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「一緒にいる何気ない時間」から得ていたものを、リモートワーク時代にどう確保するか

こんな状況なので「リモートワーク」の導入が急速に進み、知る人ぞ知るシステムだった"ZOOM"も、一気に名を挙げました。

8日に首相から緊急事態宣言が発せられて、本格的に在宅勤務に突入する人が増えて、多くの人が

「あれ?在宅でも意外とイケるな。あの通勤時間は何だったんだ?オフィスの存在意義って…?」

という実感を得始めている頃だと思います。

デスクワークに限って言えば、インターネットおよびその関連サービスが発達した今、出社してみんなで集まらなければいけない仕事なんて、よくよく考えてみればあまりないことがすぐわかります。

この方式に皆が徐々に慣れるにつれて、さらに仕事(勤務方法)のあり方が見直され、リモートワークも推進して行くでしょう。

リモートワークで失われるもの

と、ここまで語ってきたのは、仕事をする上で「やらなければいけないこと」の話です。

書類作成や決裁、プログラミングなんかの「やらなければいけないこと」は、わざわざ出勤しなくてもパソコンあればできますよね……と。

ただ、オフィスに出勤してみんなで集まる意義って、この「やらなければいけないこと」をこなすことだけでしょうか?

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朝、職場に到着して、先に出勤していた仲間たちと「おはよう」と笑顔で挨拶を交わし、「昨日の○○、見た?」なんていう話をする。
パソコンを立ち上げる前に、目覚めのコーヒーを淹れるために立ち寄る給湯室で、仲の良い事務の女性職員とばったり。ちょっと立ち話。
デスクに戻ると上司も出勤してきていて、今日やることを確認して、最後に一言「よろしく」と言ってもらう。

オフィスに出勤していたときは、このようなことが"当たり前"だったと思います。

職場の仲間との「一緒にいる何気ない時間」。しかし、何気なくも大事なこのコミュニケーションで、その日一日を頑張る、大きな活力を得ていたという人も少なくないはずです。一緒にいること、それだけで価値がある。

リモートワークでは、その多くが失われてしまいます。

今、これから私達が心がけたいこと

多分、このことにこれから多くの人が気づき始めると思います。

なんとなーく心がズーンと重い感じがする、心がスッキリする瞬間が少なくなる、もやもやを感じ続ける……など、これまでに感じたことがなかったような感覚との出会いが、その始まりです。

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「何気ない一緒にいる時間」から得ていたものって、何でしょう?

それは多分、「自分の存在を周りから認めてもらっている」という実感だと思います。

挨拶("ふた言挨拶")や他愛もない会話、感謝や仕事を頼まれるということを通じて、自分の存在や「周りに貢献しているんだ」という実感を得る。

リモートワークが進めば進むほど、この実感が得られにくくなると、僕は思います。

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そこで大事になるのは、今まで以上に相手のことをよく見て、そして明確に言葉にしてねぎらうことです。

「一緒に居て、なんとなく察する」が通じない環境だからこそ、意識的に行う必要があると思います。

一部では既に、「ZOOMをメンバー全員で繋ぎっぱなしにしておく」という工夫をされている方もいらっしゃるようですが、ここでもちょっとずつの声掛けがあると、さらによい効果が生まれるでしょう。

何でもインターネットで済んでしまう時代だからこそ、人と人とのつながり、「直接会う」ということの価値が上がってくると思います。

「会いたい」と思われる人になるためにも、価値発見の力と伝える力を養いたいものです。

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