは「いらっしゃいませー」や「本日〇%オフでーす」などと常に店員が声を発する事です。最初はこれがキツかった。恥ずかしくて。

②アパレル店員のメリット

ここから個人的な意見が強くなります。

・どうしても「オシャレ」にはなる。

・「社割」を使って商品を安く買える(30%〜50%オフ)

・仕事の服が私服になるので普段服を買わなくなる

・性格が明るくなる。人と話す力が身につく。

・基本的に平日休み

・若い人が多いので友達が出来やすい。

・転職がしやすい

簡単にまとめるとこんな感じです。

基本的に働いているお店の商品を着る事がルールのお店が多いです。店員も動くマネキンですからね。ただ、全身揃えなくては行けないか、1点だけ取り入れたらいいかはブランドによります。

服屋で働く以上、ある程度オシャレにはなります。服の視野が広がるし、何と何を合わせたらいいかのノウハウなどは身につきます。そして大体のブランドでは「社割」というものがあり、商品を安く買うことが出来ます。しかしブランドによっては「店舗に在庫がない物は着れない」「他のスタッフが買った物は買えない」などルールがあるブランドもあります。接客に力を入れているブランドであれば「ロールプレイング」といって接客の指導が必ず入ります。声の掛け方やお客様にどう質問すればいいか?(ヒアリング)何を提案したらいいか?や、迷っているお客様へのひと押し(クロージング)などを「お客様役」と「スタッフ役」を繰り返し実演するでしょう。自分はこれにより話し方や表情などが身に付き、よく喋るようになりました。これは社会的に凄く役に立っています。

多くの店舗が「土日祝」の売り上げを重要視しています。入店数も平日に比べ何倍かにもなりますし、イベントなども開催することが多いので「売れやすい」からです。サービス業ではほとんどですが、休みは平日の2日間になります。冠婚葬祭などで休む事は出来ますが、よっぽどの理由でない限り私用での休みは取れないと思っていた方がいいかもしれないです。

ブランドがどの年齢層をターゲットにしているかによりますが、一般的なブランドは一緒に働くほとんどが「20代〜30代前半」という環境でした。自分も年齢が近い分、仲良くなりやすく愚痴や喜びを共有しやすい環境で働けていました。

アパレルのブランドは数えきれない程あります。アウトレットや大型ショッピングセンターに行って、聞いたことないお店がよくありますよね?一度アパレルや接客を経験していると、接客や販売関係への転職は格段にしやすいです。なので将来的に「人と関わる仕事」がしたいと考えている人にはおススメの業種です。

基本的に格好いい人や可愛い人が多いです笑。
職場恋愛に発展することも非常に多い業界なのではないでしょうか?

③アパレル店員のデメリット

・高額な給料は望めない

・月に数万円単位で、服代がかかる

・土日に休めない

・将来への不安

パッと思いつくのはこの4つです。

後に書く、「⑤なぜアパレル店員をやめたのか」にも繋がってきますが、まず一般的な平均所得よりは少し低い給料です。詳しい金額は次の項目で確認してみて下さい。そしてそのあまり高額ではない給料から毎月服代が掛かります。特に冬シーズンは販売単価も高く、社割をしても1着が結構な値段になることが多いです。

そして平日休みなので、有名なイベント(音楽フェスや人が集まるイベント)には参加できません。周りが楽しそうにイベントに参加している写真なんかを見つけて時には羨ましい気持ちでいっぱいになりました。

そして最後に「将来への不安」です。アパレル業界を去っていく大多数の人がこの理由じゃないかなと思います。大体その会社内で出世をしていって「エリアマネージャー」や「プレス」と呼ばれる本社での勤務とステップアップしていくのですがその倍率がものすごく高く、数年単位で勤め上げることが必須となって来ます。さらに自分の年齢は年を追っていきますが、売っている商品のテイストなどは変わらない為、売っている服のテイストと自分の年齢のギャップが出てきます。10代や20代向けの服屋には高齢のスタッフはなかなかいませんよね?そういうことなのです。

収入よりもここで働きたいんだ!って気持ちが強い人ももちろんいますが、段々とその気持ち弱まってくる傾向です...。

④給料

おそらく一番気になるであろう項目ですが、働く地域やブランドによって大きく変わる物なので参考までに。

給料(手取りで計算しています)

月 18万〜26万 残業 月20時間程含む。

ボーナス  給料1ヶ月分〜3ヶ月分

年収    200万円代後半〜300万円代

ここから毎月の服代が引かれます。

恐らく店舗で働いている多くの人はこのくらいの収入なのではないかな?と思います。ただ出世をして、店長以上のクラスになれば収入があがります。ただ、その為の道は狭くライバルが多いです。

自分があとどのくらい頑張ればいいのか?
なんで上に上がれないのか?は分かりません。
ひたすら諦めず努力し続けるモチベーションが必要不可欠です。


⑤なぜアパレル店員を辞めたのか

自分は結果的にアパレルを辞めた人間ですが、アパレルをやっていてよかったことは沢山あります。どこの服屋にいっても自分に合った服が選べること。コーディネートのコツやノウハウを学べたこと。なにより楽しかったこと。これは大事な経験値となりました。

ですが、それを捨ててまで業界を去った理由がいくつかありますので個々に記します。

・やっぱり収入が気になる。出世への道が狭い。

・自分の収入と年齢の比率による焦り

・SNSやオンラインショップの登場により、売上が低下し、店舗の運営が厳しくなっている

大きなポイントが以上の3つです。

やっぱり同い年の友達と仕事の話になるのですが、収入が低いことが悩みの種でした。やる気を持ってその道を脱しようと、昇格や出世の為に努力をするのですがライバルが全国規模で現れます。どの業界にも上には上がいるように、自分が全力で努力したとしても、それ以上に努力して評価されている人はいるものです。しかも出世には「店舗の売上」が大きく関わってきます。自分がどれだけ売ろうが、努力しようが、「店舗として」予算を達成できていないと、出世をする為の推薦さえも貰えないことが殆どです。多くの人が数年努力して、諦めていくのです。

アパレル店員を現場していて、一番体感的に「キツイな」と思ったことが「オンラインショッピング」の登場です。皆さんは、服をネットで買った事がありますか?

恐らく多くの方が、「はい」と答えるでしょう。もちろん自分もここ最近は「ネット」で買い物することの方が多くなってきました。

この流れが現場にいて年を追うごとに強くなってきたのです。基本的に店舗で売っている価格とネットの価格は同じです。しかし、最近は「ZOZOTOWN」や「メルカリ」のように自分で価格を設定し、「クーポン」なども使えるサービスが増え、「店舗よりネットの方が安い」という認識が多くの人にされました。

そのため、今まで通っていた「あのお店」に行く人が減り、手軽にネットで服を買う人が驚くほど増大したのです。そうなってしまうと現場で声出しをしていた我々にはツケが回ってきます。

売れない→予算を達成できない→本部から改善余地を求められる→ストレスが溜まる→売上改善のために策を練る→入店数が減っていきやっぱり売れない→店舗の売上が悪いので、昇格の推薦枠を貰えない→売れない店舗でネットに勝つ対策を練りながら営業する→ストレスが溜まる→本部から改善余地を求められる...

このエンドレスリピートがありました。

本部が運営している「オンラインショップ」は順調に売れていて

店舗側は大苦戦しているのです。

このストレスが大きすぎて、結果的にアパレルから離れる大きな理由となりました。なので2018年現在、店舗として好調な売上を継続していることは「凄い」ことだなぁと感じます。そこにはきっとネットより強い「接客力」や「ファン」がいるスタッフが少なからずいるのではないかな?と思います。

ツラツラと書いてきましたが、いがかでしたでしょうか?

アパレル店員は格好いいし、可愛いし、オシャレなので憧れる人も多いです。
ただ何も知らずに入るより、実際どうなのか?を知ってから入ったほうが気持ち的にも役に立つと思い、このような記事を出しました。もちろんアパレルを経験して学んだ経験は素晴らしいものばかりで、幸いにも仲間に恵まれ、人間関係で悩むことはありませんでした。ただ現実は常につきまとうものです。もう一歩踏み出そうとしている方へ少しでも参考になればという気持ちです。

ご購読ありがとうございました!!!















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