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最新作『映画ドラえもん のび太の新恐竜』


今年連載50周年、さらに映画は40作目を迎える『ドラえもん』

ここ数日気分が落ち込んでいた私はそんな『ドラえもん』に引き寄せられるように映画館に足を運んでいました。


新しい恐竜と、新しいのび太の物語

「最新作『映画ドラえもん のび太の新恐竜』は第1作目『映画ドラえもん のび太の恐竜』とは異なるオリジナルストーリー。」

この事は後になって知りました。だって本当に突発的に観に行ったので。此処からはネタバレを含みますのでご了承を。


映画館でチケットを購入して思った事は「『ドラえもん』なんていつぶりだろう」ということ。今アニメがどの時間帯に放送してるか全く知らないし、私の一番近しい記憶を遡れば「金曜の19時にやっていた気がする」ってことだけ。声優さんが世代交代する時大きな話題になったし、私にとっては『ドラえもん』は大山のぶ代さんだし、

そんな『ドラえもん』から遠ざかって何十年も経つ身だけれど、それでも“私の生まれる前から開始した”『ドラえもん』にこの時点で既に勝手に励まされていました。

因みに私は映画館でドラえもんを観た事はそんなになくて、40作も上映している中で多分観たのは2,3本程度。大体がレンタルで借りて来て家で観ていた記憶があります。


『ドラえもん』の良い所は世代を越えて楽しめること

長年変わらずにある『ドラえもん』の“基盤”。そのおかげで、それさえ知っていれば親子一緒になって楽しめるのが『ドラえもん』の魅力だと思います。続編モノではないから過去の話をしらなくても大丈夫だし、もっと言えばキャラの関係性や人柄は見ながら理解できる作品だから、アニメの導入には最適な作品だと思うのです。


今作の『映画ドラえもん のび太の新恐竜』はそんな“最近のドラえもん”を知らない私でもとても楽しめました。

「大人向け映画」では無いとても分かりやすい内容。ストレートな表現。難しい事なんて一切考えずただ目の前の物語だけに集中する。子供に戻った気分でした。

一生懸命頑張ることの意味や、他人への思いやる気持ち、大切にするべき想い、今の世の中ではつい蔑ろに、忘れがちになってしまう大切な部分を優しさに包んで届けてくれた気がします。

そして物語の中にはとても心温まる演出が織り込まれていました。『ドラえもん』の1作目『映画ドラえもん のび太の恐竜』に出てきたピー助が登場するのです。それも溺れていたのび太を助けるのです。

遠い昔に観た『映画ドラえもん のび太の恐竜』は内容なんか全然覚えていなかったのに、ピー助だけは覚えていました。

登場したのはほんの一瞬。だけどピー助が登場した瞬間に「ピー助?」と直感で感じました。のび太と対面することは無かったけれど、それでも夢の中でのび太はとても懐かしく温かいものを感じていて、観ていて胸が熱くなり涙が出ました。

映画後すぐにピー助は何に出ていたんだろう?と調べた時に、1作目だという事を知ったので、今作が『映画 ドラえもん』『ドラえもん』シリーズにとってとても大きな、そして大切な作品なんだと実感しました。

『映画ドラえもん のび太の恐竜』は2006年に新キャストでリメイクされ公開されていたようですが、“過去”から“今”へ繋がった今作は大人から子供まで『ドラえもん』と出会た全ての人たちにとってとても感慨深いものとなったのではないでしょうか。

少なくとも私はもやもやしていた気持ちが少し晴れて『ドラえもん』と出会えて良かったなぁと想いました。


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入場者特典は「まんがBOOK」。全部で5種類の中からランダムで1種もらえるそうです。特典がある映画鑑賞なんていつぶりだろう?(笑)


国民的アニメと呼ばれる『ドラえもん』『ちびまる子ちゃん』『サザエさん』『クレヨンしんちゃん』…。いつか私がこの世を去る日まで続いていて欲しいな。なんて思うのでした。


星神侑兎


HSP気質な私に少しだけ救いの手を…。サーポートにより私に生きてる意味を頂けましたら幸いです。