就活に役立ちそうな事実まとめ
■はじめに
この記事の概要
これまでに大手IT企業2社で新卒採用、中途採用、労務管理などを行ってきた私の経験をもとに、就職活動の役立ちそうな情報をまとめた記事です。
できるだけ主観抜きで事実や合理的な推論だけを書き、箇条書き形式で読み進めやすいようしたつもりです。
明らかに不要と思う物を除き、一定の信憑性がある情報はとりあえず記載しています。取捨選択は自分でしてください。また、あくまでも事実まとめであってノウハウまとめではないので、情報の活用方法は自分で考えるか別の人に聞いてください。
著作権は放棄しませんが、常識の範囲内で自由に転載や引用していただいて問題ありません。
前提条件
中小企業については企業による差異が大きい上に目指している人が少なく調査・執筆コストが高いので、対象外とします。つまり、ある程度の大手企業を目指す人向けに記載します。
大手であっても居酒屋ワ〇ミなどブラック企業として名高いところなどは事情が異なることもあると思いますが、正直よくわからない上に情報に需要がなさそうなので考慮しません。
何にやりがいを感じるかや何が好きかは人によって違うので、比較的普遍的な価値を持ち、かつ数値化できる指標を基準にします。具体的には、給与、残業時間、休日数などを基準に「良い企業」「悪い企業」などの言葉を使います。
その他、企業や学生によって状況が異なるのは当然なので、その点について個別に前置きはしません。
つまり、一般に誰もが憧れそうな大手ホワイト企業を前提とした記事だと思ってください。
情報の信憑性について
この手の記事は内容の真実性が疑わしいものも多いので、あらかじめ信憑性レベル0~4に分類してみました。この記事内の各項目について、必ず下記の分類に沿って「信レベ〇」と記載します。とはいえあくまでも私の独断による記事なので、責任は持てません。
信憑性レベル0:「人事または人材業界人以外の少数人」から聞いた情報(基本的に記載しない)
信憑性レベル1:「少数の人事もしくは人材業界人」、または「それ以外の多数の人」から聞いた情報
信憑性レベル2:私の経験や知識をもとにした情報、または私が合理的だと思う推論
信憑性レベル3-A:「多数の人事や人材業界人などによる非公式または非公開な口コミ」から得た情報
信憑性レベル3-B:「公的機関や他社の公開資料、書籍などで公式に公開されたもの」から得た情報
信憑性レベル4:レベル3-Aおよび3-Bの双方から得た情報
※当然ですが信憑性レベル4でも確実に事実だという訳ではなく、例外もあると思うのでご留意ください。
では、ここからが本編です。
■人事・採用全般
人事の組織体制
人事の仕事には制度設計、労務管理、給与厚生、採用、育成などがある。(信レベ4)
採用の中には、応募者を集める担当と選考管理担当、中途採用担当と新卒採用担当、理系担当と文系担当などの区分があり、それぞれ担当者が異なる。(信レベ3-A)
新卒から採用業務をやっている人は少なく、様々な部署から異動してきた人が多い。(信レベ3-A)
そのため、必ずしも理系に疎いとか現場の業務に疎いわけではない。(信レベ2)
採用した人を入社後に評価するのは労務管理担当であり、採用担当ではない。(信レベ2)
人事担当者の評価を行うことが専門の人事担当者が社内にいる。(信レベ2)
面接の日程調整などのルーチン作業は派遣社員や外注先企業などが、応募先企業名や担当者名を用いて対応していることが多い。(信レベ3-A)
したがって、お礼メールは社員に届かないため無意味。(信レベ2)
同様に逆ギレメールも無意味。(信レベ2)
相手をしている求職者が多すぎて氏名だけでは誰なのかわからないので、メールや電話では学校名やマイページのID番号、直近で参加した選考などを教えると喜ばれる。(信レベ2)
採用担当の行動・思考
採用試験は落とすための試験ではなく、採用するための試験である。(信レベ4)
2月以前にES受付を始めている会社は4割弱ある。(信レベ4)
採用数ノルマがあり、それが人事の給料に直結する。(信レベ2)
ノルマを達成するため、採用担当は早いタームの選考でできるだけ内定者を集めたいと考えていて、早期選考に前向き。(信レベ3-A)
内定辞退と早期退職が何より怖い。(信レベ3-A)
内定辞退を見越して多めに採用する。(信レベ3-A)
採用・不採用理由を社内で説明しないといけないので、情だけでは動かない。(信レベ3-A)
新卒に求める能力から順に、ストレス耐性や継続力など精神的タフさ、コミュニケーション力や論理的思考力などの業務遂行能力、チャレンジ精神ややる気、その他の順。(信レベ2)
大手企業が学生を対象としたエージェントからの紹介を受けることは珍しく、業務効率化のためできるだけ他の人と同じ選考フローに乗って欲しいと思っている。(信レベ3-A)
イレギュラーなメールや電話対応等は手間なのでできればしたくない。(信レベ3-A)
学生がいちいちマイページを作らされるのは、様々な求人サイトから集まった学生たちの情報を一括管理したいから。(信レベ3-A)
合格時の連絡が早いのは、人材を他の企業に取られたくないから。(信レベ3-A)
不合格時の連絡が遅いのは、補欠要因、比較対象となる候補者の結果待ち、早く不合格を決断しすぎるとクレームがある等さまざまな理由があるが、一方で、不合格者に早く連絡する企業側のメリットは何一つない。(信レベ3-A)
人事のリスク管理
人事もサラリーマンであり、とにかくクレーム、炎上が怖く、実名SNS等は当然行わない。(信レベ3-A)
変な人を採用して上司や配属先の管理職に怒られるのも怖いので、変わり種を採用することは躊躇しがちである。(信レベ3-A)
些細な物でも賄賂と思われないよう、受け取らない。(信レベ3-A)
求職者とできるだけ社外で二人で会わない。特に異性の場合は絶対に会わない。(信レベ2)
社内では求職者を番号で管理して個人情報の誤送信を防ぐ。(信レベ2)
人材会社や大学との癒着を防ぐため数年に一度担当替えがある。(信レベ2)
採用にかかるコスト
新卒を一人採用するのに平均70万円程度のコストがかかる。(信レベ4)
求人サイト1つあたり150万円程度の掲載費がかかる。(信レベ4)
スカウトメールは記事掲載の際におまけとして送信する権利がもらえる。(信レベ4)
おまけメール権を使い切ったら追加購入は有料。(信レベ4)
実際は、ほぼ使い切らない。(信レベ2)
人気企業の場合、求人サイトの掲載費用やスカウト費用を大幅に割り引かれたり無料になるケースがある。(信レベ3-A)
企業版Zoomは有料。(信レベ4)
誰がどの程度まで選考が進んでいるかなどを管理するツールがあり、有料。(信レベ4)
■選考全般
服装・髪型・写真
私服OKの選考は本当に私服OK(信レベ4)
オフィスカジュアルと書いてあるのは、書かないとコスプレをして目立とうとする人などがいるため。(信レベ1)
髪型や髪色はいわゆる「就活スタイル」である必要はない。(信レベ3-A)
しかし、あまりにも明るすぎる髪色や長すぎる前髪はマイナス点になりやすい。(信レベ3-A)
明らかに不自然な黒染めでも問題ない。(信レベ2)
耳の形は本人確認に利用するので見せた方がよい。(信レベ1)
ピアスの穴は問題ない。(信レベ3-A)
耳以外の穴も問題ない。(信レベ2)
入れ墨は不利になる場合がある。(信レベ2)
身長は関係ない。(信レベ2)
痩せすぎ、太りすぎは関係ない。(信レベ2)
写真はスピード写真やスマホ撮影で問題ない。(信レベ3-A)
顔が良いという理由だけで書類に合格することはある。(信レベ2)
顔が悪いという理由だけで書類に落ちることはない。(信レベ2)
顔が良いという理由だけで面接に合格することはない。(信レベ3-A)
プリクラを貼ってくる人はマジで存在する。(信レベ3-A)
キャリアセンター
担当者がよく企業に連絡してきて、学生を採用して欲しいと言われる。(信レベ4)
キャリアセンターは本当に学生のためを思っていると感じる人事が多い。(信レベ3-A)
しかし、職員によってのやる気のムラが大きい。(信レベ2)
キャリアセンターから企業に学生の悪いところが伝わることはない。(信レベ3-A)
■企業選び
求人票全般
求人票は待遇のサンプルであり、法的には拘束力がない。(信レベ4)
求人票に「虚偽」を記載すると違法だが、過去に摘発事例はない。(信レベ4)
「虚偽」かどうかは判断が極めて難しいし、過失の処罰規定もない。(信レベ4)
成熟企業では、全正社員数15分の1~30分の1くらいの数を新卒採用するのが一般的。(信レベ3-B)
先輩紹介欄には若い女性社員を載せた方がクリック率が高い。(信レベ4)
「アットホーム」「幹部候補」といった使い古されたブラックワードに釣られる人はいまだに多い。(信レベ3-A)
オフィス写真は本社のものであり地方オフィスとは格差がある場合もある。(信レベ3-A)
20歳から60歳までが同じ人数在籍していると平均年齢は40歳程度になる。(信レベ4)
女性従業員数はいわゆるM字カーブを描く傾向にある。(信レベ2)
持ち株会社(〇〇ホールディングス等)で働く人はほとんどおらず、子会社出向になる。(信レベ4)
勤務時間・休暇
週休二日制では月間最低休日数5日であり、完全週休二日制とは全く意味が異なる。(信レベ4)
土日祝が全て休みだと年間119~120日程度になる。(信レベ4)
それに年末年始や夏季休暇を加えると、125日程度になる。(信レベ4)
有給消化日数が5日未満は違法。(信レベ4)
トヨタなど有名企業の社内カレンダーはウェブ検索で意外と見つかる。(信レベ3-B)
月間平均残業時間数30時間では応募者が少なくなり、できれば20時間以下でないと人材が集まりにくい。(信レベ4)
首都圏の場合、通勤時間はドアToドアで30分以内を望む人が多い。長くても1時間以内でないとキツい。(信レベ4)
8時間勤務の場合60分の休憩時間が義務なので、9時間拘束になる。(信レベ4)
60分の休憩と別に各自の裁量で休憩できる企業が多い。(信レベ3-A)
フレックス制があっても、新人のうちは一人で働けないため、先輩社員に合わせるよう命令されることがある。(信レベ3-A)
だいたいの企業のオフィスにシャワーや仮眠室がある。(信レベ3-A)
給与・賞与・各種手当
1年目の最初の賞与は満額出ないことが多く、初年度想定年収を下回ることもある。(信レベ3-A)
研修中は残業できない。(信レベ2)
2年目以降から住民税が引かれはじめる。(信レベ4)
よって3年目くらいからようやく豊かさを実感し始める人が多い。(信レベ2)
住宅手当には年齢制限があったり、実家暮らしだと貰えなかったりする場合がある。(信レベ4)
賞与は月給の2~3倍が年間2回。つまり月給の16~18倍程度が年収。(信レベ4)
ここでいう月給とは基本給であり、各種手当は含まれないことが多い。(信レベ4)
中途採用の求人票を見ると、経験年数による昇給具合がある程度わかる。(信レベ3-A)
第2次産業は指数関数、第3次産業は比例関数で給与が増えていく企業が多い。(信レベ3-A)
転職時の給料は前職の給料から少しだけ増えるくらいになることが多い。(信レベ4)
転職時の面接でも新卒同様話がすごく盛られがちである。(信レベ4)
40歳以上のサンプル年収が記載されていないのは、個人差が大きくなるからである。(信レベ3-A)
見込み残業代は残業をしなくてももらえる。残業時間が見込み時間を超えたら、その分追加でもらえる。(信レベ4)
なぜそのような制度があるかというと、社員の過労死等を防ぐため、「残業しなくても同じ給料」という制度にして帰宅を促すためである。(信レベ3-A)
したがって、良い企業においては、20時間程度の見込み残業代はそこまで悪い制度ではない。(信レベ2)
年俸制でも残業代はでる。(信レベ4)
その他の条件
育休は普通に取れる。(信レベ3-A)
時短勤務は普通にできる。(信レベ3-A)
ただし、それらを取っていない人たちと同等の成果を残さないと出世しない。(信レベ2)
社内公募制度はブラック部署の求人が多く、形骸化しがち。(信レベ3-A)
子会社の場合、親会社からの出向者でポジションが埋まっていて、出世が難しいことがある。(信レベ3-A)
副業OKでも、同業種はNG、本業の社名を出すのはNGなどの条件がある。(信レベ3-A)
スカウト
人気企業はスカウトしなくても良い候補者が集まる。(信レベ3-A)
スカウトを待っている人は積極性がない印象を受けやすい。(信レベ2)
世の中にはスカウト送信を代行する仕事がある。(信レベ4)
スカウトメールでは人事部長名義を使っても、実際に人事部長がスカウト先を確認していることはほとんどない。(信レベ3-A)
ティッシュ配りが早く終わらせるために3つ配るのと同じ感覚で、何度もスカウトメールを送る人がいる。(信レベ2)
面接確約と書いてあっても内部的には書類選考が行われ、そこで不合格の場合はダミー面接行きになる。(信レベ2)
結論として、スカウトメールを受け取ったからといって選考で有利になることは一切ない。(信レベ2)
■OB訪問・リクルーター
面接は能力判定のため、面談はミスマッチ防止のために行うという区分をしている企業がある。(信レベ3-A)
しかし、結局いずれも合否がつくという意味では同じである。(信レベ3-A)
面談の場合、建前としては合否がつかないので、次の選考まで泳がされる。(信レベ3-A)
企業側から見ると、OB訪問には情報流出リスクやセクハラリスクがある。(信レベ4)
企業からOBが紹介された場合、話した内容は人事に報告されやすい。(信レベ3-A)
個人的繋がりで会ったOBの場合、人事に報告されにくい。(信レベ2)
キャリアセンター経由の紹介や企業経由での紹介だと、まともなOBに当たりやすい。(信レベ3-A)
OB訪問アプリでの活動は人事公認の公式なものではない。(信レベ3-A)
アプリで学生を探している社員は、社内で評価されていない人が多い。(信レベ3-A)
リクルーターは全員公式なので、人事に筒抜けである。(信レベ3-A)
給与や福利厚生について聞いても問題ない。(信レベ2)
OBやリクルーターには奢ってもらっても問題ない。(信レベ2)
逆に奢ったりプレゼントを渡すと賄賂が疑われ迷惑になる場合がある。(信レベ2)
■インターンシップ
インターンシップの担当社員は基本的にいい人であり、会社の綺麗な部分である。(信レベ3-A)
会社は、わざわざインターン期間内に完結する業務を事前に準備している。(信レベ2)
中長期インターンシップ参加者のうち2割程度はインターンを通して不合格が確定する。(信レベ2)
残りの8割は書類選考は実質パスできることが多い。(信レベ2)
インターンシップで世話になった部署以外の人が行う選考において、インターン参加履歴は考慮されない。(信レベ3-A)
1Dayインターンシップはインターンシップ参加履歴として認識されていない。(信レベ3-A)
インターンシップの選考は本選考の2倍~10倍程度の難易度であり、不合格だったとしても本選考と直接関係がない。(信レベ3-A)
■説明会
抽選はフィルターに生き残った人の中から抽選という意味である。(信レベ3-A)
出席すると書類をパスしやすいことがある。(信レベ3-A)
出席しなくても不利益を受けることはない。(信レベ3-A)
頻繁に頷いても評価に影響しない。(信レベ3-A)
良い質問や悪い質問のいずれをしても、評価に影響しない。(信レベ2)
アンケートの内容は評価に影響しない。(信レベ2)
オンラインの場合、途中退室しても人数が多ければバレない。(信レベ2)
アクビは多少ならバレない。居眠りはほぼバレる。(信レベ2)
■エントリーシート
形式面
文字数は制限の9割以上書いた方がよい。(信レベ3-A)
改行は自動削除される場合とされない場合があり事前に見分けられないので、どちらでも大丈夫なように書くのがよい。(信レベ2)
同じく特殊文字や機種依存文字は使わない方がよい。(信レベ2)
頻繁にかっこ書きがあると読みづらい。(信レベ2)
算用数字と漢数字、半角と全角は混ぜない方がよい。(信レベ2)
些細な違和感や誤字は、他人の文章だと余計に気になってしまう人が多い。(信レベ3-A)
字が汚いと読まれにくい。(信レベ3-A)
ギリギリ提出だと流し読みされるリスクが高まる。(信レベ3-A)
しかし、しっかり読むと粗探しになりがちで得をするとは限らないので、結局のところ提出時期で有利不利はない。(信レベ2)
大手人気を中心に、ESをAI分析している企業は増えつつある。(信レベ4)
AI分析をしていなくても、外部の業務委託先など社員以外に人が間引きをしているケースも結構ある。(信レベ4)
AI判定では、プロフィール情報に不備がある、文字数が足りない、日本語力が下手すぎるものなどがはじかれる。(信レベ3-A)
AI判定のあとは、若手人事が読む。(信レベ3-A)
その後、合格者のみ各職種の管理職が読む。(信レベ3-A)
AIや外部企業による足切りのあとは加点方式である。(信レベ3-A)
1枚あたり30秒程度で判断する。(信レベ3-A)
したがって、すらすらと読みやすい文章か否かが重要。(信レベ3-A)
無理に文字数を引き延ばそうとしてるのはバレる。(信レベ3-A)
誤字脱字は1、2か所くらいなら許される。(信レベ3-A)
修正液も1、2か所くらいなら許される。(信レベ1)
郵送中に写真がはがれてることが多いので裏に氏名と大学名を書いていると喜ばれる。(信レベ1)
履歴書が手書きの方が喜ばれる企業がある。(信レベ1)
一方で、IT関係などではそもそも紙媒体を嫌がったり、手書きだと減点対象になる企業もある。(信レベ2)
大学指定の履歴書かどうかは無関係。(信レベ1)
メールで履歴書を送る場合、手書き履歴書のキャプチャ写真を送るのはNG(信レベ2)
郵送の場合、配達記録は付けなくてもよい。(信レベ1)
普通郵便の場合、到着まで地域やカレンダーによっては2~3日かかることがある。(信レベ4)
オフィスに到着したとしても、そこから郵便物担当から各部署へ振り分けられるのに最大1日の時間差がある。(信レベ2)
内容面
テンプレができている人が意外と多くないので、テンプレESでも十分通る。(信レベ3-A)
設問間での矛盾や重複記載は印象が悪い。(信レベ3-A)
専門用語を使われると意味が分からないし、わざわざ調べない。(信レベ2)
ガクチカは一般的なバイトかサークルで十分通る。(信レベ4)
結果よりも動機や工夫の記載が重要。(信レベ3-A)
数字を使いすぎると鬱陶しい。(信レベ3-A)
志望動機は具体性やその企業でないとダメな理由が重要。(信レベ4)
SDGsなどの社会正義よりも、会社に貢献できるかという観点が重要。(信レベ3-A)
資格は無関係。(信レベ4)
しかし、勉強したということ自体が評価されることはある。(信レベ3-A)
そのアピールのためには、簿記2級、基本情報技術者、TOEIC600点以上くらいは最低限必要。(信レベ2)
漢字検定など評価されにくい資格を書いても得をしないし、損もしない。(信レベ3-A)
留学は書くと得だが、書かなくても損しない。(信レベ2)
長期インターンは書くと得だが、書かなくても損しない。(信レベ2)
ボランティアは書いたからと言って直ちに得することはない。(信レベ2)
マンション住まいの場合、実際には郵便物が届くとしても、建物名がないと不安になる人事がいる。(信レベ3ーA)
電話番号は指定がなければハイフンを入れた方が読みやすい。(信レベ1)
総じて、ネット上に転がっているノウハウは7割くらい正しい。(信レベ2)
■グループディスカッション
協調性、積極性、論理性などが主な採点項目。(信レベ4)
グループ内での相対評価が基本だが、人事は他の時間帯のグループも見ている。したがって、グループ全員合格や全員不合格もある。(信レベ2)
結局は採点項目に沿ってポイントを稼げるかの問題であり、リーダーが直ちに有利ということはない。(信レベ3-A)
アイスブレイクでグループメンバーの特性や専攻などを把握していると、話を振りやすい。(信レベ2)
発言するときに人事の方を向く必要はない。(信レベ1)
長方形のテーブルに5人以上の場合、中央に座った人は両側を交互に向く気遣いが必要。(信レベ1)
■適性検査
SPI・その他学力
結果は偏差値でランクが決まり、結果は1~7の7段階で出力される。(信レベ4)
ここでいう偏差値とは、SPI受験者全体の中での偏差値であり、その企業の受験者の中での偏差値ではない。(信レベ4)
正解が続くと徐々に問題は難しくなるので、最後の方が解けなくても問題ない。(信レベ4)
大手人気企業だと7段階で6以上、すなわち偏差値62以上が合格となることが多い。(信レベ3-A)
これは概ねMARCHや関関同立と同じくらいの偏差値である。(信レベ4)
合格判定は言語と非言語の合算ではなく、双方である。(信レベ3-A)
合格レベルの人であれば、SPIの結果と入社後の活躍状況に相関関係はない。つまり7段階中6でも7でも同じ。(信レベ3-A)
解答集や回答代行を使ってもバレない。(信レベ3-A)
問題はかなり頻繁に変わるので解答集が役に立たない場面も多い。(信レベ1)
制限時間を余らせても得することはない。(信レベ3-A)
制限時間切れになると損することはある。(信レベ3-A)
玉手箱等他の試験でも概ね同様で、偏差値60くらいが大手の足切りラインである。(信レベ3-A)
要するに学歴フィルターではなく学力フィルターなので頑張ればFランでも突破できる。(信レベ2)
性格診断
性格診断を重視している企業は5割近くある。(信レベ4)
性格診断では1割程度が不合格になる。(信レベ3-A)
特に見栄っ張りと感情の起伏が激しい人は落ちやすい。(信レベ2)
「嘘をついたことは一度もない。」などの強い否定問題は見栄っ張り度や嘘つき度の判定に使われる。(信レベ3-A)
性格診断だけで落としたと公言することはクレーム対策上難しいため、学力テストやESと同時に実施する企業が多い。(信レベ3-A)
性格診断は足切りに使うので、ストレス耐性、継続力など防御面を軽視しすぎない方がよい。(信レベ2)
■面接
全般
通過率は1次面接は2割~3割くらい、2次面接以降は3割~5割くらい、最終面接は5割前後。(信レベ2)
面接官は、必ず社内で学生の良かったところと悪かったところを報告する。(信レベ3-A)
悪かったところは次回面接で確認される。つまり、前回の面接と同じことを聞かれた場合、前回よりもうまく話せないとキツい。(信レベ2)
台本を読んでいる感じがすると印象が悪い。(信レベ3-A)
多少詰まっても問題ないし、噛んでも問題ない。(信レベ3-A)
短く解答するか長く解答するかのどちらがよいかは質問による。(信レベ3-A)
ガクチカや志望動機など一般的な質問は30秒~45秒程度語ってもよい。(信レベ2)
一方で、最近気になるニュースや趣味などで長々と語られると空気が読めないと思われがちである。(信レベ2)
NHKアナウンサーの話す速度は1分間に300文字程度。(信レベ4)
「えっと」「まぁ」などの口癖は自分が思ってる以上に気にされる。(信レベ2)
テンプレ質問に全てしっかり答えられる人は意外と少ない。(信レベ3-A)
待遇の話をし過ぎるなど、テンプレNGパターンに当てはまる人は意外と多い。(信レベ3-A)
つまり、当たり前のことを当たり前にやるという心掛けが重要で、特別なことは言わなくても十分受かる。(信レベ3-A)
面接官はメモしながら聞いているので、相手の様子をみてタイミングよく話せると印象がいい。(信レベ2)
ノックの方法、歩き方などは無関係。(信レベ3-A)
泣くのはかなり印象が悪い。(信レベ3-A)
面接官の所作は性格や気分、癖によるので合否とあまり相関関係がない。(信レベ3-A)
面接時間が早く終わりすぎると不合格の可能性が高い。(信レベ3-A)
面接官がオラオラ系の場合、オラオラ系の回答が好まれる傾向がある。(信レベ3-A)
面接官がワークライフバランス重視系の場合、落ち着いた回答が好まれる傾向がある、それでも待遇について話しすぎるのはご法度。(信レベ3-A)
ESはちゃんと読まれていない可能性が高いので、それを前提に話した方がよい。(信レベ3-A)
身振り手振りがあると伝わりやすい。(信レベ3-A)
面接官は常に内定辞退を恐れているので、志望度は本当に重要。(信レベ4)
「第一志望群」は「第一志望ではない」と理解される。(信レベ3-A)
グループ面接
グループ内全員合格もありえるし、全員不合格もありえる。(信レベ3-A)
他の人が回答している間は自分の回答を考えていてよいが、よそ見やフラフラするなどはNG。(信レベ3-A)
他の人の印象を聞かれた時は、褒めた方がよい。(信レベ3-A)
他の人の回答時間に流されず、個人面接と同じように話すのがよい。(信レベ2)
オンライン面接
回線不調はそれ自体で不利になることはないが、特別な配慮もされないので時間が減った分だけ損をする。(信レベ3-A)
カンニングペーパーはバレる。(信レベ3-A)
1分前くらいに入室するのが印象がよい。(信レベ2)
1分程度の遅刻は問題ない。(信レベ2)
面接官はそのURLを継続利用することがあるし、そもそも会社の資産である場に学生だけ残るのはおかしいので、学生が先に退室して欲しい。(信レベ3-A)
小道具は使っても得しないし、損しない。(信レベ2)
表示名をミスっても謝れば問題ない。(信レベ2)
同居人の割り込みや近所の騒音等の臨時トラブルも謝れば問題ない。(信レベ2)
水分補給したい場合は断りを入れれば問題ない。(信レベ2)
ツールによっては自分の画面と相手の画面で見える範囲が微妙に違うので注意が必要。(信レベ4)
録画面接
録画面接は人事側のコストが少なくて済む。したがって、対人面接より多数の受験者が受けられる。(信レベ4)
しかし、その次の選考である通常の面接は受けられる人数が決まっている。したがって、録画面接の不合格率は高めになる。(信レベ3-A)
設問ごとの持ち時間は長めに設定しているので多少余らせても問題がない。(信レベ3-A)
通信不良での途中切断などは、連絡すれば再受験できる可能性が高い。また、それにより不利になることはない。(信レベ3-A)
録画面接はAI分析されている。(信レベ4)
AI分析で足切りをしたのち、人間が中身を確認する。(信レベ3-A)
人間は必ずしも全ての動画を見るわけではない。(信レベ3-A)
必ずしも1倍速で見るわけではない。(信レベ3-A)
AIによる分析項目は数万個と多岐にわたり、人間面接官との判定結果が一致しているかも検証済みである。(信レベ3-B)
AI分析の内容は、声、表情、発言内容、その他であり、発言内容はまず自動文字おこしをしたあとに分析される。(信レベ3-B)
声や表情の分析能力は、人間の面接官よりもAIの方が優れているので、比較的嘘や感情の動きがバレやすい。(信レベ3-B)
同様に、カンニングペーパーなどのよそ見、集中力の欠如もバレやすい。(信レベ2)
発言内容は、活舌が悪かったり声量が小さいと正しく文字おこしされない。したがって採点対象とならない。人間が面接官の場合と異なり聞き返してくれないので、録画面接では特に注意べき点である。(信レベ2)
ホワイトボード等の小道具はAI分析の対象外なので、利用してプラスになることはない。(信レベ2)
最終面接
最終面接だからといって役員とは限らず、部長くらいの場合もある。(信レベ3-A)
その場合、これまでの面接とほぼ同じと思った方がよい。(信レベ2)
役員は忙しいので、前の面接の内容をよく調べていない。(信レベ2)
役員は一緒に働くわけではないので、能力面の判断はあまりしない。(信レベ2)
つまりやる気と志望度重視。(信レベ3-A)
役員プロフィールはホームページに載っていたり、ニュースになっている場合がある。(信レベ4)
■内定後
内定辞退は入社2週間前までなら合法である。(信レベ4)
上記は内定承諾書にサインしたり、内定式や内定者研修に出席していたりしても同様である。(信レベ4)
内定式や内定者研修は出なくても内定は取り消されない。(信レベ4)
内定を出した瞬間、企業としてはその人を雇う以外の選択肢がなくなる。(信レベ4)
したがって、合否判定をしようという考えから、どのように有効活用しようかという発想に切り替わる。(信レベ3-A)
したがって、配属希望先をメールで送るなど多少の強引さは許される。(信レベ2)
しかし、やりすぎて面倒なヤツと思われると配属等で不利益を受けうる。(信レベ2)
留年すると内定は取り消され、翌年受けても不合格になることが多い。(信レベ3-A)
内定者の中には人事と仲が良い人がいて、そういう人と仲良くしておくと得。(信レベ2)
自分が人事と仲良くしたらもっと得。(信レベ2)
■入社式・その後
4月1日に入社式をする場合、エイプリルフールで社会人の洗礼を受ける場合がある。(信レベ2)
入社式をSNSで実況していると、暇な先輩社員にアカウントを特定される。(信レベ2)
しかし特に業務上の不利益はない。(信レベ2)
配属先希望は、研修中にアンケートが取られる場合が多い。(信レベ3-A)
アンケート以外でもどんどん人事にアピールすると得。(信レベ2)
一度配属されると当面は異動が難しい。(信レベ3-A)
■ちょっと言いづらいヤツ
各種フィルター
一部の企業で学校名フィルター、学部名フィルターはある。(信レベ4)
MARCH未満の学校は全部ひとくくりにされることが多い。(信レベ4)
2回以上の留年は不利になりやすい。(信レベ4)
2回以下の浪人は不利にならない。(信レベ3-A)
外国籍は不利になりやすい。(信レベ3-A)
外国文化で育った人は特に協調性を懸念されやすい。(信レベ3-A)
外国に住んでいる日本人は不利にならない。(信レベ2)
修士卒は学士と同じ基準ではなく、更に高い能力が求められる。(信レベ3-A)
20代後半以上の既婚女性は不利になることがある。(信レベ3-A)
一般職志望の男性は不利など、男性が性別フィルターにひっかかる場合もある。(信レベ3-A)
地方オフィスでは現在の居住地や実家の場所も重視されるが、ESの特記事項欄などに「卒業後に必ず引っ越します」と書けば問題ない。(信レベ2)
新宗教が影響力を持つ大学の人は不利になりやすい。(信レベ3-A)
親が1人または0人でも不利になることはない。(信レベ3-A)
親の職業を知りたがるのは、競合企業で働いていないかという情報漏洩リスク管理の一環である場合が多い。(信レベ3-A)
病歴があると不利。特に精神的なものはかなり不利。(信レベ3-A)
骨折等のケガは選考への影響なし。(信レベ2)
上記の各種フィルターは基本的に書類選考で判断される。(信レベ3-A)
しかし、書類で落としづらいので、内部的には書類不合格であってもダミー面接をするケースもある。(信レベ3-A)
特に、年齢や性別を理由に不合格にするのは難しいので、できるだけ不合格理由を曖昧にするため泳がせるケースがある。(信レベ2)
ダミー面接は原則として2回以上続かないので、2次面接まで進めたらフィルター突破と思ってよい。(信レベ2)
思想信条等で入社者を選ぶのは合法だが、社会的責任を問われるリスクがあるので、企業は隠したい。(信レベ3-A)
一度採用した以上は、思想信条等を理由に解雇するのは違法。(信レベ4)
マイページへのログイン日時や回数、端末情報は関係ない。(信レベ2)
身辺調査
まともな企業ほどリスク管理をしっかりしている。(信レベ3-A)
特にセキュリティが重視される職種、企業、業界では身辺調査が珍しくない。(信レベ3-A)
本人の承諾がない調査は違法となる場合がある。(信レベ4)
身辺調査にひっかかった場合、企業は何か他の理由をつけて不合格にする。(信レベ3-A)
調査の程度や方法は様々だが、コストがかかるので選考の最終段階付近に行うことが一般的である。(信レベ3-A)
したがって、基本的に良い人ばかり残っているので、身辺調査に引っかかることは滅多にない。(信レベ3-A)
調査の内容は、年齢や学歴等プロフィール情報の真偽、病歴、犯罪歴、反社会的勢力や特定の国家とのつながり、奨学金を除く本人名義の借金の有無、ブラックリスト調査、宗教活動や政治活動についてなどが多い。(信レベ3-A)
基本は本人のみが対象だが、三親等くらいまで調べることもある。(信レベ2)
キャバクラや風俗、ホスト等でバイトをしていても関係ない。(信レベ2)
ガクチカの嘘、親族との疎遠度等、中高生時代に多少ヤンチャしていた等は関係ない。(信レベ2)
機密度の高い情報として扱われるので、知られたくない話が企業内で大人数に広まることはない。(信レベ2)
入社後の昇進試験の前に身辺調査を行うこともある。(信レベ3-A)
■あとがき
ネット上の就活話って、「事実」と「ノウハウやテクニック」が混ざりがちですよね。そして、「ノウハウやテクニック」を教えてくれる人は多いですが、「事実」を教えてくれる人は少ないし、伝聞形式になりがちです。ずっとなぜなのか考えていたのですが、実際に3か月ほどTwitterをやってみてわかりました。ネット上に人事担当者がほとんどいないんです。
いえ、正確に言うといます。いるんですが、人事アカウントは人事アカウント同士で仲良くしているだけで、就活生と直接かかわっている人事アカウントがほとんどいないんですね。たまにつながるとしたら、炎上した時くらいです。彼らはあくまでも自社の採用のための活動としてSNSをしているのであり、就活生をサポートするためにSNSをしているわけではないと思うので、当然と言えば当然ですが、見ていて少し残念な気分になることもあります。
その一方で、優秀で優しい先輩就活生や若手社会人の方が色々な情報を書いてくださっています。個別に添削している人もいるらしく、ルーズで面倒くさがりな私から見ると頭が下がる思いです。
私は心優しい人間なので若者の手助けをしたい。でも同時に面倒くさがりな人間でもあるので、他の人がやってくれることは他の人にやってもらいたい。そんな想いから、自分にしかできないことだけやろうと考え、書いたのがこの記事です。
この記事では、私が人事をしながら見聞きした情報の中から、一定以上の信憑性があると判断したものを記載しました。ガクチカや志望動機の書き方など多くの先輩就活生がコツ等を伝授してくださっていることは彼らに任せ、人事の人間でなければ知らないような情報や、帰納法的になんとなく知っていても確信を得られない情報などについて、頑張って網羅的に記載したつもりです。特に信憑性レベル3-A以上のものは、私が信用している他社の人事や人材企業に勤めている人など計100名以上の話をもとにしているので、ほぼ事実だと思ってくださって問題ありません。
とはいえ、この内容がすべてではありません。既に文字数が1万字を軽く超えているので今日はここまでにしますが、体感的にはまだ2割程度しか書けていません。また、「はじめに」の欄でも記載したように、結局は企業や個人の状況によって大きく異なるのが就活です。
したがって、もしかしたらこの記事の情報は全然役に立たないかもしれません。それでも、もし役に立ったという方がいらっしゃれば、モノやカネは一切要りません。一言、コメントやイイネを残していただけると励みになります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
ほしの
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