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私が死んだ日の話 寝たきりのピアニスト

今日は命日。
健康だった私が死んだ日。
事故で寝たきりの運命を背負った日。

想像もしなかった人生が降りかかり
沢山の涙を流した。

今も受け入れられないけど、
今の自分の心と周りの支えに感謝します。

だから今日は、実際は『お気の毒に』ですが、

新しい作曲家・寝たきりピアニストの自分が生まれた『おめでとう』の日です。


普通に生きれていれば、どれだけ違った運命だったかと思うと、涙が止まらない。

それと同時に、「残酷な運命を抱えつつも今、全く違う人生を歩み始めている。」

そんな自分の隠れた知らずにいたたくましさに、もう一つの涙を浮かべつつある。

それは、客観的に自分を見つめ、絶望的だった寝たきりから、心が寝返りを始め、心の首が座るようになり、心が腹ばいを始め、心がハイハイをして、心がつかまり立ちを始め、心が初めて歩いた。…何もできなかった赤ん坊が、何かを見つけて成長してきた『心の過程』を、我が子が育っていく過程を見つめるように、

『今』。
そんな思いで『今日の日』を、
『今日の私』が見つめている。

だから今日は『命日』で健康だった自分が死んだ日でもあるけれど、

新しく生まれ変わった私が生まれた日でもあるから

『命の日』『誕生日』の意味でのおめでたい日として、
今日の日を迎えられたこと、

そして自分の心と、その心を支えてくれた周りの人たちに感謝を込めて、
心からのありがとうを
この文章に記します。

そして、幾度となく苦しくて死にたくてどうしようもない日々を乗り越えてきたこと。
1番頑張ってきた事を、1番身近に感じている自分が、
今日は少しだけこの日を振り返って、
「頑張ってきた自分を認めてあげる日」として、辛かった日々を振り返る日ではなくて、
頑張ってきたことが、「確かなことであること」。
それをゆっくりと噛み締めて、また一歩ずつ歩んでいくための日として、

私は生涯この日を大切にして生きていきたい。



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