星みちる

コロナ禍となった2020年秋から小説を書いてます。リモートワークに飽き飽きして人肌を求…

星みちる

コロナ禍となった2020年秋から小説を書いてます。リモートワークに飽き飽きして人肌を求め、保育園補助やベビーシッターなど隙間時間におかあさん支援もしています。誰のためにもならないけれど、これまであった本当の話や気づいたことなど記録的に綴ろうと決めた2023年4月新年度。

マガジン

  • 保育園で働いてみた1年間

    わたしは保育士ではありません。 これから保育士にはなれません。 それでも保育園は素晴らしい所だ。 いや素晴らしくするのはコミットする人である。 1年間朝だけヘルプのおばちゃんを経験した アレコレを記録的に綴ります。 三日坊主にならないように少しずつ🤏 写真はその時の気ままな一枚をピックアップ。

  • 満天の星を超えて

    真っ暗な空の日もあるけれど、必ず星の瞬く夜空も見られる。希望を失い自殺仕掛けた男、身内の借金を返すために畑違いの仕事もこなす女、全身が動かなくなる不治の病いに冒された老婆、職を失ってから既に2年経つフリーター。彼らが織りなすさまざまな生と死を賭けたドラマを描きます。

最近の記事

保育園潜入の1年間振り返り。

4月始まって既に11日目。 Blogを書くって単純な日常から離れて何年たつのかわからないけれど コロナ禍3年のうち小説執筆を始めたこともあり、Blogに割くエネルギーがなかったのも事実。しかしながら今書き残さないと忘れそうなことがあるので、こいつはInstagramやFaceBookで共感してもらえなくっても、noteに少しずつ書き残そうと改めて思い立ち始めることにします(前段長い)。 昨年3月から先月3月までの昨年度。 一年間継続した週3回、朝数時間の保育園での朝ヘルプを

    • 命日の朝焼け

      おかあさん。 呼んでも返事が返ってこなくなって 11年経ちました。 まさかあの日がお別れになるとは 思わなかったものだから、 大丈夫だよ。すぐ良くなるから… なんて空虚な励ましを呟いたわたし。 運命には逆らえない。 そうおかあさんは言っていた。 なんで?逆らっていこうよ! 見えない誰かに、 おかあさんを持っていかれるなんて 耐えられない。 でも、恐れていたことが起こった。 おかあさんがいなくなってから、 頭がおかしくなるくらい忙しくて、 あらゆることが上手にできず、 家

      • うまれたての秋

        夕暮れ色した葉っぱがカサコソ 綿菓子を焦がした香りがするの 甘い匂いを放つ特別な木なのかな 墨汁を塗り込めた黒い夜に ふんわり鼻をくすぐられ わたしはうまれたての幸せに酔う 父と母のダブルキャストで わたしがバラバラになりそうな時 胸いっぱいに香りを嗅いだ 結局ポンコツな母で できることは全力でしたつもりでも 既に必要ないことばかり キミの髪に染み付いた スベスベの肌から放つ 咲いたばかりの花に蜂蜜を垂らしたような 作りものではない濃厚な匂い 秋だね、秋だよ 秋だな、秋

        • モノにも心が宿っている

          部屋のレイアウト変えをしたら、またいろんなアイテムを発掘した。 隅っこのほうから「あ!これは…」という思い出深い品々。その中で、ミシンの椅子を見つけた時はひときわうれしくて、ずるずると引きずり出して今復活してリビングに鎮座している。何十年ぶりだろうか。日の目をみるの。 その四角い椅子は、足踏みミシンと一体化して仕舞える代物だった。本体のミシンはいつの頃か廃棄されてしまってもうないのだけれど、椅子だけは救出されて今まで物入の中で眠っていた。今はもうほとんど見ないデザインで四角

        保育園潜入の1年間振り返り。

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        • 保育園で働いてみた1年間
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        • 満天の星を超えて
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        記事

          3.外側だけしか知らないまま

          同じマンションに住んでいますので年末に亡くなったことを聞いて驚きました。 お亡くなりになる一週間ほど前でしょうか。ゴミを出すのにエレベーターで一緒になりました。「寒くて雪が降りそうですねぇ」なんて軽く言葉も交わしたと思います。ええ、とか、ねぇ、とか困ったような顔で短く答えられただけでしたが。いつも穏和で感じのいい方でした。 我が家は夫と私、中学1年生の娘、小学3年生の息子の4人家族です。あそこのお宅はご夫婦で静かにお住まいでしたし、お留守のことが多かったので特に親しくして

          3.外側だけしか知らないまま

          2.会社人間ではなかったはずが

          この度のご逝去、ご家族の皆様のご心痛いかばかりかと。 心からお悔やみ申し上げます。 私は会社で同期でした。もっとも私は新卒入社ではなく中途採用での入社組ですし、所属は営業部で総務部の彼とは日常的にはあまり接点はありませんでした。有給休暇の申請、税金控除、備品類の調達。他諸々と日常の細かな領収書の処理の仕方などをメールでも直接でも質問すれば的確な答えを差し出してくれる、感情起伏の少ない物腰の柔らかな人でした。 ちょっと中年太りでお腹周りが気になるからランニングを始めた、と聞

          2.会社人間ではなかったはずが

          1.良い人という評価は悪いことか

          訃報を知って驚きを禁じえません。 マモルとは大学時代、学部もサークルも一緒でした。私も公立高校卒業後に一浪して予備校生活を送ってから入学した同期です。年賀状のやり取りは五年ほど前にしたのが最後だと思います。自分の親、義父母が次々と亡くなり喪中が続いたこと。子どもたちも成長して家族写真など撮影しなくなったことなどで家族の年賀状を作らなくなったのです。スマホ普及もあってLINEで新年の挨拶をするのが日常となりましたので。 社会人生活も35年となると、50代後半。もう定年を見据

          1.良い人という評価は悪いことか

          トイレに立つように逝った人

          睡眠を妨げられたくなくて、夜22時から朝6時までは電話が鳴らないように設定している。師走のある日、深夜にユズルから着信があったのを朝になって知った。ユズとは付き合って3年になる。互いにいい歳で結婚をするよりも、いい関係でいられる距離を保ちながら週末だけ共に過ごす。昔から知っているとはいえ、知らない人として存在していた30年余りの期間のことはあまり詳しく知らない。人間関係も、家族のことも、収入のことすら何ら知らないことのほうが多い。 「兄貴が、死んだ」 ユズルの口から朝早くに

          トイレに立つように逝った人

          好きな人と過ごす退屈な時間。

          何度も見る夢がある。ある場所や設定がリプレイされるのだけれど、あり得ない展開になるので待てよ、これは夢だな⁇と眼が覚めるのだ。 昔から、その人の才能に惚れ込んでしまい、仕事をする横で過ごす時間が好きだった。退屈だけど幸せな手持ち無沙汰。どこか遠くに出かけなくても、まったく気にならず。 静かに音楽が流れ、鬱蒼と参考資料が散らばり、パソコン💻は何やら表示し、真剣な表情で黙々とペンを走らせる姿。 まだ駆け出しのコピーライターの頃、賞狙いの作品をアイデアを出し、それが相方の手で

          好きな人と過ごす退屈な時間。

          会いたくないわけがない。

          しんどいなぁ。 GWが来ると心がチクチクする。 こどもの日、に入籍したのは、 こどもを授かったから。 でも、産まれてくる子になんら執着せずに 風というか嵐のごとく降って湧いて、 去って行った、あの男。 子は「かすがい」にはならなかったのは、 とてもレアなケースだと思う。 情が深い私は傷も深く、 相手がどうというよりも 自分のダメさ加減が情けなくて 長いこと傷を塞ぐのに時間が必要でした。 うんと大切に、愛情いっぱいに育ててきた 我が子には、正直に伝えてきたけれど 「父親にな

          会いたくないわけがない。

          嘘つきなダイヤモンド

          宝飾品とかブランドのバッグやファッションにまったく無頓着なもので、婚約指輪💍をあげると言われた時も、そんなものに大枚叩くなら、新しい生活に使うテーブルや椅子、カーテンなどを用意しよう、と言っていた。にもかかわらず、結局小さな粒のダイヤモンド💎のリングを買うことになったのは、当時勤めていた会社の取引先に宝飾メーカーがあり、社販で買えるバーゲンを会議室で特別に開催するから、この機会に‼︎と、半ば押し切られた事情があった。 その昔、婚約指輪は給料の3ヶ月分、と広告されていたけれど

          嘘つきなダイヤモンド

          アップダウンの激しい春。

          寒くてマフラーを首に巻いて過ごした日。 何日か前は真夏日で25度まで上がっていたはずなのに、今日はまた凍えるような寒さに引き戻されてしまう。この季節になると、付き合っていた彼のことを思い出して落ち込む。アップダウンの激しいジェットコースターみたいな付き合いに翻弄され、心底疲れてしまった恋愛なのに、嫌いになってとっとと忘れてしまえたら簡単なのに。ジクジクと生傷は塞がらず、荒療治も試してみたけれど、季節を何度か超えてみないと痛みは薄まらないまま。 私が誰かを好きになるのは、理

          アップダウンの激しい春。

          ハザマの森、始めます。

          今日から4月。エイプリルフールに楽しい嘘ついてますか?本当は昨年スタートするはずの連載を約一年遅れて始めることになったのは、大切な人の死に対面したからです。悲しみに暮れて、何も言葉になどできない時間が、ありました。そして、関係者から傷に塩を塗り込むような酷い罵詈雑言も浴びせられました。けど、誰のことも恨んだり嫌いになれないために、すごく苦しんできました。 バラバラになった自分をもう一度、構築して、ちゃんと人を信じられるように、ここでは物語にして伝えていきます。こんな小さな試み

          ハザマの森、始めます。

          書くこと、働くこと、自分らしく生きること。

          Blogで書いたり、FaceBookやInstgramといったSNSで投稿してみたり、誰もが「書く」という行為に身近な時代です。昨夏、どうしても執筆したくなって400字詰め原稿用紙30枚にまとめた短編を書き上げました。未発表で、限られた友人や知人しか読んでもらっていません。これを5倍の150枚に膨らませて書き直して某文学賞へ応募します。で、その「助走」という意味でnoteという場で書いていこうと思います。これは「いいね!」をしてもらうための内容ではありません。でも、読んでもら

          書くこと、働くこと、自分らしく生きること。