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読書百遍『デザイン思考』

デザインとは

公益財団法人 日本デザイン振興会 HP

『デザイン思考』廣田章光 著
日本経済新聞出版 (2022.10.12)

はじめに

近年「デザイン」と云う言葉を社会学や経営学の分野で聞くようになりました。
この「デザイン」とは、意匠ではなく「筋道を立てて考えを整理する」と理解しています。
この本は ①デザインに注目されるようになった背景 ②デザイン思考で大切な観察と活用(マインドセットとスキル) ③ワークショップの運用 の3つの観点から構成されています。
DX や SDGs など、新しい思考法の動きも含め、読んでみる。

デザイン思考とは

デザイン思考は「スキル、実践、企業風土と文化、社内設備と環境組み合わさったものだそうです。」

【ダボス会議2022】

テーマは
"History at a Turning Point: Government Policies and Business Strategies"(歴史の転換点:政策とビジネス戦略)。

【世界経済フォーラム/レポート】

スキルは
「問題解決能力」
「自己管理能力」
「他者との協働」
「テクノロジーの利用と開発」
の4つに分類されているが、そのうち問題解決能力が最も必要とされている。

具体的には、
「分析思考とイノベーション」
「複雑な問題解決能力」
「クリティカルシンキング(批判的思考)と分析」
「創造性・独創力・イニシアティブ」
「理由づけと問題解決・アイデア出し」の5つが特定されている。

論理的思考とデザイン思考

【論理的思考】左脳
ロジカルシンキングとは、事実に基づき明確な根拠を求め、論理的に矛盾がない事を求める。

しかし、論理的思考がうまく機能しない場合も存在します。
従来とは異なる領域に取り組んだり、創造する場合は、論理的思考に限界があります。

そのような場合には、デザイン思考を用います。

【デザイン思考】右脳
デザインに携わる人が用いる手法(発想法など)を利用する。
直感や感覚を重視し、課題の定義や解決策を発見し、解決策を見出します。
因果関係が不明確だったり、不確実性が増し 従来の思考法に限界がある場合に【デザイン思考】を、活用します。
pp.31〜32.

これまでの思考法
KAIZEN (カイゼン)
QC (Quality Control)
KJ (川喜田二郎)
ワイガヤ (ワイワイガヤガヤ)

デザイン行動

「解」が存在しない
問題を見つける → 解決を見つける
観察→推測 → 問題発見 → 解決策
p.53

デザイン思考

人を中心に考える (Human)
ビジュアルに考える (Visual)
チームで考える (Team)
体験を基に考える (Experience)
新しい視点や思考で考える (Reframing)

思考手順

pp.76〜77.
図表3-4 思考手順、マインドセット、スキルセットとの関係

観察

問題発見

問題解決

プロトタイプ

ワークショップ

『直感と論理をつなぐ思考法 』

【Note】2021.10.02.

『直感と論理をつなぐ思考法 』
佐宗邦威 Saso Kunitake
ダイヤモンド社 (2019.03.06.)


【読書百遍】2022.06.03.

【日経ビジネス】

「デザインを経営に生かす~Takram田川欣哉氏の集中講座

2022.12.19.

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