見出し画像

管理されたい人が多いのかな

こんにちは。ほそやんです。
だいぶ暖かくなってきましたね。

今回は最近感じた事を残しておこうと思います。




①管理されたい人が多い?


まず初めに、私の紹介から。
私は今、とある会社で管理職をしています。
チーム全体で20人程度のマネジメントをしており、メンバーの年齢層も20~60代と年齢も幅広いです。

日頃の業務はチャットアプリで連絡している為、直接働いている姿を見る事は週に1~2回程度。

評価の為に定期的にメンバーと面談を実施するんですが、キャリアについての話になると皆同じような結論になります。

・今のポジションの居心地が良く、現状維持を希望
・誰かに指示されて動きたい
・今と変わらず同じ仕事・業務をしていたい。

この3つがほぼ出てきます。
20代~60代の年齢の幅があるのに結論としてはこれに収束します。
キーワードは「不変」「受動的」「安心」。

「管理職を目指さない人が増えている」という話は随分聞きますが、本当のようですね。

上記の結果を目の当たりにした時、自分が思っていたよりも「管理されたい人」が多い事に驚きました。


②管理されたい人の心理を考える

私が思う「管理されたい人」の定義から。

・「決まった仕事」をずっとやっていたい。
・出来るだけ考えずに楽な仕事がしたい。
・指示/交渉/提案/管理をしたくない。
・マニュアル通りに皆と同じ仕事をしたい。
・自分だけが悪者になる可能性を失くしたい。
・悪目立ちしたくないから自発的に提案もしない。
・行動するのに理由や根拠が欲しい。
・責任が増えて給与が上がる事より今の生活を維持したい。
・とはいえ誰かに評価されるのを待っている。

こんな感じです。
マニュアル通りに決まった事を真面目にやりつづけるといった感じでしょうか。

同じことをやり続ければ一定の報酬が得られるようなストック的なビジネスモデルなら物凄く重宝される人材です。

逆に、自分から売り込んだり、提案したり改善したりしてプロジェクトや目標数値を達成しないといけないようなビジネスモデルには合わないと感じます。

私の管理している部署が前者の様なビジネスモデルなので、そういう人が多くいてくれるのも当然という事ですね。


③改めて聞いてみたい事

多くの事業は上記のような人材がいてくれてこそ成り立っています。
全員が全員、「野心」をもっていたらチームとしてはまとまりにくいです。

「管理される」事のメリットは下記かなと思います。

・仕事のゴールが見えているので安心できる。
・責任が個人に集中しないので悪目立ちしない。
・困ったら上のポジションにパス出来る。
・イレギュラーが起きる可能性が低い
・余計な事を考えなくて済む

「ワークライフバランス」を重視するような働き方が増えてきたので、私生活を優先する為に、自分の中のキャパシティーのうち、仕事の割合をなるべく少なくしようとしているのかなと考えています。

自分の時間/コスト:MAX100
■内訳
仕事:出来るだけ0にしたい
プライベート:出来るだけ100にしたい

こんな感じでしょうか?

そんな中、私が聞いてみたい事があります。

・自分のMAXを100→120に増やしたいとは思わないのか?
・今の自分のポジションが誰かにとられる不安は無いのか?
・自分のスケジュールを自分で管理したいと思わないのか?
・仕事における自分の能力のピークを迎えた実感はあるのか?
・仕事が作業に感じてしまって嫌になる事は無いのか?
・競争をする事で勝ち負けが生じる事はいけない事なのか?

私は現状維持がとても不安に感じてしまいます。
周りがどんどん成長しているのに置いて行かれる事にとても危機感を感じています。
だから責任が多くても重要なポジションに上がりたいし、競争があったとしたら何としても勝ちたいと考えてしまいます。
意識高い系ねと言う人もいるかもしれませんが、「みんなと同じ」がどうしても怖いんです。

だから純粋に何を考えてその心理になるのか、とても気になります。
ある意味凄くうらやましく感じているのかもしれません。

「自分を許す方法」
「考えすぎないで幸せに過ごすメソッド」
「そのままでも、あなたは大丈夫」

読む人を許容するようなタイトルの本が書店に多く並んでいる気がします。
現状が息苦しい人には特効薬のような本のタイトルに見えるかもしれませんが、私には「頑張る事の全てをやめていいよ」と書いてあるように感じてしまうんです。

自分が頑張る為には、誰かから指示されないと出来ない。
自分の価値観をパッケージされた何かの中だけで構成するしかない。
世界地図ではなくて、ルートが決まっている旅の工程表が欲しい。
なにもかも自分で考えたくない。

そんな人が増えそうな気がしていて不安です。
その人が幸せと感じているならそれでいいんですが・・・。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?