【第14回 中小企業診断士 資格取得に向けて -企業経営理論 「戦場を知るための5フォースモデル」-】
こんにちは!椎名悠です!
この記事では来年度(2021年度)の中小企業診断士資格取得に向けてリアルタイムで学んでいる内容を分かりやすく解説したものです!
以下のマガジンで連載中のため、同じく来年合格目指されてる方の参考になれば幸いです。
ちなみに前回の記事はこちらをご覧ください。↓
では、今回から「競争戦略」に必要なツール「5フォースモデル」についてお話ししていきます!
〈弱肉強食の競争社会を生き抜くための分析ツール〉
企業は常に競合他社と戦い続けていくものです。
じゃあその競争社会の中で、自分たちの内部状況を知ることは大事ですが、今回お話しするような自分達の周りの状況について分析することも必要です。
そのために使えるのが「5フォースモデル」です。
文字通り、5つの競争要因について分析することで、業界内の企業がどれくらいの収益を確保できるのかを把握するツールです。
その5つの競争要因とは次の通りです。
①既存業者間の敵対関係
②新規参入企業の脅威
③代替品の脅威
④売り手の交渉力
⑤買い手の交渉力
①既存業者間の敵対関係
まずはライバル企業同士の競争関係は、大事な情報です。
その情報をキャッチしていないと、あれよという間に競争に追い付かずに撤退することになってしまいます。
ちなみに、当たり前のことかもしれませんが、敵対関係が激化する(競争が激化する)と、価格競争になります。
それって本当に地獄ですよね。
安くしてもまた別の企業がさらに値下げをして、また価格を下げる羽目に。
そして人件費をカットするためにリストラもして…。
最悪な悪循環ですよ。
じゃあそれを防ぐためにも、その要因について把握しておく必要があります。
価格競争になる主な要因としては次の7つとされています。
⑴同業者が多い
⑵同レベルの規模の会社が多い
⑶市場規模の成長速度が遅い
⑷固定コストまたは在庫コストが高い
⑸製品を差別化できない
⑹キャパシティ(生産能力)を小刻みに増やせない
⑺業界から撤退しにくい(撤退障壁が高い)
特に⑷についてですが、固定コストが高い場合だと、大量生産することで製品1つあたりのコストを減らそうとしますが、もし製品が余ると叩き売りするために値段を下げ、価格競争となります。
また、在庫コストが高い場合も、置いておくだけで負担になるため、やはり叩き売りするために値段を下げ、価格競争が起きてしまいます。
となると、そもそもそんな製品を提供する事業はしない方が良いのでは?と思いますが。
②新規参入企業の脅威
もし自社のいる業界の参入障壁が低い場合は、新規参入企業の数は多いことでしょう。
そうなると、ただでさえ今いる競合他社に加えて、新たな企業まで相手にしなくてはならないので、そりゃ大変ですよ。
例えばポケモンでいうと、チャンピオンを目指して各ジムリーダーと戦っている道中に、突然ライバルが現れてポケモン勝負を挑まれる時みたいな。
お前と戦っている暇なんかねえんだよ!!って怒りますよね。
しかも結構そのライバルって強いんだわ…。(何の話だ)
③代替品の脅威
もし、今自社で開発している自慢の製品が、ある時他の製品で代替できますよ、なんて言われた時はどう感じることでしょうか。
経営者は頭を抱えますよね。
これはそういう脅威です。
特にIT事業なんかは技術革新が目覚ましいので、この脅威は非常に強いかもしれませんね。
④売り手の交渉力
売り手とは、業界や企業に製品の原材料や部品を提供する供給業者のことです。
もし、ある供給業者からしか手に入らない部品などがある場合は、売り手の交渉力は強くなり、業界にとって脅威です。
例えば、ポケモンだとポケモンセンターなんかまさしくそれですよね。
あそこは部品を提供してはいませんが、ポケモンセンターがなければ自分の大事なポケモンは癒せないので、あそこが「これからは有料でポケモンを癒します」と言われても、その通りにするしかありませんよね。
そういう脅威です。
⑤買い手の交渉力
買い手は、業界や企業の顧客そのものを指します。
ただし、お客様とイメージするよりかは、流通チェーンのような存在をイメージしてもらうと分かりやすいかと思います。
例えば、その顧客が大規模な流通チェーンを持っていて、購買力も大きい場合、その顧客の言いなりになってしまいます。
「え?ウチの言うこと聞けないなら買わないけど?」なんて言われた日にはその企業は潰れるでしょうね…。
とても恐ろしいです。
〈じゃあどうやって生き抜くの?〉
これらの要因について解説しましたが、大事なのはこれらの要因全てあるいは一部の要因に働きかけ、産業構造を変えることです。
それにより、自社の収益性を向上させることが可能とされています。
では、その方法とは何か?
それは、ある3つの基本戦略が挙げられますが、それはまた次回にお話ししていきたいと思います!
それでは今回は以上です!
また次回お楽しみに〜!
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