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上司先輩への相談が増える合言葉:『上司は道具』

こんにちは。おもしろ仕事コーチのホーリーです。

今回は
◯上司とのコミュニケーションに悩む若手社員の方
◯部下から相談されることが減ってきたと感じるマネジャーの方
にオススメします。

私が研修会社のマネジャーとして、部下に送ったメッセージを紹介します。最初は驚かれましたが、今まで関わりが少なかったメンバーや新入社員が心置きなく先輩を頼る姿が増えました。嬉しく思います。

以下のメッセージがそのキッカケになったかはわかりませんが、私達上司チームがメンバーに発信した1つの考え方を共有します。

上司は道具 道具を使いこなそう

価値をつくるためには道具が必要です。一人で丸腰で戦ってはいけません。そこで上司が道具になるのです。使える道具はどんどん使ってください。
逆に、うまくいかないときは道具の問題です。使い込めば上手くなるかもしれませんが、使い手である皆さんに責任も申し訳も要らない。遠慮なく道具を取り替えてください。そして、多くの道具を試してください。
道具に使われてはいけません。所詮道具なのですから。
それに、私達は皆さんから使ってもらえるよう、道具として日々進化に励んでいます。遠慮なく試して使ってください。
いつの日か、今度は皆さんがメンバーの道具となって長く愛されるよう、進化を続けていってください。そのためには過去の成功にあぐらをかかず、常に謙虚で、相手を尊重する姿勢が大切です。

メッセージの背景となった職場の3つの違和感

このメッセージを出した理由は、3つの違和感を感じたからです。

1.深く話したわけでもない部下から「怖い人」という印象を持たれている
2.上司に相談するための“対策”が話し合われているらしい
3.部下からやたらと「お手間をかけてすみません」「ご迷惑をおかけします」という社交辞令が増えた

この3つをはっきり感じ、「やばい」と思いました。

「なんで上司をお客様のように扱っているんだ?」
「向き合うべき本当のお客様に向き合いきれているのか?」

そんな疑問からメンバーの電子カレンダーを見ると、ほぼすべての時間が社内打ち合わせで埋まっていました。それも、関わる複数の人に根回しをするためのもの、作戦を立てるものなど様々です。

肝心のお客様に向き合う時間が少ない…
そこに危機感を持ってメッセージの発信を決めました。

(ベンチャー)−(スピード)=死

私はベンチャー企業とスタートアップの2社に所属しています。持論ですが、ベンチャーからスピード感を取り去るとは組織的な死そのものだと思います。

そのスピードを失わせるものが上司のあり方だと感じます。

スピード感を無くす上司の“あり方”の例
・上司がアウトプットを作らず、コメントだけする
・上司自身の過去の成功体験から指摘をする
・「誰の承認か」によって物事の進展が異なる
・根回しがないとすねる、ちゃぶ台をひっくり返す

不確実性が増して対面での時間が少ない現在こそ、上司のマネジメントスタイルも変革が必要です。

先述の通り、私自身は

・過去の成功にあぐらをかかない
・常に謙虚に、相手を尊重する
・自分が先陣をきってアウトプットを出す

この3つを具体的にアクションしています。

もし、若手社員の方で相談のしづらさやスピード感の無さを不安に思う方。ぜひ「上司は道具」を信じてコミュニケーションをしてみてください。
想像以上に、上司は快く協力してくれるものです。そうでなければ反面教師として自分のテーマにしましょう。

もし、現役のマネジャーの方で先述した3つの違和感に気づいた方。コピペでも構いませんので「上司は道具」を伝えてみることをおすすめします。


1つでも多くの職場が、あきらめをキッカケに変えていただけたら本望です。

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